植物肉「ミラクルミート」開発・製造の「DAIZ」が「焼肉きんぐ」など運営の「物語コーポレーション」と資本業務提携

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2021年11月19日、DAIZ株式会社は、株式会社物語コーポレーションと、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。

DAIZは、発芽大豆由来の植物肉「ミラクルミート」を開発・製造しています。

大豆の発芽という生理現象を応用した技術により旨味や栄養価を増大させ、余分な添加物や加工助剤を使用せずに、肉に近い食感・風味を実現しています。

物語コーポレーションは、焼肉チェーン「焼肉きんぐ」や、寿司・しゃぶしゃぶ「ゆず庵」など飲食事業を展開しています。

今回の提携により、物語コーポレーションの販路を通じて「ミラクルミート」をベースとした独自性の高い商材・メニュー開発と販路拡大を図ります。

世界的な人口増大により、早くて2030年にはタンパク質の需要と供給のバランスが崩れ始めると予測されています。

この危機をタンパク質危機と呼びます。世界では畜産の倫理性と環境問題が取りざたされており、新たなタンパク質の開発・提供が進んでいます。

たとえばウシは二酸化炭素の約28倍の温室効果のあるメタンガスをげっぷとして放出し、温暖化のひとつの原因とされています。

そのため現在の畜産物に代わるタンパク質を供給しなくてはならないのです。

大豆は昔から畑のお肉と呼ばれるように、優秀なタンパク源です。

日本では豆腐や味噌など多様な食べられ方がされていますが、海外に目を向けてみると主に家畜の飼料や、大豆油、バイオディーゼル燃料として利用されています。

このことから大豆は代替タンパク質として注目され、肉のような食味を再現した植物肉としての開発が進み、すでに市場で多様な商品が流通しています。

大豆以外の代替タンパク質としては、コオロギなどの昆虫食、藻類などが考えられています。

昆虫は同じ量のタンパク質を生産するのに必要な餌・水が圧倒的に少なくてすむだけでなく、様々な場所で生産できることが大きなメリットです。

世界的なSDGsの推進もあり、将来的に代替タンパク質は大きく普及することが予測されています。そのためグローバルシェアを獲得しようとする様々なプレイヤーがひしめく激しい市場となってきています。

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