100万円以内で起業できる?自己資金が乏しい人向けの起業アイデアやコツまとめ

創業手帳

やり方次第で100万円以内で起業できるビジネスとは?


インターネットやそれに関わるテクノロジーの発達により、私たちの生活は大きく変化しています。
以前は、店舗の開業や起業となれば多くの資金が必要でした。
そのため、起業するためにサラリーマンをしながら資金を貯めたり、金融機関からの融資を取り付けたりしていました。

しかし、現在はインターネットを介して仕事を受注したり、ネットショップで商品を販売したりと、資金が少なくても幅広いビジネスが可能です。
ここでは、100万円以内で起業するために適したビジネスやそのコツを紹介しています。

創業手帳では多くの起業家層からご意見をお承ります。その中でも「何から準備をしたらよいかわからない」という声が非常に多くなっています。そこで起業家向けメディアを展開する創業手帳のノウハウが詰まった「創業カレンダー」をリリース。起業予定日を起点に前後1年でやることをカレンダー方式で確認することができるアイテムとなっています。無料でご利用いただけますので、是非ご活用ください。


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100万円以内で起業できるビジネスアイデア


起業する時にまず課題となるのが、資金をどうやって捻出するかです。
「貯金は少しあるけどこれだけじゃ起業なんて無理…」と決めつけてしまうのは間違いかもしれません。
ここでは、100万円以内でも起業できるビジネスアイデアを紹介しています。

コンサルタント業

起業したいが資金面で不安がある場合には、自分の知識やアイデアがお金にならないかを考えてください。
店舗を開業すると、商品の仕入れや設備といった初期費用が発生します。

初期投資や水道光熱費、人件費といったコストをかけないのであれば、コンサルタントとして自分の知識やノウハウを商材として活用してみてください。
コンサルタントであれば、自宅とインターネットさえあれば0円でも開業可能です。
事務所を借りたり人を雇ったりすることもないので、利益をほぼそのまま手元に残せます。
自分が今までどのような知識や経験を得てきたか、ビジネスにつなげられないかを考えてみてください。

ネットビジネス

コストを少なく起業する時に強い味方になってくれるのがインターネットです。ネットビジネスは、スマートフォンかパソコンがあれば初期投資なしで開業できます。

また、ネットビジネスは仕事をする時間や場所の制限もないため、副業としても適しています
仕事のスキマ時間や通勤時間を利用したり、休日や深夜に自宅で働いたりと自分の都合に合わせてビジネスを始めることが可能です。

ネットビジネスは、SNSやYouTuber、エンジニアなど種類が豊富な点も魅力です。
自分のWebサイトに商品のリンクを貼り付けて、第三者が商品をクリックしたり購入したりすることで報酬を受け取るアフィリエイトもあります。
ネットビジネスはスモールスタートしやすいので、自分に合った規模からチャレンジできます。
まずは小規模なネットビジネスからスタートしてみてください。

ネットショップ開業

インターネットを使えば、起業資金が少なくてもショップオーナーになることもできます。
ネットショップ作成サービスを使うことで初期費用をかけなくても、ショッピングカート機能を備えたネットショップを開設可能です。

少額の仕入れ費用や材料費だけでもネットショップは開業できます。また、受注生産にしておけば最初の仕入れ費用も最低限にできるでしょう。

ネットショップ作成サービスは多くの種類があり、搭載されている機能やプラン、料金体系も違います。
ネットショップ作成サービスの中には、初期費用は発生せずに商品が売れてから初めて料金が発生するサービスもあります。
売上げの見込みをシミュレーションして、自分のお店に有利な料金体系のサービスを選んでください。

スキル販売

この数年で普及したサービスのひとつがオンラインによるスキル販売です。
スキルを販売するプラットファームでは、スキルを求める人とスキルを販売したい人のマッチングを行っています。

具体的には、家庭教師やスポーツのインストラクター、占い、ファイナンシャルプランナーのような専門家によるアドバイスなどが提供されています。
スキル販売も、ユーザー登録や無料でスキルが売れた時にだけ仲介手数料を支払う形式が多いので、初期費用を抑えて開業可能です。

ライター

忙しくてなかなか起業の時間が取れないといった人は、ライターも検討してみてください。
ライターは、クライアントが求める記事やコンテンツを作成して報酬を受け取る仕事です。
クライアントのニーズを汲み取って見出しや段落といった構成を考えて、定められた文字数で執筆します。

文章を考えるなんて難しそうとしり込みする人もいるかもしれません。
しかし、仕事で日常的にメールやチャットをしている人であれば、文章を作成するハードルはそう高くないでしょう。
ライターは、起業したいが特別なスキルがない、初心者だけどビジネスを始めたいといった人にも適しています。

代行業

座って行う仕事よりも身体を動かしたい、いろいろな出会いや仕事を経験したいといった場合には代行業もおすすめです。
代行業は、依頼者の代わりに何かをする仕事全般を指します。

具体的には、運転代行や家事代行、チケット購入代行などが挙げられます。
代行業は、誰かの日常生活や仕事の代行をして報酬を受け取るため、仕事内容がわかりやすく単発でも働きやすい仕事です。
自分の好きなタイミングで仕事をしたい人にも適しています。

フランチャイズ

店舗運営の経験を積みたい人は、フランチャイズも検討してみてください。
フランチャイズは、本部に加盟金を支払って、運営のノウハウや商品、設備の提供を受けながら開業する方法です。

フランチャイズの本部には、売れる商品や営業方法などが蓄積されているため、今まで店舗運営の経験がなくても安心して開業できます。
また、フランチャイズのブランド力があるため一定の集客が見込めます。
フランチャイズごとに必要資金は違い、無店舗型やインターネットを使った開業も可能なので比較してみてください。

100万円以内で起業するコツ


100万円以内の初期投資でも方法を間違えなければ起業して成功できます。
しかし、やり方次第ではあっという間に資金が尽きて撤退してしまうことも珍しくありません。100万円以内で起業する時のコツを紹介します。

自分のスキルやノウハウを活用する

資金が少ない時には、自分が持っているスキルやノウハウを活用するにはどうすればいいのかを考えてみてください。
もちろん誰しもがお金になるようなスキル、ノウハウを持っているとは限りません。

自分にスキルが足りないと感じた時には、新しく学んで身に付けましょう。
デザインやプログラミング、イラストといったスキルも独学できるほか、オンラインで受講できるスクールもあります。

個人事業主からスタートする

資金が少ない事業はスモールスタートが鉄則です。いきなり法人を設立するのではなく、個人事業主として起業をおすすめします。

法人を設立すると定款認証や登記といった費用が発生します。
資金100万円以内で起業した場合には、設立にかかる費用はできるだけ節約しなければいけません。
一方で、個人事業主の開業は開業届を出すだけで手数料はかかりません。
将来的に法人を目指す場合でも費用面を考えて個人事業主からスタートするのがおすすめです。

在庫を持たない

少ない資金でビジネスをするためには、在庫や店舗を持たず身軽でいることも重要です。
在庫や店舗を持っていなければ、ビジネスがうまくいかずに撤退する場合でも損失は必要最小限で済みます。

一方で、すでに店舗を借りていたり、多くの在庫を保有していたりすれば、損失も大きくなり撤退は簡単ではなくなります。
可能であれば受注生産の商品を扱ったり、スキルや知識を販売したり在庫を持たないビジネスを心がけてください。

ビジネスのスタートでコストをかけすぎない

資金が限られているビジネスでは、広告物や集客施策といったスタート段階でコストをかけすぎないようにしてください。
資金が少ない時には、いかに売れる商品やサービスを早く開発して軌道に乗せるかが重要です。

そのためには、試行錯誤や失敗を繰り返さなければいけません。
限られた予算の中で最適の方法を探すためには、初めの投資にかけるコストは最小限度にして失敗した時にやり直しできるようにしておく必要があります。
実際のお客様の反応を見ながらトライ&エラーを繰り返すために、資金は温存してください。

100万円以下で起業するメリット


そもそも多くの資金があれば、何の制限もなく自由にビジネスできると感じる人もいるかもしれません。
しかし、100万円以下で起業すること自体にメリットがあります。どのようなメリットがあるのか以下でまとめました。

メリット①リスクが限定される

開業資金が少なくなれば、失敗した時のリスクも下げられます。大金を投じて開業した場合、失敗すれば損失も当然大きくなります。
融資を受けていた場合、失敗しても返済義務は残るため借入れに苦しめられるかもしれません。

一方で、開業資金が少ないことで損失を抑えられればリスクも最小限で済みます。損失が少ないので、失敗しても再度やり直しやすいメリットもあります。

メリット②開業までがスピーディー

起業するためのアイデアはあっても、資金を貯めるのに時間がかかっては開業が遅れてしまいます。
開業資金を少なくすることによって、結果として開業までの道のりが短くできます。

新しいアイデアをビジネスとして成功させるためにはスピード感が必要です。ライバルに先を越されないためにも事業開始は早めをおすすめします。

メリット③初期投資を回収しやすい

開業資金が少なければ、初期投資額の回収が早くなります。
開業資金が大きかったり、借入れたりしていると、売上げから初期投資を回収するのに時間がかかり、思ったようにビジネスにお金を使えません。

初期投資を回収していれば、売上げから利益を使って事業拡大をしたり、設備投資に使ったりできます。
資金と効率的に回すためにも初期投資を少なくするのは合理的な方法です。

メリット④資金調達の負担を減らせる

起業するために創業融資を受けるなど借入れをして起業するケースは珍しくありません。しかし、開業資金が大きくなれば、多くの資金調達が必要です。
一般的に開業資金を借入れるには、まず自己資金をある程度準備してから融資審査を受けることになります。

融資審査のために資料を作り、面談を受けるのは少なからず負担になるでしょう。
開業資金を少なくすれば資金調達の負担も少なく済み、開業準備に集中して取り組めます

100万円以下で起業するデメリット

少額での開業はメリットも多いものの、デメリットもあります。100万円以下で開業することでどのようなデメリットがあるのか押さえておいてください。

デメリット①資金ショートのリスクが高い

開業時に持っている資金が少ないと、資金ショートのリスクは高くなります
原則仕入や設備投資といった支出の後に売上げがあるため、最初は多くのビジネスで資金不足に陥ります。

開業資金が少なければそれだけ余裕もないため、資金繰りが悪化しやすくなるのです。
資金ショートを避けるためにも、資金繰り表を作成して開業当初から売上げの見込みを作っておくようにおすすめします。
また、初めのうちはキャッシュフローが悪化するような入金が遅れる取引きは避けるとともに、支払いはできるだけ遅らせるようにしてください。

デメリット②事業規模が大きくなりにくい

少額でスタートできるビジネスは事業規模が小さく、規模を大きくするのは大変です。
広告費や設備投資にもお金をかけにくいたため、知名度を上げたい時や販売数を増やしたい時に資金が足りないことがあります。
そのため、事業を大きくするまでには時間がかかるかもしれません。

また、ある程度の規模から事業を始めようとしても自己資金が少なければ大きな額の融資を受けるのは困難です。
まとまった額の融資を受けるためには、自己資金もある程度確保しなければいけません。

まとめ・まずは100万円以内で起業してビジネスを広げていこう

100万円以内であっても起業して成功することはできます。あらゆる開業にはリスクがつきものですが、100万円以内の開業であればリスクを抑えて開業可能です。

現在は大きく成長したビジネスであっても、最初は最低限の初期投資からコツコツ売上げを増やしたはずです。
自分のスキルやアイデアを活かして、まずは一歩踏み出してください。


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(編集:創業手帳編集部)

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