注目のスタートアップ

高齢入院患者のせん妄の発症リスクを予測するAI医療機器を開発する「Delispect」にBD Fundが出資

company

2025年8月6日、ヘルスケア・ライフサイエンス領域に特化したインキュベーション型ベンチャーキャピタルであるBD Fund株式会社は、Delispect株式会社に出資したことを発表しました。

Delispectは、高齢入院患者を対象に、電子カルテデータを活用してせん妄の発症リスクを予測し、看護・医療現場におけるケア判断を支援するAI医療機器を開発しています。

国立がん研究センターをはじめとする医療機関との連携を通じ、臨床現場と研究開発が一体となった医療実装を推進しています。


せん妄とは、脱水・感染・炎症・貧血・薬物などにより身体に負担がかかった際に生じる意識の混乱のことです。一般的な入院患者でも2割から3割程度発生し、高齢者はさらに生じやすいといわれています。

せん妄は、点滴などのライン類の自己抜去、転倒・転落、誤嚥、治療の停滞といった問題を引き起こす可能性があります。そのため医療機関では、せん妄のケアが行われています。

せん妄ケアでは、患者の発症リスクを判断し、高リスクである場合は予防対策が進められます。また、せん妄が発症した場合は、発症要因の特定、原因の除去、せん妄症状のモニタリングが行われます。

発症リスクの判断は、せん妄ケアにおいて第一歩となるプロセスです。既存のせん妄リスク評価は多くの病院で導入が進む一方で、現場運用や、精度、連携面など多岐にわたる課題を抱えています。

こうした課題を解決するため、DelispectはAIによるせん妄予測医療機器を開発しています。

企業・事業の大きな成長には戦略的な資金調達や提携が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AI医療機器 BD Fund Delispect せん妄 ヘルスケア ライフサイエンス リスク 予測 介護 出資 医療 患者 株式会社 看護 譫妄 資金調達 開発 高齢者
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

中食プラットフォーム「TakeEats」提供の「ランプ」が1億円調達
2021年2月1日、株式会社ランプは、総額約1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 飲食店向けテイクアウトの予約・決済サービス「TakeEats(テイクイーツ)」を運営しています。 初期費用・…
ライブ配信コンテスト「MODECON」を運営する「KIRINZ」が4.5億円調達
2023年3月13日、株式会社KIRINZは、総額4億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 KIRINZは、ライブ配信コンテスト「MODECON」の運営を中心に、イベントプロモーショ…
ライブ配信をブラウザ上でデザインできるツール「スコラボ」提供の「luco」が資金調達
2021年12月22日、株式会社lucoは、資金調達を実施したことを発表しました。 ライブ配信をブラウザ上でデザインできるツール「スコラボ」を提供しています。 配信準備の効率化、配信画面の作成支援、配…
最新デバイスのサブスクリプションサービスを手がける「Reboot」が1.2億円調達
2024年6月28日、Reboot株式会社は、総額1億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Rebootは、スマートフォンを中心としたデジタルデバイスのサブスクリプションサービス「リ…
モバイルデータ通信事業などを展開する「HUMAN LIFE」が旅行事業を展開する「エアトリ」と資本業務提携
2022年5月31日、株式会社HUMAN LIFEは、株式会社エアトリと、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 HUMAN LIFEは、国内外で利用できるモバイルデータ通信事業「ZEUS W…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集