【自己資金50万円で起業】開業可能なビジネスや起業時のポイント などを詳しく解説!

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自己資金50万円でも起業は可能!


開業には、ある程度自己資金を準備しておきたいと考えている方もいるでしょう。しかし、近年は少額でもはじめられる事業が増えています。
自己資金50万円で起業したい場合、具体的にどのようなビジネスならスタートできるのか。

そこで今回は、自己資金50万円でスタートできるビジネスの紹介や起業を成功させるために知っておきたいポイントについて解説します。
50万円から新たにビジネスをはじめたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

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自己資金50万円で起業できるのはどのような人?

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そもそも自己資金50万円程度で起業することは可能なのか。ここではどういった人なら50万円で起業できるかを解説します。

起業することはできる!

結論からいえば、自己資金が50万円程度でも起業することは可能です。起業にかかる初期費用には、数百万円以上かかるイメージを持つ方もいるかもしれません。
確かに開業するために店舗が必要となると物件を取得するための経費や内装工事費などで数百万円が必要になるケースもあります。
しかし、事業によっては50万円でもはじめられるものがあります。

知識や経験があることが大前提

自己資金50万円から起業したい場合、その分野において知識や経験を持っていることが前提となります。
もし未経験かつ知識のない状態で起業した場合、自己資金が少ないと失敗する可能性が高いです。

また、自己資金が少なくてもはじめられるビジネスの多くはスキルを必要とします。
実績や実力がなければクライアントの目に留まりにくくなり、仕事がもらえない可能性もあります。
そのため、自己資金50万円で起業するのであれば、先にその分野で活用できる知識やスキルを磨いておきましょう。

インターネットを使える領域の業種がおすすめ

自己資金50万円からでもはじめられる業種の中で、特におすすめなのがインターネットを活用する業種です。
総務省の通信利用動向調査によると、インターネット利用率(個人)の推移は2021年時点で82.9%にも上っています。
国民の8割以上がインターネットを利用しており、また世界中でも利用されていることから市場規模は非常に大きいといえます。

また、例えば店舗を持たずにECサイトで商品を販売する場合、店舗を持つよりも固定費やランニングコストを抑えることが可能です。
SNSを活用すれば、宣伝費もほとんどかからないでしょう。

このように、インターネットを活用する業種であればコストを抑えながらビジネスが行えるため、自己資金50万円でも問題ありません。
ただし、インターネットを活用するためにはマーケティングに関する知識や操作するための技術、炎上しないためのネットリテラシーを身に付ける必要があります。
インターネットを活用する業種では必須となるため、まずは知識をつけてください。

50万円あればスタートできるビジネス10選


自己資金50万円ではじめられるビジネスにも様々な種類があります。具体的にどのようなビジネスがあるのか解説します。

1.家事代行サービス

家事代行サービスとは、依頼者の代わりに掃除や洗濯、料理、片付けなどを行うサービスです。
こういったサービスは以前まで裕福な家庭が中心となっていましたが、現代は共働きの夫婦が増えたことで一般家庭でも家事代行サービスを利用する人が増えています。
家事代行サービスをはじめる場合、店舗を借りたり専門的な機材を導入したりしなければ、道具代と宣伝費程度ではじめられます。
資格も特に必要なく、さらにサービスの質が良ければリピートしてくれる可能性も高いため、安定した仕事につながりやすいです。

注意点としては、トラブルや問題が発生した場合、すべて事業主の責任になってしまうことが挙げられます。
例えば依頼主の家で掃除を行っている時に誤って物を壊してしまった、子どもにケガを負わせてしまったなどです。
場合によっては損害賠償請求をされる可能性もあるため、起業時には損害保険などに加入しておくと安心です。

2.間借りビジネス

間借りビジネスとは、既存の飲食店や活用していないスペースを借りてお店を出すことをいいます。
例えば、夜に営業しているバーを借り、昼間に定食屋を開業するなどがあります。

間借りビジネスでは異なる業態のお店を開業するのが特徴です。
週1日~数時間程度で契約できるお店もあることから、まずは副業ではじめてみたい方、コストを抑えつつ開業したい方におすすめの方法です。
実際、飲食店を持つとなると数百万円~1,000万円以上必要となるケースもあります。
しかし、間借りであれば設備や調理器具などもそのまま借りられることから、大幅にコストをカットして営業することが可能です。

ただし、営業時間が限られてしまうことや、売上げを拡大させるためには結局店舗を持ったほうが良いこと、設備・内装などを変えられないといったデメリットがあります。

3.ECサイトの運営

ECサイトの運営にも様々な種類があり、自身でホームページを立ち上げて運営する方法と、特定のECプラットフォームで運営する方法があります。
ECサイトの立ち上げ自体は、比較的簡単に行えます。
しかし、Webマーケティングに関する知識や商品撮影・画像加工の技術、トレンドの調査、カスタマーサポートなど、前もって身に付けておきたい知識は多いです。
それでも実店舗を運営するよりも低予算からはじめられるのは、大きな利点となります。

実店舗の場合、事務所と倉庫の家賃が必要となりますが、ECサイトならすべて自宅で賄うことも可能です。
販売エリアが限定されないため、遠方にいる人や海外のお客さんにも商品を販売できます。

4.アフィリエイトサイトの運営

アフィリエイトとは、ブログやSNSなどのメディアに広告を掲載し、その広告を通じて商品が購入されることで成果報酬をもらえることです。
アフィリエイトサイトの運営で必要なのは自身のWebサイトとレンタルサーバー程度で、月額数千円程度からはじめられます。
また、最低限のHTMLに関する知識を持っていれば誰でも簡単にはじめられるのもアフィリエイトのメリットといえます。

ただし、アフィリエイトサイトはすぐに稼げるようになるわけではありません。
アフィリエイトマーケティング協会が実施した調査によると、アフィリエイトを開始してから1年未満の人の70.74%は「収入はない」と回答しています。
また、2年未満で100万円以上稼いでいる人の割合が前年と比較して減少しており、短期間で稼ぐのは難しい傾向にあります。

それでも、アフィリエイトは成功すれば月100万円以上を目指すことも夢ではありません。収益化までに時間がかかることから、まずは副業としてはじめるのがおすすめです。

5.語学教室

50万円で起業するなら語学教室の開業もおすすめです。
語学教室は自宅やテナント、フランチャイズ経営などが行えますが、コストを抑えるなら自宅で教室を開くこともできます。
また、オンラインスクールであればより費用を抑えて開業できます。
語学教室を開業するのに必要な資格も特にありません。ただし、集客につながる資格や経験は持っておいたほうが良いでしょう。

例えばTOEICやTOEFL、実用英語技能検定(英検)などの資格や検定はその人の語学レベルが客観的に見えるため、アピールにつながります。
デメリットとしては人に、知識を教える仕事なので専門的な知識が必要になることと、講師として人に教えるスキルが必要になることが挙げられます。
また、自宅に教室を開く場合、騒音などで近隣トラブルが発生する可能性があることも、注意しなければなりません。

6.写真家

写真家は、表現のひとつとして撮りたいものを撮影し、写真を購入してもらうことでお金を稼げるようになります。
主にクリエイターやアーティストと呼ばれている人が該当します。
カメラや照明器具などでお金はかかるものの、特にスタジオを構えなくても撮影することは可能なので、ある程度コストを抑えることは可能です。
ただし、作品を買ってもらうためには魅力的な写真を撮るだけでなく、自身でSNSやWebサイトなどから発信していき知名度を高める必要があります。

写真家で稼ぐのが難しい場合、クライアントの希望に合った写真を撮影する商業系のカメラマンとして稼ぐ方法もあります。
自分が撮りたいものが撮れるわけではないものの、確実に収益を上げるなら商業系のカメラマンがおすすめです。

7.システムエンジニア

システムエンジニアはクライアントと打ち合わせた内容をもとにシステムを設計し、プログラマーに指示を出す職業です。
プロジェクトによって単価は異なりますが、メンテナンスなど長期の契約が結べれば安定した収益を得ることもできます。
フリーランスとして独立する人も多いシステムエンジニアは、仕事の裁量を自分で決められたり、実績に応じて収入が増えたりするなどのメリットがあります。

システムエンジニアになるにはプログラミングに関する知識を得なくてはなりません。
そのため、初心者が最初からシステムエンジニアとして独立しても、案件をもらえない可能性が高いです。
まずはプログラミングの知識とスキルを磨いてから、起業への準備を進めてみてください。

8.Webライター

Webライターは、Webサイト上の文章を作成する職業です。企業からの依頼でオウンドメディアに掲載する記事や、ECサイトの商品に関する説明文などを作成します。
必要な資格はなく、タイピングスキルがあれば比較的簡単にはじめられることから、インターネットを活用する業種の中でもはじめやすいです。

ただし、スキルや実績がない段階だと1文字あたり0.1円と低単価な案件しか請け負うことができず、十分な収入が得られない可能性もあります。
収益を上げるためには専門性のある記事が書けるようになったり、SEO(検索エンジンの最適化)に関する知識を習得したりすることがポイントです。

9.コーチ・講師業

人に知識や技術を教えるコーチ・講師は専門性の高さが重要となるため、コーチ・講師業を開業できる人は限られてしまいます。
しかし、もし開業できればニーズの高さから顧客がつきやすく、なおかつ初期費用もほとんどかからないため、50万円でも十分に開業できるでしょう。

コーチ・講師業といってもビジネスモデルの種類は幅広いです。
例えば自宅に教室を開いたり、企業に対してコンサルティングやカウンセリングを行ったりすることができます。
また、オンラインセミナーの開講や知識を教えるための授業動画を販売することも可能です。

10.便利屋

便利屋は、日常生活における悩みを解決するために様々な業務の代行を手掛ける業種です。
部屋の掃除から家具の組み立て、引越し作業の手伝い、不用品の処分など、クライアントの多種多様な依頼に応えていきます。
近年は高齢化社会にともない、便利屋の需要も増加傾向にあります。

便利屋を開業する上で必要となる初期費用は、作業に使う車両代や作業着代、器具の準備などです。
お金はかかるものの、すでに持っているものを活用すればコストは抑えられます。ただし、様々な依頼に対応できるように取得しておくと良い免許・資格があります。

  • 古物商許可証
  • 一般廃棄物収集運搬業
  • 一般貨物自動車運送事業
  • 貨物軽自動車運送事業
  • 電気工事士
  • 給水装置工事主任技術者
  • 排水設備工事責任技術者 など

ほかにもペットシッターを担う場合は動物取扱業の登録が必要で、害虫駆除を行うには害虫駆除実施届を提出する必要があります。

起業を成功させるために知っておきたいポイント


自己資金50万円で起業を成功させるためにも、事前に押さえておきたいポイントを把握することが大切です。どのようなポイントを押さえておくべきか解説します。

起業の3要素を意識を把握しておく

起業をはじめる上で3つの要素を把握し、意識することが大切です。

  • 自分ができること
  • 自分がやりたいこと・好きなこと
  • 社会や市場で求められていること

この要素がすべてカバーされた事業は成功しやすいといえます。特に意識すべきことは「社会や市場で求められていることです。
いくら自分ができることや、やりたいこと・好きなことでもニーズがなければ商売になりません。
まずは社会や市場がどのような商品・サービスを求めているのかを考えてみてください。

差別化を図る

起業のハードルが低い業種はその分競合も多いです。特に自己資金50万円でもはじめられる業種には多くのライバルが存在します。
その中からクライアントに選ばれるようになるにはどうすればいいか考えてみてください。

例えば専門的な知識を身に付けたり、他人にはできないことを取り入れたりするなどが挙げられます。
こうした技術・知識は商品やサービスに付加価値を生み出し、競合との差別化を図れるようになるでしょう。

ただし、差別化を図ることを自身のこだわりを追求することとイコールに捉えてしまうと、社会や市場で求められているニーズに応えられず、失敗する恐れもあるため注意してください。

まとめ

初期費用を抑えられるビジネスであれば、自己資金50万円でも起業することは可能です。
ただし、初期費用を抑えられるということはその分起業するハードルは低くなり、競合が多いことにもつながります。
50万円で起業を成功させるためにも3要素を把握し、差別化を図ることを意識してください。


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(編集:創業手帳編集部)

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