注目のスタートアップ

スポーツチーム・選手に応援する気持ちをギフティングできるサービスを運営する「エンゲート」が4.6億円調達

company

2022年4月15日、エンゲート株式会社は、総額4億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

エンゲートは、スポーツチームや選手をギフティングを通じて応援できるWebサービス「Engate(エンゲート)」を運営しています。

応援したいチーム・選手にギフティングする(デジタルギフトを贈る)ことで、直接チーム・選手を応援することができるサービスです。

ファン向けには、ファンコミュニティの運営や、選手たちによるライブ配信、「Engate」でしか手に入らないプレゼント企画などを提供しています。

2022年4月から、NFT事業をリリースする予定です。マーケットプレイスでの個人間売買も年末に予定しており、それに伴う手数料の一部を、チームだけでなく、選手に直接還元する取り組みも開始します。

また、地場産業と地域スポーツチームを結ぶ新しいスポーツを起点とした地域活性化も進めていく予定です。ほかにも、アート、音楽、古典芸能などの領域におけるギフティングシステムのAPI提供・OEM提供も推進していきます。

今回の資金は、地域活性化に向けた地場産業との連結、NFT事業のさらなる協働展開、人材強化、プロダクト強化に充当されます。

スポーツビジネスの収益は、ファン・視聴者からコンテンツの対価(チケット・グッズ・視聴料など)による収益と、広告主からの広告費による収益が主となっています。

しかし新型コロナウイルスの影響により試合の開催が難しくなり、このビジネスモデルを根本的に見直す必要性が生まれました。

そこで注目されているのが、ファンからのギフティング(≒投げ銭)です。YouTuberなどの配信者はそのファンから投げ銭をもらうことがあります。このことから、同じくファンビジネスであるスポーツにおいても投げ銭の需要があるのではないかと考えられます。

また、ギフティングサービスはファンコミュニティとしての側面があり、チーム・選手とファンのつながりを強化します。そのためファンのエンゲージメントを向上させることができ、結果的に試合に足を運んでくれるファンの拡大、グッズ販売の拡大などにもつながると考えられます。

また、大手のスポーツチームではその運営に資金的な課題が生じることは少ないかもしれませんが、地域に根ざした地方のスポーツチームは資金的に厳しい状況におかれていることも少なくありません。スポーツ一本で食べていけない選手もおり、別の仕事を持っていることもあります。

そのため、ファンコミュニティやギフティングサービスは地方のスポーツチームにこそ求められているものです。今後のエンゲートの取り組みがどのような展開を見せていくのか注目が必要です。

プロダクトの販売や改善のためにはファンの獲得が重要であるという考え方が浸透してきたことから、ファンコミュニティの運営は、企業のコミュニティ運営やブランド形成などの領域への活用も進んでいます。「冊子版創業手帳」では、創業期のネットを活用したPRノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Engate NFT エンゲート ギフティング ギフト スポーツ チーム デジタル 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
合同会社設立マニュアル|流れの6ステップや費用、必要書類などを解説!
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
一般社団法人設立サムネイル
「一般社団法人」設立ガイド|手続きの流れ・必要書類・メリット・費用など

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

オペレーション構築支援事業を展開する「クロス・オペレーショングループ」(旧:アイセールス)が1億円調達
2022年10月4日、株式会社クロス・オペレーショングループは、総額約1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、アイセールス株式会社から、株式会社クロス・オペレーショングループへと社名変更…
BtoBセールス支援事業やセールステックを展開する「ギグセールス」が3億円調達
2022年4月6日、ギグセールス株式会社は、総額約3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 ギグセールスは、BtoB/SaaS企業向けのセールス支援事業を展開し、リードジェネレーション領域から受…
治験・臨床研究向け文書管理クラウドサービス「Agatha」提供の「アガサ」が3.6億円調達
2021年11月4日、アガサ株式会社は、総額3億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 治験・臨床研究向け文書管理クラウドサービス「Agatha(アガサ)」を提供しています。 医療業界…
生成AIを軸に企業の課題に応じたカスタマイズ型ソリューションを提供する「カサナレ」が資金調達
2024年11月27日、カサナレ株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 今回の資金調達により、累計調達額は2.25億円となりました。 カサナレは、生成AI基盤モデルの性能を最大限に引き出し…
有名人に動画メッセージを依頼できる「VOM」運営の「Wunderbar」が5,000万円調達
2022年1月11日、株式会社Wunderbarは、総額約5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 有名人に動画メッセージを依頼できるエンタメギフトサービス「VOM(ヴォム)」を運営して…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集