創業者・起業家必見!スタートアップがおさえておきたいイベント11選

創業手帳

【2024年最新版】スタートアップ業界注目のイベントを解説します

スタートアップ企業は情報やネットワークが命です。しかし、創業したばかりで人脈や情報源がない、どうやって情報を得ればいいのかわからない、そんな起業家は多いでしょう。そこで取り入れたいのが、スタートアップ向けイベントへの参加です。

ここでは、スタートアップ業界で注目度の高いイベントについて紹介していきます。興味があるものには積極的に参加して、業種の垣根を越えた人脈づくりや情報を得る機会にしましょう。

創業手帳では、起業支援専門チームが起業家の生データ、ノウハウを基に、事業計画の作り方、資金調達のコツ、起業で使える販促のテクニックなど、実践的な内容をお伝えする創業手帳セミナーを開催しています。是非チェックしてみてください。

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この記事の目次

スタートアップにおすすめの国内イベント8選

まずは、日本国内で注目を集めるスタートアップイベントを8個紹介します。

    • ICCサミット
    • IVS
    • スタートアップワールドカップ(日本予選:東京・京都・九州)
    • Morning Pitch
    • City-Tech.Tokyo
    • GROWTH INDUSTRY CONFERENCE
    • ILS
    • 創業手帳セミナー

開催場所や規模、参加メンバー、パネラーなどに特徴があるので、自分にあったイベントを探してみてください。

ICCサミット

画像出典元:「ICC Partners, Inc. 」公式HP

ICCサミット」はICCパートナーズが運営するイベントで、正式名称はINDUSTRY CO-CREATIONです。さまざまな業種のベンチャーをピックアップし、特定のテーマに基づいてディスカッションやアナウンスをおこなっています。

■特徴

「ともに学び、ともに産業を創る。」と題して、毎年イベントが開催されています。メルカリ・ラクスル・Voicy・Showroomといった、有名なベンチャー企業の戦略や内情を聞くことができます。

■開催時期・開催地

毎年2月・9月頃(福岡や京都などで開催)

【2024年分開催スケジュール】
9月2日~5日 開催地:京都

■どのようなスタートアップにおすすめか

カンファレンスを中心としたイベントであることから、議論の中で多くのことを学び、吸収し、事業の糧としたい企業に向いています。自分で発信するだけでなく、他者の発信から気づきを得たい場合にも参加の意義を見出せるでしょう。

IVS

画像出典元:「Infinity Ventures Summit」公式HP

2007年から開催されている「IVS」、正式名称はInfinity Ventures Summitです。インターネット関連スタートアップの経営者のコミュニティであり、この分野では日本最大の規模を誇ります。

近年はWeb3領域に特化した「IVS Crypto」の同時開催でも話題になりました。2023年のイベントでは1万人の参加者が集まるほどの盛況ぶりです。

■特徴

インターネット業界のトップレベルの経営者が集まるので、とても刺激的です。例年3日間おこなわれ、2024年度開催からは参加方法にチケット販売制が導入されました。公式サイトにてチケットの購入が可能なので、チェックしておきましょう。

■開催時期・開催地

毎年6月末~7月上旬

【2024年分開催スケジュール】
7月4日~6日 開催地:京都

■どのようなスタートアップにおすすめか

格上のスタートアップ経営者たちと交流を深め、刺激をもらいたいスタートアップにおすすめです。優れた経営者・創業者の思考に触れることで、モチベーションが大いに高まります。

資金調達のコツ、大きくなりかけた組織の運営、採用方法など、さまざまなスタートアップ創業者の悩みを解決するヒントが得られるかもしれません。

スタートアップワールドカップ(日本予選:東京・京都・九州)

画像出典元:「Startup World Cup(TOKYO REGIONAL 2024)」公式HP

スタートアップワールドカップ」は、アメリカ企業のペガサス・テック・ベンチャーズが主催しています。ワールドワイドで規模が非常に大きく、ピッチ(※)コンテストの予選は世界中で開催されています。
※ピッチ・・・・・・プレゼンテーションよりも短い単位の提案を指す、シリコンバレー発祥の言葉。プレゼンテーションは詳細を伝えるのが目的。ピッチは要点を伝えるもの。

2024年の日本予選は、東京・京都・九州の3カ所が開催地です。日本予選だけで総額1億円の投資資金が用意されており、事業拡大の元手を獲得するチャンスの場となっています。

スタートアップワールドカップ(日本予選)について、詳しくはこちらの記事を>>
スタートアップワールドカップ九州大会:優勝は医薬品開発のStapleBio!熊本で開催
世界最大級のビジネスコンテスト・スタートアップワールドカップ東京大会優勝はDigital Entertainment Asset山田耕三さん
【速報】スタートアップワールドカップTOKYO REGIONAL 2023優勝は医療系のアイリス沖山翔さん!

■特徴

参加及び受賞すれば、世界規模での知名度が手に入ります。また、各国のスタートアップ著名人とのネットワークが構築できるかもしれません。賞金1億円も大変魅力的ですが、そうしたお金の面よりも人脈と知名度と世界規模の活躍が手に入る可能性こそが最大の魅力と言えるでしょう。

■開催時期・開催地

【2024年開催分スケジュール】
京都予選 5月21日
東京予選 7月19日
九州予選 8月27日

■どのようなスタートアップにおすすめか

世界を変えるほどのインパクトを持った技術やビジネスモデルを構築できている会社に向いています。賞金だけでなく、世界的な人脈や知名度を手に入れたいと考えている企業にももってこいのイベントです。

Morning Pitch

画像出典元:「Morning Pitch」公式HP

Morning Pitch(モーニングピッチ)」は、ベンチャーと大手企業をつなぐこととそのプラットフォームをつくることを使命としています。5社のベンチャー企業によるピッチイベントで、大企業などのオーディエンスは約200〜300名にのぼる規模です。これまでに2,350社以上が登壇しています。

毎年1回、日本一のベンチャーとスタートアップを決める「モーニングピッチ・スペシャルエディション」もおこなわれています。さまざまなテーマが扱われているので、イベントカレンダーを見て気になるテーマを探してみてください。

■特徴

完全申込制の会員サービスであり、ベンチャーと大企業のマッチングサービスとして機能しています。うまく活用すれば、新たな市場や事業を創り出せる可能性もゼロではありません。

大企業はスタートアップにはない潤沢なリソースを持ち、反対にスタートアップは大企業にとって難しい小回りが効く特性があるので、双方のシナジーを期待した事業提携を狙えます。

企業の規模にかかわらず、対等に付き合っていける雰囲気があるのも大きな特徴です。お互いに尊敬しながら、お客様のため・市場のため・日本のために協力しあおうという姿勢を大切にしています。

■開催時期

毎週木曜日・午前7時 開催地:東京

■どのようなスタートアップにおすすめか

パートナーとなる大企業を探すのに苦労している会社や、リソースが足りていないスタートアップにはうってつけです。ベンチャーを発掘しにくる大企業も少なくないと考えられるため、核心的なアイデアを披露できればチャンスが巡ってくるかもしれません。単独では気づかない価値も発見できるでしょう。

とくに自社の価値をオープンに提供するマインドを持った創業者の方であれば、得るものは多いはずです。

City-Tech.Tokyo

画像出典元:「City-Tech.Tokyo」公式HP

東京が中心となり、スタートアップとのオープンイノベーションをサポートするのが「City-Tech.Tokyo」です。環境や生活などの4つのテーマを掲げ、さまざまなプログラムによって情報共有やつながりの場を提供します。

特徴

国内最大級のスタートアップ向けイベントであると同時に、国内外から参加者が集まるグローバルなイベントでもあります。スタートアップ企業の数は300社以上、世界60以上の国から幅広い人々が集う催しです。

セミナーのほか、展示会や商談会も開催されるなど、聞いて・見て・触れて体験できるイベントとなっています。

開催時期・開催地

【2024年開催分スケジュール】
5月に開催 開催地:東京

どのようなスタートアップにおすすめか

テック系のイベントであるため、IT分野を得意とするスタートアップなら参加してみましょう。ハード・ソフトのいずれにも関わるテーマが掲げられているので、テック系の事業ならどんなジャンルでも得るものがあるはずです。

GROWTH INDUSTRY CONFERENCE

画像出典元:「GROWTH INDUSTRY CONFERENCE」公式HP

GROWTH INDUSTRY CONFERENCE」は、成長産業にフォーカスしたカンファレンス&コミュニティです。「日本のスタートアップエコシステムをグローバル基準へ」をテーマに掲げており、企業同士のつながりや連携を密にする場を提供しています。

特徴

リアルとオンラインのハイブリッド開催であるのが特徴です。地方の企業で参加が難しい場合でも、オンラインによるピッチやカンファレンスを視聴するだけで糧になるものが大きいでしょう。さまざまな企業のCEO、会長といったトップ層の話が聞けるので、要チェックです。

開催時期・開催地

毎年11月頃 開催地:東京

【2024年分開催スケジュール】
11月12日~14日 開催地:東京(14日のオフラインイベント)

どのようなスタートアップにおすすめか

成長産業をさらに後押ししてくれるため、今勢いに乗っている業界のスタートアップに注目してもらいたいイベントです。IT業界はもとより、医療や高齢者向けサービスなど、成長産業と言われる事業を手がけているなら学びが多いでしょう。

ILS

画像出典元:「ILS」公式HP

ILSは「INNOVATION LEADERS SUMMIT(イノベーションリーダーズサミット)」の頭文字からとられた、アジア最大規模のオープンイノベーションイベントとして知られています。

2023年に開催されたイベントでは、来場者数と視聴者数の合計が2万1,871名となり、過去最高を記録しています。

特徴

大企業とスタートアップのマッチングイベントで、経産省も後援しているのが特徴です。マッチング商談が積極的におこなわれており、過去には3件に1件が協業案件につながった回もありました。高い確率で出会いを事業に活かせる、貴重な場のひとつと言えるでしょう。

開催時期・開催地

毎年12月頃 開催地:東京

【2024年分開催スケジュール】
冬開催予定

どのようなスタートアップにおすすめか

高精度なマッチングプログラムを用意していることから、大企業とのつながりを模索しているスタートアップにおすすめしたいイベントです。核心的なアイデアや技術を所有しているのであれば、自信をもってアピールしましょう。出会いに恵まれないと悩んでいるなら、参加を検討してみてください。

創業手帳セミナー


創業手帳では、常に新しい情報を発信するために、小さなスキルアップが目的のセミナーから、著名人による大規模セミナーまで幅広く開催しています。

起業家向けのビジネス情報誌「創業手帳」を200万部発行する傍ら、創業者向けの具体的な事例やノウハウを創業手帳セミナーで伝えています。参加費は無料にもかかわらずクオリティが高いと評判で、ほとんどのセミナーが満員御礼になる人気です。

創業したてのすべての会社をターゲットとしているため、いま会社を持っている、または起業したばかりという段階であれば、得るものがとても多いセミナーです。

■特徴

創業直後の会社が悩みがちなマーケティング、ホームページ作成、資金調達、採用、人事労務といったあらゆる経営課題を解決するセミナーを多く開催しています。

創業の成功率を高める目的のために、公的機関や大手企業の協賛も受けて、必要なノウハウを紹介しています。さらには、案件の相互紹介などを通じビジネスパートナーを見つけることができるなど、現実的な効果が期待可能です。

■開催時期・開催地

不定期
※開催日時は創業手帳Webの「起業/開業/経営 セミナー開催予定」よりご確認下さい

■どのようなスタートアップにおすすめか

創業手帳セミナーは、すべてのスタートアップにおすすめです。起業家以外に士業などの専門家も集まっています。起業家交流やアドバイザーとの相談会などもおこなわれるので、解決したい課題のある会社にも有益です。

情報を研究し尽くした創業手帳のノウハウを持ち帰り、自身のスタートアップのヒントにしてください。

創業手帳による注目のイベント

創業手帳では、様々なイベント・セミナーを開催予定です。
詳しくは、「起業/開業/経営 セミナー開催予定」を御覧ください。
終了後のミニ交流会も予定しています。

スタートアップにおすすめの国外(海外)イベント3選

スタートアップ向けのイベントは国外でも多く開催されています。今回はおすすめのイベント2つを紹介しましょう。

  • STARTUP WORLD CUP(世界決勝戦)
  • TechCrunch Disrupt
  • Tech in Asia

世界に目を向けている、大きな目標を持った起業家におすすめです。

STARTUP WORLD CUP(世界決勝戦)

画像出典元:「Startup World Cup」公式HP

STARTUP WORLD CUP(スタートアップワールドカップ)」は、世界最大級のスタートアップ向けピッチコンテストです。上記のスタートアップにおすすめの国内イベントに記載したスタートアップワールドカップ(日本予選:東京・京都・九州)で優勝し、代表として選出された企業が参加できる世界決勝戦です。

■特徴

主催のペガサス・テック・ベンチャーズは、米国シリコンバレーに本社があり、米国、日本、東南アジアなどを中心に250社以上のスタートアップに投資を行っているベンチャーキャピタルです。毎年3万社以上のエントリーから、75以上の国と地域の予選を勝ち抜いた企業が参加します。優勝投資賞金は、100万米ドル(約1億5千万円)です。

■開催時期・開催地

毎年10~12月頃

【2024年分開催スケジュール】
10月2日~4日 開催地:サンフランシスコ

■どのようなスタートアップにおすすめか

グローバル規模で事業拡大を進める企業に向いています。2023年に日本代表のアイリス沖山翔さんが優勝した実績もありますので、日本人にも挑戦する価値がある大会といえるでしょう。単なるビジネスコンテストという枠組みを超えているため、世界の投資家や他社のスタートアップとの人脈作りをしていきたい企業におすすめです。

STARTUP WORLD CUP(世界決勝戦)について、詳しくはこちらの記事を>>
【速報】スタートアップワールドカップ2023決勝:優勝は医療系のアイリス沖山翔さん!

TechCrunch Disrupt


画像出典元:「TechCrunch」公式HP

TechCrunch Disrupt(テッククランチ ディスラプト)」は、海外発のスタートアップ向けイベントです。過去には「TechCrunch Tokyo」と題して日本でも開催され、事業モデルを競うコンテストも開かれるなど、熱い盛り上がりを見せました。

イノベーティブなスタートアップ、ベンチャー企業が集まるイベントであり、世界で戦える力量を試す場としても申し分ありません。毎年サンフランシスコで開催され、日本からも多数のベンチャー企業が参加しています。

■特徴

TechCrunchの名称のとおり、スタートアップの中でもテック系の企業が多く集まります。かつての同名WebメディアもIT業界から人気が高く、日本版サイトの閉鎖を惜しむ声も相次ぎました。

■開催時期・開催地

毎年9~10月頃

【2024年分開催スケジュール】
10月28日~30日 開催地:サンフランシスコ

■どのようなスタートアップにおすすめか

ITをメインとするテック系企業に向いています。技術力に自信がある企業、最先端を追いかけたいと考えているCEOやCTOを抱えたスタートアップなら、一見の価値があるでしょう。世界で名を成そうという野望に燃えているスタートアップにおすすめです。

Tech in Asia

画像出典元:「Tech in Asia」公式HP

Tech in Asia(テックインアジア)」は、アジアのスタートアップ向けのイベントです。10年以上前からアジアのテクノロジー関連スタートアップに着目し、情報発信などのためにイベントをおこなっています。

過去に数度の東京開催が実現し、大規模なビジネスカンファレンスとして注目を浴びました。『HARD THINGS』の著者である事業家のベン・ホロウィッツ氏も、「アジア圏で参加したなかでベストのカンファレンスだ」とのべています。

■特徴

特徴はなんといってもアジアに圧倒的な強みを持つことです。他のイベントが国内のスタートアップに力を注いでいるのに対して、Tech in AsiaはASEANの可能性をいち早くから見据えて展開しています。2024年はクアラルンプール、ジャカルタでそれぞれ開かれる予定です。

■開催時期・開催地

毎年開催月は異なる。

【2024年開催分スケジュール】
7月 開催地:クアラルンプール
10月 開催地:ジャカルタ

■どのようなスタートアップにおすすめか

アジア圏のスタートアップに関心を持っている創業者におすすめです。内需が減少しつつある日本だけでなく、アジア圏での可能性と発展をその目で見たいと考えているのであれば、Tech in Asiaで非常に興味深い話が聞けるでしょう。

まとめ・スタートアップ向けイベントで創業に役立つ学びを得よう

スタートアップ企業に欠かせないイベント10個を紹介しました。ここで取り上げたのはほんの一例で、ほかにも大小さまざまなイベントが各地でおこなわれています。

足を運んで情報交換したり、人脈を広げたり、何よりイベントで発信される膨大な情報をインプットして自分のアイデアに活かしたりと、刺激を受けることは間違いありません。

ぜひ、スタートアップイベントに足を運んでみてください。

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(編集:創業手帳編集部)

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