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2025年7月24日NK細胞を用いたがん免疫細胞療法を開発する「ガイアバイオメディシン」が19.3億円調達

2025年7月11日、株式会社ガイアバイオメディシンは、総額19億3000万円の資金調達を発表しました。
ガイアバイオメディシンは、米満吉和教授(九州大学大学院薬学研究院)によるNK細胞の研究成果をもとに設立されたスタートアップです。
NK細胞を用いた新たながん免疫細胞療法を開発しています。
現在開発を進める「GAIA-102」は、とくに固形腫瘍に対する高い浸潤性、殺傷性を示す他家由来のNK様細胞です。
小児固形癌および胃癌・膵癌腹膜播種の臨床開発と、他のがん種への適応拡大に向けた研究開発を進めています。
今回調達した資金は、「GAIA-102」の臨床試験を含む研究開発に活用します。
がん免疫細胞療法とは、患者自身の免疫力を活性化させ、がん細胞を攻撃する治療法です。免疫療法は副作用が比較的少ない、手術が難しい進行がんや転移がんにも対応可能といったメリットがあり、新たながん治療として期待されています。
NK細胞(ナチュラルキラー細胞)とは、自然免疫の一翼を担うリンパ球の一種で、がん細胞やウイルス感染細胞を抗原の有無に関係なく攻撃できるという特異な能力を持っています。
ガイアバイオメディシンは、九州大学のNK細胞の研究成果をもとに、新たながん免疫細胞療法を開発しています。ガイアバイオメディシンの「GAIA-102」は、とくに固形腫瘍に対する高い浸潤性、殺傷性を示す他家由来のNK様細胞です。
がん免疫細胞療法において、他家(ドナー)由来のNK細胞は、自家細胞(患者自身の細胞)では難しかった複数の課題を解決する可能性を秘めています。
たとえば、自家細胞は患者ごとに調整が必要で、時間・コスト・品質のばらつきが課題となります。他家由来のNK細胞は、クローン化・大量培養・品質管理が可能であり、即時使用可能な細胞製品としての展開が期待されます。
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