注目のスタートアップ

株式会社VACAVO 長岡康生|食育コンテンツの企画・運営事業が注目の企業

食育コンテンツの企画・運営事業で注目なのが、長岡康生さんが2015年に創業した株式会社VACAVO(ヴァカボ)です。

食育というキーワードが一般的になってきました。医食同源と言われるように、『食』は生きる上で欠かすことが出来ない根幹です。食を通じた様々な学びや体験の機会を通じて、人間性を養ったり健康な心身作りを後押ししたりすることが、国としても推奨されています。

2005年に制定された「食育基本法」では、国民一人一人が「食」について改めて意識を高め、自然の恩恵や「食」に関わる人々の様々な活動への感謝の念や理解を深めつつ、「食」に関して信頼できる情報に基づく適切な判断を行う能力を身に付けることによって、心身の健康を増進する健全な食生活を実践すること。さらに、食育の推進に関する我が国の取組みが、海外との交流等を通じて食育に関して国際的に貢献することにつながることも期待される、と明確に述べられています。

しかし、実際に私たちの生活の中において、こうした食育の機会はどのくらいあるでしょうか?

今はハウス栽培や輸出入も活発になり、季節を問わず、年中様々な食材を美しい状態で簡単に手に入れることが出来るようになっています。
口に入る直前のきれいな状態の食物だけを見る機会が多くなり、そこにいたるまでの過程や苦労などに触れることがほとんどありません。
季節ごとの旬な食材について、その食物がどのように実になり収穫されるのかについて、食材産地の情報について、歴史について、栄養素について、美味しい調理方法について等々、しっかりと意識して毎日食と向き合っているという方は少ないのではないでしょうか?

食物一つ一つに意識を持つことが、文化継承や人との関わりの大切さやモノを大事にする心を育み、自分たちの心身の健康を守ることにもつながります。そして世界での日本ブランドを高め、国際競争力を高めることにさえ繋がっていくのです。

今、改めてこの「食育」という取り組みに大きな注目が集まっています。

株式会社VACAVOの事業の特徴は、食に関する知識と体験の双方を提供し、心身と企業体の健康を増進させ、ウェルビーイングな社会作りに挑戦しているという点です。

株式会社VACAVOの長岡康生さんに、事業の特徴や今後の課題についてお話をお聞きしました。

・この事業を開始するに至った経緯について教えてください。

社会が発展するにつれ、日常の中の食育機会が失われていると思ったから始めました。
以前なら近所の小規模青果店(八百屋さん)が野菜の食べ方や保存方法などを教えてくれましたが、大型ショッピングセンターの普及で、セルフ型に移行したため、情報の獲得もセルフになってしまいました。また、核家族化の進行で、祖父母世代からの食文化の継承機会が少なくなったことなどを何とかしたいと思い、事業を始めるに至りました。

・このプロダクトの特徴は何ですか?

食材の食べ方や保存の仕方などを食の有資格者からクイズ形式で、学べ、セミナー受講後には、自宅に実際の食材が送られてくる食育プログラムです。

・どういう方にこのサービスを使ってほしいですか?

健康意識はあるが、何から始めたらいいかわからない方、健康に無関心な方に特にご利用いただきたいです。

・このサービスの解決する社会課題はなんですか?

食育機会を創出することによって、日本ならではの食文化の継承、食材への感謝の気持ちや文化を大切に育む心、人とのつながりを大事に出来る習慣を養うことです。

・創業期に大変だったことは何でしょう?またどうやって乗り越えましたか?

販路開拓が大変だった。創業当初は、他社さんの商品を販売する代理店業でしたが、自社サービスが必要だと思い、自分たちでコントロールできる自社サービスをリリースすることで、乗り越えました。

・どういう会社、サービスに今後していきたいですか?

「食育」といえば弊社と呼ばれるように、食育コンテンツを企画開発する食育カンパニーにしていきたいと思います。

・今の課題はなんですか?

コロナ禍に対応できるビジネスモデルの構築です。

・読者にメッセージをお願いします。

弊社は、食育コンテンツの企画・開発をしており、現在、お問い合わせが多いサービスとして、「食育マルシェ」という健康経営サービスがあります。
食育は、子どもに対するものと思われがちですが、私たちは、大人に対して施すことで、自然と家庭において子どもにおちていくと考えております。
まずは、大人が食育により健康意識に目覚め、楽しい人生を送っていただきたいと考えております。
食育普及というミッションを実現するべく、社業に励んでまいりますので、何かご一緒できることがあれば、いつでもお声がけください。

会社名 株式会社ヴVACAVO(ヴァカボ)
代表者名 長岡康生
創業年 2015年
社員数 3名
事業内容 食育コンテンツの企画・運営
サービス名 健康経営サービス「食育マルシェ」
所在地 東京都中央区日本橋兜町
代表者プロフィール 1996年慶應義塾大学卒業後、アミューズメント業界に就職

その後、広告制作会社を経て、2015年株式会社VACAVO(ヴァカボ)を創業設立、現在に至る。

カテゴリ 有望企業
関連タグ VACAVO ヴァカボ ヘルスケア 健康経営 福利厚生 長岡康生 食育カンパニー 食育マルシェ
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人の設立方法を徹底解説|手続きの流れ・必要書類・費用・メリットなど
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
法人成りとは?個人事業主が法人化するメリット・デメリットや手続きを徹底解説!
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ウェアラブル心電計を活用したヘルスケアサービスを展開する「ココロミル」に「メディネット」が出資
2023年9月4日、株式会社メディネットは、株式会社ココロミルに出資を行うことを決定したことを発表しました。 ココロミルは、高精度なウェアラブル心電計を活用し、不整脈、睡眠時無呼吸症候群 (SAS)、…
リモートワーク環境整備プラットフォーム「リモートHQ」提供の「HQ」が7億円調達
2022年11月16日、株式会社HQは、総額約7億円の資金調達を実施したことを発表しました。 HQは、社員ごとに最適なリモートワーク環境の整備をアウトソースできる福利厚生サービス「リモートHQ」を提供…
「キュレーションズ」「トータルブレインケア」共同出資によりBtoB向け脳活プラットフォームを提供する新会社「Cognitive Solution株式会社」が設立
2023年3月24日、キュレーションズ株式会社は、株式会社トータルブレインケアと共同出資を行い、新会社・Cognitive Solution株式会社を、2023年3月22日に設立したことを発表しました…
法⼈向け後払いサービス「1 month delay payment」など提供の「Payment Technology」が4億円調達
2022年1月6日、株式会社Payment Technologyは、総額約4億円の資金調達を実施したことを発表しました。 法⼈向け後払いサービス「1 month delay payment」や、給与前…
食の福利厚生サービス「どこでも社食」や体験型オンラインスクール「こどハピ」を展開する「シンシアージュ」が資本業務提携関係を強化
2023年7月3日、株式会社シンシアージュは、既存株主である株式会社木下グループおよび、株式会社アップフロントグループの2社と資本業務提携をより一層強化するため、同2社を引受先とする第三者割当増資を行…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集