スタートアップワールドカップ2018記者会見「世界を目指して欲しい」主催者Fenoxアニス・ウッザマン


世界30か国のスタートアップがプレゼンを行うスタートアップワールドカップ。
前回、日本のユニファ土岐氏が優勝し大きな反響がありました。
今回も日本予選が10月18日(水)に開催されます。
先駆けて主催者のFenox Venture Capitalのアニス・ウッザマン代表、前回優勝者のユニファ株式会社の土岐 泰之氏、審査委員長インフォテリア平野洋一郎氏が8月8日、東京都内で記者会見を行いました。
会見のコメントは下記の通り。

5年分の進歩を一瞬で手に入れた


前回優勝者 ユニファ土岐社長

前回、参加させていただき優勝を頂きましたが、テレビ、新聞などに多数報道いただきました。商談で50件以上の問い合わせがありました。

優勝賞金の1億円(100万ドル)既に受け取っていますが、資金面以外にも海外を含むパートナーとの提携が一気に進みました。

他に目立った効果で言うと、社員の採用です。従来の5倍の採用がありました。スタートアップでは、採用が課題ですが、良い人は取り合いです。採用がしやすくなったという効果がありました。

本来、5年以上かかることが短期間で進みました。スタートアップは、ワン・カンパニー、ワン・インダストリー。つまりテスラ、Uberのように強い1社が1業界になる時代で、グローバルの大競争があります。その中で、このイベントで大きな前進を短期間で得ることができました。

世界のスタートアップをつなげるプラットフォームにしたい


Fenox Venture Capitalアニス・ウッザマン代表

世界のスタートアップをつなげたいというところからこのイベントは始まりました。例えば日本とアフリカをつなげたい。
スタートアップワールドカップをプラットフォームにしたいのです。
優秀者の土岐さん以外の人も資金調達できました。日本は第2次大戦の後に、今の日本を代表する大手企業が生まれました。同じように日本を代表するようなスタートアップが生まれるきっかけになれば良いと思っています。

日本に恩返しがしたい

Fenox Venture Capitalアニス・ウッザマン代表

自分はアメリカ人でシリコンバレーのVCです。その自分がなぜ、日本に注力しているかについてお答えしたいと思います。
自分は、日本の東京工業大学で勉強させてもらいました。つまり日本人の税金で教育をうけさせてもらったということでもあります。今は日本語でこのように普通に話をすることができますが、日本は自分にとって、第二の母国でもあります。
日本の技術は高いものがあり、例えば東工大では、素晴らしく高いレベルの研究をしていました。

しかし、研究のレベルが高くても、世界的なスタートアップは現れていないです。海外の投資家からすると、具体的にビジネスにしていくところが弱いようです。研究所や大学に眠っている技術が引き出せたらいいなと思っています。

また、日本は自分のように日本で教育を受けて、日本語が話せる外国人にとっても、習慣などいろいろな面でハードルが高い面があります。逆に言うと日本という国は中に入れればチャンスがある国とも言えます。

日本の状況、意識、反応は変わってきました。多くのコーポレートベンチャーキャピタル(企業の投資部門)もたくさん出てきていますし、日本のスタートアップの意識改革がはじまっています。
スタートアップワールドカップはそのために貢献できればと思っています。

スタートアップワールドカップについて

スタートアップワールドカップ(http://www.startupworldcup.io/)は、世界のスタートアップエコシステム構築を目指し、イノベーション促進と起業家精神育成をサポートする、Fenox Venture Capital 主催のグローバルイベントです。世界30地域以上で地域予選が行われ、サンフランシスコで開催される決勝大会には世界トップクラスのスタートアップ、VC、起業家、大手企業が集結し、優勝企業には約1億円の投資賞金が贈られます。

カテゴリ イベント
関連タグ イノベーション スタートアップ ユニファ
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】

イベントの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

【1/26・27開催】「たま未来・産業フェア」 ものづくり、DX・GX、くらし、地域資源の4つの分野が出展する多摩地域の展示会
「たま未来・産業フェア」のご案内です。 「ものづくり」「GX・DX」「くらし」「地域資源」の4つの分野で約140社の製品・サービスが一堂に会する多摩地域で最大級の展示会です。 多摩地域の多様な企業と地…
スタートアップと投資家向け教育・研修サービス「ケップルアカデミー」β版がリリース
2019年8月5日、株式会社ケップルは、「ケップルアカデミー(KEPPLE ACADEMY)」を開設し、同日から受講生の募集を開始したこと発表しました。 「ケップルアカデミー」は、スタートアップと投資…
AIコンサルティング企業「FLUX」が44億円調達
2025年6月3日、株式会社FLUXは、総額44億円の資金調達を発表しました。 今回の資金調達により、累計調達額は100億円に達しています。 FLUXは、創業から大規模言語モデル・予測分析・自然言語処…
【11/12開催】インキュベーションコミュニティ「INCU Tokyo」 インキュベーターと起業家の交流イベントを開催
インキュベーションコミュニティ「INCU Tokyo」で、インキュベーターと起業家との交流イベントが開催されます。 東京都は、都内インキュベーション施設による支援機能の向上により、施設に入居する起業家…
【最大300万円支援】三菱UFJ技術育成財団「研究開発助成金」
三菱UFJ技術育成財団「研究開発助成金」のご案内です。 技術指向型の中小企業の新技術、新製品等の研究開発に対する助成金です。 応募資格者 原則として設立後もしくは創業後または新規事業進出後5年以内の中…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集