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気球を用いた衛星軌道投入ロケットを開発する「AstroX」が23.2億円調達

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2026年2月4日、AstroX株式会社は、総額23億2000万円の資金調達を発表しました。

AstroXは、Rockoon方式(気球を用いて空中からロケットを発射する方式)による衛星軌道投入ロケットを開発しています。

2025年12月に、AstroX初となるランチャー実験に成功しています。この実験は、ロケットの架台となるランチャーを検証するためのものです。

今後、ロケットの空中発射、大型気球の運用修練へと開発フェーズが進んでいきます。

今回調達した資金は、ロケット開発と人材採用の強化に活用します。


宇宙ビジネスは近年、世界的に急成長を遂げており、通信・観測・防災・エンターテインメントなど、多様な市場で新たな価値を生み出しています。国内でもスタートアップを中心に関連産業が拡大し、衛星データの利活用や宇宙輸送の需要が高まっています。

しかしその一方で、日本のロケット打ち上げは海外事業者に依存しています。国内では安定的な打ち上げサービスが十分に確立されておらず、衛星ビジネスの拡大スピードを鈍らせる要因となっています。この状況は国際競争力の確保という観点からも、早急な改善が求められています。

こうした課題に対し、AstroXはRockoon方式による衛星軌道投入ロケットの開発を進めています。Rockoon方式は、気球でロケットを成層圏まで運び、そこから打ち上げる手法です。地上発射に比べてコスト低減や天候リスクの軽減が期待できる点が大きな特徴です。これにより、小型衛星の需要増に対応した柔軟かつ高頻度の打ち上げが可能となり、国内宇宙輸送インフラの強化にもつながると見込まれます。

さらに、国内打ち上げ能力の底上げだけでなく、アジア地域における新たな宇宙輸送ハブの形成にもつながる可能性を秘めています。低コスト・高頻度・柔軟性という三拍子を備えたサービスが実現すれば、国内外の衛星事業者にとって魅力的な選択肢となり、日本の宇宙ビジネス全体の競争力向上にも大きく寄与すると期待されます。

AstroX株式会社のコメント

このニュースを受けまして、AstroX株式会社よりコメントが届きました。

AstroX株式会社
「宇宙開発で“Japan as No.1”を取り戻す」をビジョンに掲げ、気球からロケットを空中発射するロックーンを開発しています。今までに空中姿勢制御や高度10km級ロケットの発射実験を進め、2029年の衛星軌道投入を計画中です。低コストで柔軟かつ高頻度な打上げで日本の宇宙輸送課題に挑みます。ロックーンは、気球で空気の薄い層まで上昇してからロケットを打ち上げることで、省エネルギーで低コスト、天候や射場に縛られない高頻度・短リードタイムの打上げを実現します。低振動かつ柔軟な軌道投入で衛星事業者の多様な要件に応える国産の新しい高信頼な宇宙輸送方式です。

小田翔武(おだ・しょうぶ)
AstroX株式会社 代表取締役CEO
1992年兵庫県生まれ。これまでIT企業などを複数社創業し経営、売却。「宇宙開発で”Japan as No.1″を取り戻す」をビジョンに掲げ2022年に宇宙開発企業AstroX株式会社を設立。日本の宇宙開発におけるローンチヴィークル不足の解決を目指し、ロックーン方式による小型ロケット開発を進める。

・今回の資金調達の目的は何ですか?

2026年内の宇宙空間到達を目指してロケット開発投資と人材採用を強化いたします。

・今後の展望を教えてください。

2026年にサブオービタルでの宇宙空間到達を実現させ、2029年内に衛星軌道投入を実現、2030年代頭から衛星打上げ事業を展開予定です。

・読者へのメッセージをお願いします。

AstroXは「宇宙開発で“Japan as No.1”を取り戻す」というビジョンを掲げて事業に取り組んでいます。少しでも興味を持ってくださった読者の方々、ご連絡お待ちしています。

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