注目のスタートアップ

株式会社夢育て 前川 哲弥 | 知的障がいのある方の夢を育てる事業展開が注目の企業

知的障がいのある方の夢を育てる事業展開で注目なのが、前川 哲弥 さんが2020年に創業した『株式会社夢育て』です。
知的障がいのある方の夢を育てる事業展開は、誰も取り残されない社会の実現に向けても注目が高まっています。

今回ご紹介する『株式会社夢育て』の『コインケースの開発』事業の特徴は、
数字を”量”として把握できず、お金を自分で使うことが出来ない人でも、
「硬貨の種類・枚数」⇔「金額」の変換が比較的容易になり、
①レジでの清算における不安を減らす ②苦手意識をやわらげる ③買い物経験を増やすことに繋がり、社会的な自立を促すきっかけになるというところです。

『株式会社夢育て』の前川哲弥さんに、事業の特徴や今後の課題についてお話をお聞きしました。

・このプロダクトの特徴は何ですか?

以下のような特徴を持つコインケースです。
① 左から100の桁、10の桁、1の桁とアラビア数字と同じ順に並んでいて、硬貨⇔数字間の変換がしやすいこと。

② 各硬貨が丁度桁が変わるまでの枚数(10枚or2枚)収納され、硬貨を貯めがちな方が、まとめて支払いしやすいこと。

③ 主要な3硬貨(百円、十円、一円)を手前に、補助的な3硬貨(五百円、五十円、五円)を奥に配置することで数字に変換し易く、二つ折りしてコンパクトになること。

④ 開くとまっすぐになるので、レジ前に置いたり、片手で持って、硬貨を出し入れしやすいこと

⑤ 色付きゴムを変えることで、気軽に持ち手の個性を出せること

・どういう方にこのサービスを使ってほしいですか?

メインターゲットは、お金を自由に使うことのできない知的障がいのある方。その他、視覚障害の方、認知症の方、お子様の知育など、ユニバーサルデザインです。

・このサービスの解決する社会課題はなんですか?

自分でお金を使えない知的障がいのある人に、お金が使えるようになってもらい、自立に向けて踏み出してもらうこと。

・創業期に大変だったことは何でしょう?またどうやって乗り越えましたか?

アイデアを形にするために、様々な方々に、強みを持ち寄って貰い、協力して解決に至ること。

・どういう会社、サービスに今後していきたいですか?

障がいのある人の夢を育てる会社です。このコインケースの次には、人材育成型の農福連携事業を興したいと考えています。

・今の課題はなんですか?

クラウドファンディングを成功させること。是非、ご協力ください https://readyfor.jp/projects/yume-sodate 

・読者にメッセージをお願いします。

お金が使えない知的障がいがある方など、コインケースを必要とされている当事者、ご家族、支援機関、教育機関などの方が周囲におられましたら、是非、自立に向けて一歩踏み出して頂けるよう、このコインケースをご案内下さい。

会社名 株式会社夢育て
代表者名 前川 哲弥
創業年 2020年
事業内容 障がいのある人の夢を育てるサービス
代表者プロフィール 1962 年大阪生まれ。世田谷区在。 京都大学農学部卒、
パリ国立農学院経営学修士(現 AgroParisTech)
農林水産省1988~2005、
経済協力開発機構(OECD)環境局 1997-2001
丸嘉運輸倉庫株式会社代表取締役、
株式会社夢育て代表取締役、
NPO 法人ユメソダテ理事長、
一般社団法人農福連携協会アドバイザー
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ クラウドファンディング ユメソダテ 前川 哲弥 夢育て 特別支援教育 知的障害 知育 視覚障害 障害者支援
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
【2025年版】会社設立の流れ・手順・やることリストをわかりやすく解説
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

クラフト・ドリンク特化のクラウドファンディング「ふぁんドリ」とブルワリー「VectorBrewing」運営の「ライナ」が業務提携
2020年12月9日、株式会社ふぁんドリは、ライナ株式会社と業務提携契約を締結したことを発表しました。 ふぁんドリは、クラフト・ドリンクに特化したクラウドファンディング・プラットフォーム「ふぁんドリ」…
株式投資型クラウドファンディング展開の「FUNDINNO」がADワークスグループ子会社の「エンジェル・トーチ」から資金調達
2022年8月26日、株式会社FUNDINNOは、株式会社ADワークスグループの子会社でCVC事業を展開する株式会社エンジェル・トーチから、新株予約権にて資金調達を完了したことを発表しました。 FUN…
株式投資型クラウドファンディングサービスなどを運営する「FUNDINNO」が「パーソルホールディングス」から資金調達
2022年8月17日、株式会社FUNDINNOは、パーソルホールディングス株式会社から、新株予約権による資金調達を完了したことを発表しました。 パーソルグループのパーソルベンチャーパートナーズ合同会社…
一般社団法人BULAVITY 曽根拓也|太平洋島嶼国と日本の文化交流促進、コーヒー豆の輸入事業が注目の企業
太平洋島嶼国と日本の文化交流促進、コーヒー豆の輸入事業で注目なのが、曽根拓也さんが2016年に創業した一般社団法人BULAVITYです。 2022年の年明け、とてもショッキングなニュースが飛び込んでき…
Honda発スタートアップ「Ashirase」 視覚障害者向け靴装着型IoTデバイス/ナビゲーションアプリを開発中
株式会社Ashiraseは、靴装着型IoTデバイス及びナビゲーションアプリを開発しています。 Ashiraseは、本田技研工業株式会社(Honda)の新事業創出プログラム「IGNITION」発の第1号…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集