注目のスタートアップ

株式会社Officefaction 樋口徹|オフィスのデッドスペースからお金と幸せを生みだす事業展開で注目の企業

オフィスのデッドスペースとそこでサービスを提供したい事業者をつなげるプラットフォームの事業展開で注目なのが、樋口徹さんが2021年に創業した株式会社Officefactionです。

現在、皆さんの会社や事業所はどんな様子ですか?

今、オフィスの存在意義を見直す企業が増えています。

従来、日本企業の多くは、一律の出退勤時間を定め、従業員を会社という場所に集め、机を整然と並べて島を作り、来客があれば応接室に通し、会議は会議室で行う、といった形式を当たり前のように踏襲してきました。
今ほどインターネットが普及しておらずアナログな社会構造、労働集約型の運営体制だった頃は、こうした会社の在り方、オフィスの在り方が働き手にとっても会社の成長にとってもは最適な形でした。

しかし今、インターネットが普及し、オンラインでビジネスが完結できるようになった社会においては、必ずしも従来の会社の在り方が最適とは言い難くなってきています。
奇しくもコロナの影響で、ますます従来型の会社の在り方やオフィスの存在そのものが疑問視されるようにもなってきています。

世界の進展スピードは年々速度を上げ、その一方で日本の労働人口は減少の一途をたどり、今まで以上に生産性や効率化を求められるようになった現代。
仕事は会社じゃなくてもできる時代。
つまり、単に社員大勢が集まるための大きな『ハコ』としての会社は必要ない時代に突入したわけです。

そんな状況において、それでもオフィス空間が企業にとって必要である理由は何なのでしょう?

それはおそらく、複数名で働く組織体であるならなおのこと、リアルコミュニケーションを取り、働き手一人一人が生き生きと業務に集中でき、社員の帰属意識を高め、会社全体として事業を円滑に推し進める為の『根城』のような存在だからではないでしょうか?
つまりこれからは、人を集めるだけの『ハコ』ではなく、働く人がわざわざ出社したくなるような、誇りに感じられるようなオフィス空間作り、それが企業の成長に大切な要素になってくるのかもしれません。 

また、労働力獲得競争が激しさを増す中、企業が優秀な人材を集めるための対策として、オフィス空間の素敵さや福利厚生・働き方の柔軟性といった特長をPRすることは、有効な手段の一つです。

そんなこれからのオフィス空間の在り方を提案するある起業家の取り組みに、今注目が集まっています。

株式会社Officefactionの事業の特徴は、オフィスのデッドスペースとそのスペースを活用したい事業者を結び付け、働く人にそのサービスを提供することによって、デッドスペースからお金と従業員満足を生み出すことが出来る、という点です。
サービス提供者側にとっても、様々な場所で自社サービスを知ってもらったり購入してもらえる機会が増え、売上向上につながります。

株式会社Officefactionの樋口徹さんに、事業の特徴や今後の課題についてお話をお聞きしました。

・このプロダクトの特徴は何ですか?

コロナ禍によりテレワークが強制的に推進され、オフィスにはデッドスペースが発生しております。そのデッドスペースとそこでサービスを提供したい事業者をつなげるマッチングプラットフォームです。
流動的な発生の仕方をするデッドスペースに対して、多様な働き方をするセラピストやネイリスト、英会話講師や飲食店の方の販路拡大の位置付けでも使っていただき、オフィスワーカーも出社したくなるオフィスの構築をソフト面から提案するプロダクトとなっております。

・どういう方にこのサービスを使ってほしいですか?

従業員のエンゲージメントや生産性、メンタルヘルスケアに課題感を持たれる企業さまや、出社したくなるオフィス構築を目指されている企業さまに使っていただきたいです。
また、このコロナ禍でリアル店舗で打撃を受けた飲食店やセラピスト、ネイリストや英会話講師、ヨガ講師の方々にも使っていだけるように仕組みを作っております。

・このサービスの解決する社会課題はなんですか?

健康経営や働き方改革、生産性向上に課題を抱える企業さまに対して、デッドスペースを有効活用しながら解決へと導きます。

・創業期に大変だったことは何でしょう?またどうやって乗り越えましたか?

当たり前ですが、すべてを自分の責任で自分がやらなければならないことが大変です。
逆に言うと、すべてを自分で決められるというメリットとも言えるので、私の場合はそれをモチベーションにして乗り越えようと日々模索しております。

・どういう会社、サービスに今後していきたいですか?

世の中にはいろんな人がいて、それで世界が回っているはずなので、必要なモノ、コト、ヒトが必要とされる場所につなげられるサービスにしていきたいと考えます。
そうすることで世の中を良くすることに貢献したいと本気で思っています。

・今の課題はなんですか?

お恥ずかしい話で、課題しかないくらいなのですが、特に仲間集めです。
何か共感していただけるポイントがあれば、いつでもご連絡をいただきたいです。
一緒により良い世の中を作っていきましょう!

・読者にメッセージをお願いします。

起業が身近な世界に近づいているとはいえ、起業を本気で検討すると不安も多く、勇気のいることだと思います。
その不安は起業後になくなることもなく、より新しい不安が増えたりもします。
身も蓋もない聞こえ方になるのかもしれませんが、その不安を無理矢理モチベーションに変えて頑張っています。
自分ひとりが不安だともっと不安なので、起業仲間を増やして皆で不安を分かち合いましょう!(笑)

会社名 株式会社Officefaction
代表者名 樋口徹
創業年 2021年
事業内容 オフィスのデッドスペースとそこでサービスを提供したい事業者をつなげるプラットフォーム事業
サービス名 Officefaction
カテゴリ 有望企業
関連タグ エンゲージメント オフィス プラットフォーム 健康経営 生産性向上
オフィス移転手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

時空間解析プラットフォームをベースにDXサービスを提供する「スカイマティクス」が「三重トヨタ自動車」と資本業務提携
2024年5月28日、株式会社スカイマティクスは、三重トヨタ自動車株式会社との資本業務提携による資金調達を実施したことを発表しました。 スカイマティクスは、衛星・ドローンなどリモートセンシングデバイス…
シーン映像分析プラットフォーム提供の「RUN.EDGE」が7.7億円調達
2022年2月3日、RUN.EDGE株式会社は、総額約7億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 シーン映像の検索・分析ができる、スポーツ映像分析プラットフォーム「FL-UX」を提供し…
「Muscle Deli」が健康経営を促進する宅食サービス「リモート社食」をリリース
2022年4月22日、株式会社Muscle Deliは、「リモート社食」を開始することを発表しました。 「リモート社食」は、高タンパク低カロリーで栄養バランスの整った食事を従業員の自宅もしくは会社に届…
パッケージ印刷プラットフォーム「canal」運営の「re」が5,600万円調達
2020年12月8日、株式会社reは、総額約5,600万円の資金調達を実施したことを発表しました。 パッケージ印刷プラットフォーム「canal(カナル)」を運営しています。 全国に提携印刷会社を有して…
デジタルファブリケーション技術を活用した建築設計事業などを手掛ける「VUILD」が1.4億円調達
2022年7月29日、VUILD株式会社は、総額約1億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、コクヨ株式会社、小豆島ヘルシーランド株式会社、株式会社スピーディ、野原ホールディ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集