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株式会社FLASPO 中村紘也|学生向けアイデアコンテストプラットフォームの事業展開が注目の企業

学生向けアイデアコンテストプラットフォームの事業展開で注目なのが、中村紘也さんが2021年に創業した 株式会社FLASPOです。

就職面接の中で学生さんたちが自己PRをする際、学生時代にどんな経験をし、そこから何を学んだのか、ということを発表することはよくあります。
部活動、留学、研究成果といった学内経験はもちろんのこと、アルバイト経験や、最近ではインターンシップの経験をPRする学生も増えています。

それは他の人との差別化でもあると同時に、学生のうちから積極的に社会と関わり、自ら問題意識を持ち、その解決のためにどのような行動を起こせる人なのかを、企業担当者に理解してもらいやすいから、という点もあるからだと思います。
そうした経験を早いうちから踏むことで、自分を見つめ直す機会が増え、将来に向けて自分がどう生きていきたいのかが明確になり、いざ社会に出る時にはどんな企業に入社したらいいのか、どんな働き方をしたいのかを自らが選択し、軸をぶらさない人生をしっかり歩んでいける強さになるからだと思います。

また企業側にとっても、インターンやアルバイトを通じて早い段階から学生と接点を持つことが出来ることで、優秀人材の発掘と囲い込みはもちろん、若く柔軟な視点からの提案によって、新サービスの展開や課題解決に向けた糸口をつかむことが出来たり、社内に新風を吹かせることが出来たりと、双方にとってプラスに働く活動と言えるでしょう。

一方で、インターンシップへの関心は持ちつつも、学業との並立が難しかったり、そもそもインターン生としてその企業で活躍できる具体的なイメージを持てず、一歩を踏み出せないという学生も多く存在しています。
しかも昨今、コロナ禍の影響で、インターンシップの実施や企業訪問等が制限され、アルバイトの機会も少なくなり、大学生が社会と直接関わり合える機会そのものが減っています。
つまり、従来のインターンシップの在り方では、少々ハードルが高く、限られた学生と企業の間でしかその価値が共有出来ていないというわけです。

このハードルを少しだけ下げて、どんな学生もさまざまな企業とより気軽に触れ合いながらも、真剣にビジネスに関わる体験が出来るようになれば、学生の社会との関わりがより広がるだけではなく、社会にはびこる様々な問題解決、私たちのよりよい生活環境作りにも繋がっていくはずです。

この課題に挑む、ある起業家の取り組みに、今注目が集まっています。

株式会社FLASPONの学生向けアイデアコンテストプラットフォーム事業の特徴は、オンラインで完結する学生向けコンテストを通じて、全国各地のあらゆる学生が平等にアイデアをぶつけけ合う機会が得られる、という点です。
企業側も今まで以上に様々な学生との接点を持てるようになり、社会へ還元できるサービス開発の推進にもつながります。

株式会社FLASPOの中村紘也さんに、事業の特徴や今後の課題についてお話をお聞きしました。

・このプロダクトの特徴は何ですか?

FLASPOは、企業・自治体がオンラインで完結する学生向けコンテストを開催、掲載できるサービスです。企業・自治体がお題を設定し、学生が解決アイデアを考えることで、採用・アイデア収集・PRなど幅広い活用が可能です。全国の学生が学歴・地域・性別に関係なくアイデアだけで勝負ができる平等性を掲げています。

・どういう方にこのサービスを使ってほしいですか?

企業様は、学生・若者向けの新しい施策を考えている、または採用として早期から学生との新たな接点を求めている方にご使用いただきたいです。
本サービスでは、学生・若者世代に対し、簡単に安価でコンテストを開催することができます。コンテストを通じ、Z世代へ向けた新たなアイデアや、学生との早期からの接点を持つことが可能です。

学生は、学生生活だけでなく、より早くから企業や社会と関わっていきたいと考えている方に使っていただきたいです。オンラインで、普段の生活ではなかなか体験できない社会経験ができ、さらに賞金・スカウトも出ます。学生のうちからできる社会経験の第一歩として、気軽に参加してみて欲しいと思っています。

・このサービスの解決する社会課題はなんですか?

学生と企業のミスマッチングを解決します。

学生にとって、就職活動以前に学生が企業や社会と関わる機会はほとんどありません。その結果、70%以上の学生が「やりたいことがわからない」まま就活を終えています。これらに対し、より早くから学生と企業の新たな接点を作ることで、将来について考えるきっかけを提供しています。

企業にとって、新卒採用は慢性的な人材不足に加え、就活の早期化・ジョブ型化により、より早くから学生に対して事業内容をアピールしていくことが急務となっています。FLASPOでは、企業と学生との早期の接点を実現しています。

・創業期に大変だったことは何でしょう?またどうやって乗り越えましたか?

初期ユーザーを集めることです。サービスをβ版としてリリースしたことに加え、広報に費やす資金もなく、また学生起業であるためコネクションも少なく、なかなかコンテストも開催できず学生ユーザーも集まらない状況が数ヶ月続きました。地道にメール・電話で営業するも、実績も営業リソースも少なく、なかなかうまくいきませんでした。

そこで、まずは実績を作るための実績作りをするため、実績がなくてもアイデアや熱意を評価してくれる機会であるピッチコンテストに数多く出場しました。そこでは、企業に対し、サービスの説明を聞いてもらうことができる貴重な機会となりました。数多く参加するうちに、興味を抱いてくださる方が現れ、コンテストを開催し、そのコンテストに学生も多数集まってくれるようになってきました。

・今の課題はなんですか?

コンテストの開催とユーザー数の拡大です。双方とも増えてきて入るものの、より多くの企業様でコンテストを開催し、より多くの学生に参加していただきたいと考えています。
上記を通じたサービス拡大のために、今年上半期を目処に資金調達を進めていく予定です。

・どういう会社、サービスに今後していきたいですか?

学生としては、TOEICのような新しい実績の形になればと考えています。「FLASPOの〇〇のTRY(コンテスト)で優勝した」「FLASPOで〇〇円稼いだ」が履歴書にかけるよう知名度を上げていきたいです。さらには、学生が地域、性別、学歴に関係なく、「アイデア」という実力で、平等に勝負ができる世界をミッションに掲げています。

企業としては、「Z世代向けの施策アイデアは、まずFLASPOで集めてみよう」となるようなサービスを目指しています。企業と学生がより近い距離感で関係を築ける世界を築いていきたいです。

・読者にメッセージをお願いします。

私が創業したきっかけは、コロナにより留学が中止され、突然始まった就活で感じた実体験でした。
学生も周りを見渡せば挫折や課題は溢れています。しかし、学生をただ日々を過ごしていると、学生間の関係だけで学生生活が終わってしまいます。そうではなく、学生時代からより社会と気軽に交わるために、まずは「周りを見る」きっかけをFLASPOで提供していきたいと考えています。
ぜひ新たな学生・若者との接点をお探しの企業様、お気軽にご連絡ください。

会社名 株式会社FLASPO
代表者名 中村紘也
創業年 2020年
事業内容 学生向けアイデアコンテストプラットフォーム『FLASPO』の運営
サービス名 FLASPO(フラスポ)
所在地 東京都港区北青山3-9-5
代表者プロフィール 慶應義塾大学法学部政治学科4年在学。大学2年次より株式会社吉田正樹事務所のAPとして、広告の企画・制作に従事。2020年秋、学生向けアイデアコンテストプラットフォーム「FLASPO」にて株式会社FLASPOを創業。代表取締役に就任。2021年5月、FLASPOをリリース。
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ FLASPO アイデア コンテスト 中村紘也 学生 社会経験 第一歩
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