成功する起業家は、考え方が違った!「成功マインド」5か条 

創業手帳

何千人もの起業家を見てきた創業手帳だからわかる! 起業に成功するコツとは?

(2020/10/16更新)

起業したその後の明暗を分けるのは、いったいどんな要素なのでしょうか? もちろん知識や資金などいろいろな要素がありますが、創業手帳の創業コンサルタントは「マインド(考え方)が大事」と言います。

2017年中小企業白書によると、創業して5年後の会社の生存率は約8割。ということは、2割は生き残れなかったということです。では、うまくいく起業家といかない起業家では何が違うのでしょうか?

これまで約5,000人に創業コンサルティングをしてきた創業手帳だからこそ分かる違いを、5か条に分けて解説します。

※この記事を書いている「創業手帳」ではさらに充実した情報を分厚い「創業手帳・印刷版」でも解説しています。無料でもらえるので取り寄せしてみてください

成功マインド1.他責しない、自責する

創業手帳では無料で創業相談を行っています。その相談にきた起業家の方々は、これまでに約5,000人

その相談を受けるコンサルタントは口を揃えて「成功する起業家は、マインドが違う」と言います。いったいどんなマインドを持てば企業として生き残れるのでしょうか。具体例を交えて解説していきます。

物やサービスに問題があるのか? 販売方法や広報に問題があるのか?

まず最初に挙げたいのは、「他責しない、自責する」というマインドです。スムーズに起業して、順調に物やサービスが売れればいいのですが、なかなかそうはいきません。成功している起業家も、さまざまな困難に直面してそれを乗り切っています。

思うように物やサービスが売れない、お客さんが来ない。そういったときに人のせいにせず、きちんと状況を分析して、何が悪いからこうなっているかを考えてその対策を打つことが、何よりも大事なのです。

物に課題があるのでしょうか? あるとしたらそれはどんな課題で、どう変えたらいいのか。物に問題がないのなら、販売方法や広報面に課題はないでしょうか。

お客さんが来ないのはお客さんのせいではなく、物やサービスに魅力がないせいかもしれません。または、店舗やWEBショップへのアクセスが悪いせいかもしれません。

利益が入ってこない状態の原因を人や環境に探すのではなく、自己分析して改善するというプロセスが成功につながります。

一般消費者から、経営者マインドへ

物やサービスに対してお金を出すということは、企業のトップとしての経営判断です。自分がひとりの消費者から経営者になったということを十分に意識して、「常に会社の存続に関わる重要な決定をしている」ということを忘れないでください。

高額なサービスや広告にお金を払ったけれど全く効果が得られなかった場合も、当たり前のようですが返金は見込めません。

成功マインド2.スモールステップ、小さく試す

次に挙げたい成功マインドは、「小さく試す」ということです。根拠がないのに大量に商品を作ってしまう、多額の資金を効果があるか不明な広報につぎ込んでしまうのは企業にとって致命的な失敗になってしまうかもしれません。

失敗はしてもいいのですが、立ち直れないほどの大きな失敗にならないように、小さなテストを繰り返して成功につなげていきましょう。

良いアイデアだと思っても、すぐに大量に作ってはいけない

「すごい物を思いついたぞ。これは絶対に売れる。今すぐ作ろう!」そう思っても、すぐに大量に作ってはいけません。

もしもその製品に、「もっとこうすれば売れるのに」という改善点が見つかったらどうでしょうか? 大量に作った製品は無駄になってしまいます。

成功する起業家は、試作品で、またはアイディアのみでテストマーケティングをやっています。対象は身近な人でもいいのです。自分が想定する値段でこの商品を買うかどうかを、実際に聞いてみるといいでしょう。もちろんお世辞は抜き、本音で答えてもらいます。

買わないと言われたら、どうしたら買ってもらえるかを分析しましょう。価格が高いのか? 商品に魅力がないのか? 小さな失敗はいくらしてもいいのです。失敗を分析して改善していった先に、成功はあります。

資金の配分を考える

限りがある資金です。「何にどれだけ使うか」をきちんと計画することが、何よりも大切です。高額なサービスにお金を払ったり、広告に大きくお金を使う前に、その効果が本当に得られるのかをきちんと見極める必要があります。

また、例えば飲食店を始めるにあたり、厨房機器を新品ではなくオークションで探したり、一等地ではなく少し離れた立地を選ぶことで家賃を抑えたりと、出ていくお金をいかに抑えるかに注力することも大事になってきます。

小さな失敗は誰にでもあることです。資金を無駄にしないように、小額のテストを繰り返し、確実に勝機があるときに使うことを心掛けてください。

成功マインド3.顧客の視点から考える

常に顧客の視点に立って、自らの商品やサービスを考えましょう。例えばWEB広告にお金を使ったけれど、自分のサービスのターゲット層は中高年で、そもそもあまりWEBを見なかったとしたらどうでしょうか? 残念ながら、効果的な資金の使い方とは言えませんよね。

物やサービスが売れなかったら、お金を払って第三者に理由を聞く前に、まずは自分で分析してみることが大切です。

顧客がお金を出しても欲しいと思う商品/サービスになっているかどうか、購入方法は面倒ではないか、広告はきちんと届く方法になっているか、などを改めて顧客の目線で検討してみましょう。

成功マインド4.適切な人に相談し、意見を取り入れる

自分がいいと思っている物やサービスも、他人から見れば小さなほころびがあるかもしれません。そんなときは客観的な視点を持つ第三者に相談してみましょう。

ただ、このときに人選ミスに気を付けてください。絶対に自分の味方をしてくれるようなあまりにも身近な存在に聞くのはおすすめできません。物やサービスのターゲットになり得る人や、厳しい意見を言ってくれる人に相談すべきです。

例えば、創業コンサルティングに来た起業家の方で、「ここに来るついでに、ちょっと飛び込みで顧客になりそうなところを回ってきました」と言っていた方がいました。

「こういうアプリを開発しようと思っています」と話したら、「アイディアはいいけど、ここを改善したほうがいい」とアドバイスをもらったそうで、実際にそのアドバイスを取り入れてアプリを開発し、ビジネスコンテストで入賞。順調に起業に向けてステップを踏んでいます。

起業する前から小さな営業を繰り返し、アドバイスをもらってサービスや商品をより良いものにしていく、というプロセスは、成功への道のりのひとつのお手本と言えるでしょう。

自分の考えやアイディアだけに固執せず、柔軟に他人のアドバイスや意見を取り入れるマインドが、成功する起業家には必須なのです。

成功マインド5.自分で資金をしっかり貯める

規模やアイディアによって起業に必要な資金は当然違いますが、最低限必要な自己資金をしっかりと用意できるかどうかも、企業が生き残るためには非常に重要です。

言い換えれば、「自分の場合はどれぐらいの資金が必要か」をきちんと計算して見積もるという能力も、起業家には欠かせない要素です。

「自己資金が足りないなら、出資してもらえばいいじゃないか」と思うかもしれませんが、そうそう簡単に出資してくれる人や企業は見つかりませんし、出資してもらった場合は経営に干渉されることも覚悟しなければなりません。

金融機関からの借入れであっても、当然返済の義務があるので、第三者からの資金調達を検討するのであれば、そういった大きな責任とリスクを覚悟して行いましょう。

起業段階から自己資金が足りないなら、もう少し起業のタイミングを遅らせてでも、貯金をすることをおすすめします。

まとめ

起業の成功マインド5か条、いかがでしたか。経営者マインドをしっかりと持って、顧客の視点もキープしながら柔軟な頭でビジネスをブラッシュアップしていってください。

どんな物やサービスが世の中で必要とされているかを知るためには、ビジネスコンテストなどに参加してみるのもいいかもしれません。

他の起業家がどんなことを考え、どんなアイディアで勝負しているのかを知ることは、きっと自分自身の起業にも役立つはずです。

創業手帳冊子版では、創業期や成長期に必要な情報が多数掲載されています。無料で配布しておりますので、ぜひあわせてご活用ください。

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(編集:創業手帳編集部)

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