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2022年7月5日株式会社Payment Technology 上野亨|中小企業向けキャッシュフロー改善サービス(フィンテック)の事業で注目の企業
中小企業向けキャッシュフロー改善サービスで注目されているのが、2016年3月に創業した、上野亨さんが代表を務める株式会社Payment Technologyです。
東京商工リサーチによると、2020年の倒産件数は7,773件で、そのうち黒字倒産してしまったという企業は46.8%だったそうです。赤字倒産企業とほぼイーブンな割合ということに驚きます。いくら帳簿上の売り上げが順調で利益が出ているとしても、手元にキャッシュが存在しなければ、従業員に給与も払えませんし、設備投資も出来ません。取引先への支払いや銀行への返金も行えません。それほど、キャッシュフロー経営は大事だということです。
実際のところ、資金繰りに悩む経営者は多いのではないでしょうか?
お金の流れをスムーズにするための手っ取り早い方法として、売掛金をなるべく早く回収し、買掛金の支払いをなるべく遅らせる、ということが考えられます。
従来からあるファクタリングサービスもその一つの方法です。
しかし、ある程度まとまった借入金を抱えながら、日々の資金繰りに奔走する中小企業経営者にとって、従来型の少額ローンやファクタリングサービスは事前審査や手数料率など課題も残されたままでした。
そんな中小企業経営者にとって、より使いやすく利便性の高いキャッシュフローサービスを提供しようと一念発起し、今までにない新たなサービスを展開している起業家に、今注目が集まっています。
株式会社Payment Technologyの上野亨さんに、事業の特徴や今後の課題などについてお話をお聞きしました。
・このプロダクトの特徴は何ですか?
ハヤメルとは請求者向けの売掛金早期回収サービスです。
当社の請求書発行システムと支払側によるクレジットカード決済を組み合わせることで、売掛金の早期回収を実現します。
請求書を発行する企業・請求書を受け取った企業の双方にメリットをもたらすことができることが特徴です。
請求書を発行する企業は本来の請求期限より、約1ヶ月早く請求金額の支払を受けることができ、請求書を受け取った企業には、当社システムを利用して支払うことで、請求金額の1%OFFで支払ができるようになります。
また実際の請求期限よりも支払を遅らせることができる場合もあります。取引先の入金遅れがひどい場合や、いち早く売掛金を回収したいという経営者のお悩みを解決できます。
オクラスとは支払者向けの買掛金後払いサービスです。
クレジットカードの決済機能を利用した、買掛金後払いサービスであり、このサービスを使って企業が取引先への支払いを行う場合、約30~50日支払を遅らせることができます。
最短で申込当日から利用を開始できることや、財務審査なしで利用できることも大きな特長です。ファクタリングは手数料が高い、買掛金の支払いを遅らせたいときにご活用いただけます。
・どういう方にこのサービスを使ってほしいですか?
当サービスは資金繰りの改善を目的としたキャッシュフロー改善サービスです。中でも資金繰りに困る中小企業の経営者へ利用していただきたいです。
経費の支払いをクレジットカードにするだけで、約1か月も支払いに猶予期間をもたらすことができます。「2か月ほどの期間で資金調達が必要であるけれど、ファクタリングは手数料が高い」などとお悩みの企業の方に、短期的な資金調達手段の新しい1つとして検討していただきたいです。
また当サービスは運送業、飲食業、不動産業、美容業、建設業など様々な業界の方にご利用いただいております。ハヤメルでは、取引先のコロナ禍での入金の遅れや新規取引先の与信が取れないことなどの課題解決ができ、オクラスでは手形での支払いや取引先へ早期に送金を行い、取引先の信用を獲得するなど様々なご活用をいただいております。
中小企業の多くが借金を抱えているこの世の中に、少額の借入手段としてローンやファクタリングなどがございますが、手数料が10%以上かかるものがほとんどです。そこで、借りない資金繰り改善方法としてサービスを提供していきます。
・このサービスの解決する社会課題はなんですか?
コロナ禍による業績悪化や資金繰りが困難になっている昨今の経営状況において、キャッシュフローの改善を図ることができます。また、ハヤメルでは支払い側にカード決済を用いて、請求書を発行できます。そのため、企業のキャッシュレス化・デジタル化を推進でき、業務の効率化にもつながります。
・創業期に大変だったことは何でしょう?またどうやって乗り越えましたか?
ハヤメル/オクラスの前に、「前払いできるくん」という給与前払いサービスを、創業時から開発してきました。
当時はまだ給与前払いサービスを展開する企業は少なく、私もサービスの構想はあったものの、人・物・金のすべてがない状態だったので、苦労しました。
そこで前払いサービスについて深く研究し、アイディアを形(システム)にしていき、需要を見つけていきました。その結果、徐々に共感してくださる方増え、一緒に作り上げていく仲間に出会え、投資家や協力先も集まってきました。
・どういう会社、サービスに今後していきたいですか?
株式会社Payment Technologyは社名にあるとおり、Payment(企業、個人の給与、経費などあらゆる支払い)にイノベーションを起こし、新しいテクノロジーを提供していきたいです。これによって人々を幸せにし、Paymentにおける究極の理想形を実現するよう邁進しております。
会社としては、そして上場するという目標を掲げて現在準備を進めており、日本だけではなく、世界中へサービスを広めていきます。
またハヤメル/オクラスのサービスは、今後請求書の発行・受領サービスとしてアップデートしていきます。企業の請求書をハヤメル/オクラスで一括管理できるよう、現在システムの構築を進めております。
・今の課題はなんですか?
「ハヤメル」は今年3月にリリースし、また「オクラス」は2021年4月のリリースから1周年を迎えました。ありがたいことに、利用者様からは「銀行の資金調達に時間がかかっていたので、一時的なキャッシュフローの改善に助かった」「協力会社へ仕事を回す際に、早めに支払いを行うことで自社への協力度の優位性を高められた」「ファクタリングよりも手数料が安価で、販売が終わった頃のカード引落となるため助かっている」と幅広い業界の多くの企業にご利用いただいています。
しかし、認知度が低く周知されていないことが現状の最も大きな課題であります。当社が展開するPayment事業はどこの業界、企業様にも、ご活用いただくことができる事業であるので、今後より多くの企業様にお届けできるよう取り組んでまいります。
・読者にメッセージをお願いします。
株式会社Payment Technologyというと「前払いできるくん」のイメージがあるかもしれません。今回ご紹介した請求書発行サービスのハヤメル/オクラスを、キャッシュフロー改善されるサービスとして知っていただきたいです!買掛金の回収や経費の支払いはどの企業にも必ず伴う業務です。そこを当社のサービスと利用し、「キャッシュフローが解決された!」と経営の助け舟となれれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
会社名 | 株式会社Payment Technology |
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代表者名 | 上野亨(うえの とおる) |
創業年 | 2016年3月25日 |
社員数 | 14名 |
資本金 | 4億3735万円(7/5現在) |
所在地 | 113-0033 東京都文京区本郷3-35-3 ラ・ヴェリエール3階 |
サービス名 | ハヤメル/オクラス、前払いできるくん、前払いできるくんLITE、エニペイ |
事業内容 | Payment=支払いに関するサービスの開発、提供 |
代表者プロフィール | 1997年 ソフトバンク株式会社入社 1999年 イー・トレード証券会社(現 株式会社SBI証券)転籍 2014年 同社コーポレート部部長 2015年 株式会社うえる 代表取締役(現任) C Cannel株式会社 監査役(現任) 2016年 株式会社Payment Technology 代表取締役(現任) 2020年 ベース株式会社 取締役(現任) |
カテゴリ | 有望企業 |
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関連タグ | BNPL BtoB Payment Technology PaymentTechnology クレジットカード フィンテック 上野亨 債権流動化 |
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