注目のスタートアップ

AIを利用した高機能タンパク質の開発に取り組む「レボルカ」が3.5億円調達

company

2022年5月31日、株式会社レボルカは、総額3億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

レボルカは、東北大学工学研究科梅津光央教授が構築した基盤技術「進化分子工学と機械学習の組み合わせによるタンパク質設計技術」をベースとしたaiProteinTM技術を用い、高効率なタンパク質設計事業(共同研究開発)を製薬企業とともに展開していくことを目指しています。

今回の資金は、人材確保や、研究規模の拡大に充当します。

タンパク質を利用した医薬品であるタンパク質医薬品は、従来の低分子医薬品にはない様々な利点があり、近年急速に開発が進んでいる医薬品のひとつです。

タンパク質医薬品の多くは、多種多様な生物のDNAに変異を加えて新たな機能を持ったタンパク質を発見し、それをもとに開発が行われています。

新しいタンパク質の設計は、20種類のアミノ酸をどう並べるのかということなのですが、タンパク質の多くは数百個のアミノ酸が結合してできており、どのアミノ酸を変更すればいいのか、どの種類のアミノ酸に変更すればいいのかを予測することは非常に困難です。

そこで現在は、実験室内で分子の変異・淘汰を人為的に行い、そのサイクルを早める「進化分子工学」を活用し、新たなタンパク質を創出するということが行われています。

レボルカは、この進化分子工学に機械学習を中心としたAIを取り入れることにより、タンパク質の機能や構造安定性などを向上・改変させる技術を保有しています。

研究開発系のビジネスは、資金がビジネスの成長に直結します。「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるための方法など、資金調達に関するノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AI aiProteinTM技術 タンパク質 創薬 医療 医薬品 株式会社 資金調達 進化分子工学
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
一般社団法人設立サムネイル
「一般社団法人」設立ガイド|手続きの流れ・必要書類・メリット・費用など
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

産業用ドローンメーカーの「プロドローン」と「名古屋鉄道」が資本業務提携
株式会社プロドローンは、名古屋鉄道株式会社と、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 プロドローンは、推奨ペイロード20kgの量産マルチコプター「PD6B-Type3」や、2時間飛行可能で耐侯…
車中泊スポットのシェアリング・サービスなど運営の「Carstay」が5,000万円調達
2020年8月3日、Carstay株式会社は、総額約5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 キャンピングカーやバン専用のカーシェア・サービス「バンシェア」や、車中泊できる駐車場のシェア…
日本・台湾アライアンスのEVメーカー「Lean Mobility」が台湾企業連合から28億円調達
2024年2月22日、Lean Mobility社(Lean Mobility株式会社(愛知県)と Lean Mobility Inc.(台湾))は、台湾の自動車関連企業連合から総額28億円の出資を受…
AIによる配達ルート最適化サービス提供の「オプティマインド」が10.13億円調達
2019年10月24日、株式会社オプティマインドは、総額約10億1,300万円の資金調達を実施したことを発表しました。 AIを活用し、ラスト・ワン・マイルの配送ルートを短時間で計算するクラウド・サービ…
アシスタント機能や見守り機能がついた高齢者向け決済サービスを提供する「KAERU」が1.3億円調達
2024年8月8日、KAERU株式会社は、総額1億3000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 KAERUは、主に高齢者を対象とした、アシスタント機能・見守り機能付きのチャージ式プリペイドカー…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集