創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2020年10月14日ライフ・サイエンス分野の研究支援サービス「Sophiscope」開発の「fuku」が4,500万円調達
2020年10月14日、fuku株式会社は、総額4,5000万円の資金調達を実施したことを発表しました。
また、「Sophiscope(ソフィスコープ)」のオープンβ版の先行利用の応募受付を開始したことも発表しました。
「Sophiscope」は、ライフ・サイエンス分野の研究者を対象とした研究支援サービスです。
膨大な量のライフ・サイエンス論文の内容を、自然言語処理と機械学習により構造化し、すべて実験条件を統一したフォーマットに整理し、複数の論文の横断的な比較を可能にしています。
オープンβ版では対象疾患をがんに絞っているようですが、今後、糖尿病、認知症、AIDSなどにも拡大する予定です。また、将来的には「論文の再現可能性の測定」、「実験条件の提案」、「実験結果のシミュレーション」などの機能を開発する予定です。
インターネットの普及により、人々のコミュニケーションはとても便利になり、研究活動についても複数名による共同研究や、国際共同研究も増加しています。また、研究データもインターネット上で共有・同時編集されるようになっています。
これにより、デジタル時代が可能とする新たな学術活動である、オープン・サイエンスが推進されています。オープン・サイエンスの実現には、論文の公開(オープン・アクセス)、エビデンスとしての研究データの公開、データの利活用とそのルールの制定などが必要であるといわれています。
このようにオープン・サイエンスの取組みが推進されており、それに伴って論文のデータベースや、検索エンジンなども整備されてきています。
しかし、fukuの調査によると、ライフ・サイエンスの研究では、予備実験に手間がかかることや、新たな研究テーマに取り掛かる際、予備実験前に平均27本の論文の調査が必要となり、準備に平均86時間がかかることが判明しています。
要因としては、目的に合致した論文を見つけだすことが困難なこと、論文の内容が再現可能かどうかの検証に手間がかかることなどが挙げられています。
医療や研究の現場など、様々な場所でデータに関する課題が生まれており、うまく活用できる環境を構築することが重要だということがわかります。「冊子版創業手帳」では、経営活動を円滑にしてくれる社内システムの整備について詳しく解説しています。
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。カテゴリ | 有望企業 |
---|---|
関連タグ | fuku Sophiscope サービス ソフィスコープ 支援 株式会社 検索 機械学習 研究 自然言語処理 論文 資金調達 |
有望企業の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2023年2月28日、株式会社INOPASEは、資金調達を実施したことを発表しました。 INOPASEは、植え込み型ニューロモジュレーションを開発する、東京大学ジャパンバイオデザイン発の医療機器ベンチ…
2022年7月26日、株式会社Asobicaは、総額27億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Asobicaは、カスタマーサクセスプラットフォーム「coorum(コーラム)」を提供…
2022年8月19日、株式会社シェアリングエネルギーは、総額3億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、全国の地銀系ベンチャーキャピタル複数社です。 また、直近では、2022…
2021年8月26日、G.U.テクノロジーズ株式会社は、総額1億100万円の資金調達を実施したことを発表しました。 簡単にブロックチェーンを構築できるBaaS(Blockchain as a Serv…
2024年1月31日、株式会社SPACERは、総額6億1,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 SPACERは、スマートロッカー「SPACER(スペースアール)」を開発・提供しています。…
大久保の視点
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…