創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2022年1月28日株式会社Officefaction 樋口徹|オフィスのデッドスペースからお金と幸せを生みだす事業展開で注目の企業
オフィスのデッドスペースとそこでサービスを提供したい事業者をつなげるプラットフォームの事業展開で注目なのが、樋口徹さんが2021年に創業した株式会社Officefactionです。
現在、皆さんの会社や事業所はどんな様子ですか?
今、オフィスの存在意義を見直す企業が増えています。
従来、日本企業の多くは、一律の出退勤時間を定め、従業員を会社という場所に集め、机を整然と並べて島を作り、来客があれば応接室に通し、会議は会議室で行う、といった形式を当たり前のように踏襲してきました。
今ほどインターネットが普及しておらずアナログな社会構造、労働集約型の運営体制だった頃は、こうした会社の在り方、オフィスの在り方が働き手にとっても会社の成長にとってもは最適な形でした。
しかし今、インターネットが普及し、オンラインでビジネスが完結できるようになった社会においては、必ずしも従来の会社の在り方が最適とは言い難くなってきています。
奇しくもコロナの影響で、ますます従来型の会社の在り方やオフィスの存在そのものが疑問視されるようにもなってきています。
世界の進展スピードは年々速度を上げ、その一方で日本の労働人口は減少の一途をたどり、今まで以上に生産性や効率化を求められるようになった現代。
仕事は会社じゃなくてもできる時代。
つまり、単に社員大勢が集まるための大きな『ハコ』としての会社は必要ない時代に突入したわけです。
そんな状況において、それでもオフィス空間が企業にとって必要である理由は何なのでしょう?
それはおそらく、複数名で働く組織体であるならなおのこと、リアルコミュニケーションを取り、働き手一人一人が生き生きと業務に集中でき、社員の帰属意識を高め、会社全体として事業を円滑に推し進める為の『根城』のような存在だからではないでしょうか?
つまりこれからは、人を集めるだけの『ハコ』ではなく、働く人がわざわざ出社したくなるような、誇りに感じられるようなオフィス空間作り、それが企業の成長に大切な要素になってくるのかもしれません。
また、労働力獲得競争が激しさを増す中、企業が優秀な人材を集めるための対策として、オフィス空間の素敵さや福利厚生・働き方の柔軟性といった特長をPRすることは、有効な手段の一つです。
そんなこれからのオフィス空間の在り方を提案するある起業家の取り組みに、今注目が集まっています。
株式会社Officefactionの事業の特徴は、オフィスのデッドスペースとそのスペースを活用したい事業者を結び付け、働く人にそのサービスを提供することによって、デッドスペースからお金と従業員満足を生み出すことが出来る、という点です。
サービス提供者側にとっても、様々な場所で自社サービスを知ってもらったり購入してもらえる機会が増え、売上向上につながります。
株式会社Officefactionの樋口徹さんに、事業の特徴や今後の課題についてお話をお聞きしました。
・このプロダクトの特徴は何ですか?
コロナ禍によりテレワークが強制的に推進され、オフィスにはデッドスペースが発生しております。そのデッドスペースとそこでサービスを提供したい事業者をつなげるマッチングプラットフォームです。
流動的な発生の仕方をするデッドスペースに対して、多様な働き方をするセラピストやネイリスト、英会話講師や飲食店の方の販路拡大の位置付けでも使っていただき、オフィスワーカーも出社したくなるオフィスの構築をソフト面から提案するプロダクトとなっております。
・どういう方にこのサービスを使ってほしいですか?
従業員のエンゲージメントや生産性、メンタルヘルスケアに課題感を持たれる企業さまや、出社したくなるオフィス構築を目指されている企業さまに使っていただきたいです。
また、このコロナ禍でリアル店舗で打撃を受けた飲食店やセラピスト、ネイリストや英会話講師、ヨガ講師の方々にも使っていだけるように仕組みを作っております。
・このサービスの解決する社会課題はなんですか?
健康経営や働き方改革、生産性向上に課題を抱える企業さまに対して、デッドスペースを有効活用しながら解決へと導きます。
・創業期に大変だったことは何でしょう?またどうやって乗り越えましたか?
当たり前ですが、すべてを自分の責任で自分がやらなければならないことが大変です。
逆に言うと、すべてを自分で決められるというメリットとも言えるので、私の場合はそれをモチベーションにして乗り越えようと日々模索しております。
・どういう会社、サービスに今後していきたいですか?
世の中にはいろんな人がいて、それで世界が回っているはずなので、必要なモノ、コト、ヒトが必要とされる場所につなげられるサービスにしていきたいと考えます。
そうすることで世の中を良くすることに貢献したいと本気で思っています。
・今の課題はなんですか?
お恥ずかしい話で、課題しかないくらいなのですが、特に仲間集めです。
何か共感していただけるポイントがあれば、いつでもご連絡をいただきたいです。
一緒により良い世の中を作っていきましょう!
・読者にメッセージをお願いします。
起業が身近な世界に近づいているとはいえ、起業を本気で検討すると不安も多く、勇気のいることだと思います。
その不安は起業後になくなることもなく、より新しい不安が増えたりもします。
身も蓋もない聞こえ方になるのかもしれませんが、その不安を無理矢理モチベーションに変えて頑張っています。
自分ひとりが不安だともっと不安なので、起業仲間を増やして皆で不安を分かち合いましょう!(笑)
会社名 | 株式会社Officefaction |
---|---|
代表者名 | 樋口徹 |
創業年 | 2021年 |
事業内容 | オフィスのデッドスペースとそこでサービスを提供したい事業者をつなげるプラットフォーム事業 |
サービス名 | Officefaction |
カテゴリ | 有望企業 |
---|---|
関連タグ | Officefaction エンゲージメント オフィス デッドスペース プラットフォーム 健康経営 樋口徹 生産性向上 |
有望企業の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
「物流標準化促進事業費補助金(物流データの標準化促進に向けたオープンプラットフォーム構築支援事業)」のご案内です。 地域特性を踏まえつつ共同輸配送等を図る取組を促進し物流データの標準化を目指すため、物…
2023年4月7日、株式会社BookBaseは、3,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社マイナビです。 BookBaseは、CtoC小説(電子書籍)販売プラットフォー…
2020年4月30日、株式会社インフォステラは、総額3億8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 周回衛星向けGround Segment as a Service(GSaaS)プロバイ…
2020年1月24日、株式会社croomは、資金調達を実施したことを発表しました。 学生の効率的なインプット、効果的なアウトプット、そしてキャリア選択を一気通貫で行えるプラットフォーム「croom c…
2022年11月16日、株式会社ソーシャルインテリアは、総額約6億円の資金調達を実施したことを発表しました。 また直近では、2022年9月15日に総額約13億3,000万円の資金調達を発表しています。…
大久保の視点
世界最大級のビジネスコンテスト「スタートアップワールドカップ」の九州予選である「KYUSYU REGIONAL 2024」が、2024年8月27日(火)に開…
創業手帳代表も執筆陣に参加。注目のスタートアップ本 起業家教育が近年注目を浴びています。しかし、スタートアップはまだ新しい領域であり、不確実性も高く、学問に…
世界最大級のビジネスコンテスト「スタートアップワールドカップ」の東京予選である「TOKYO REGIONAL 2024」が、2024年7月19日(金)に開催…