注目のスタートアップ

NK細胞を用いたがん免疫細胞療法を開発する「ガイアバイオメディシン」が19.3億円調達

company

2025年7月11日、株式会社ガイアバイオメディシンは、総額19億3000万円の資金調達を発表しました。

ガイアバイオメディシンは、米満吉和教授(九州大学大学院薬学研究院)によるNK細胞の研究成果をもとに設立されたスタートアップです。

NK細胞を用いた新たながん免疫細胞療法を開発しています。

現在開発を進める「GAIA-102」は、とくに固形腫瘍に対する高い浸潤性、殺傷性を示す他家由来のNK様細胞です。

小児固形癌および胃癌・膵癌腹膜播種の臨床開発と、他のがん種への適応拡大に向けた研究開発を進めています。

今回調達した資金は、「GAIA-102」の臨床試験を含む研究開発に活用します。


がん免疫細胞療法とは、患者自身の免疫力を活性化させ、がん細胞を攻撃する治療法です。免疫療法は副作用が比較的少ない、手術が難しい進行がんや転移がんにも対応可能といったメリットがあり、新たながん治療として期待されています。

NK細胞(ナチュラルキラー細胞)とは、自然免疫の一翼を担うリンパ球の一種で、がん細胞やウイルス感染細胞を抗原の有無に関係なく攻撃できるという特異な能力を持っています。

ガイアバイオメディシンは、九州大学のNK細胞の研究成果をもとに、新たながん免疫細胞療法を開発しています。ガイアバイオメディシンの「GAIA-102」は、とくに固形腫瘍に対する高い浸潤性、殺傷性を示す他家由来のNK様細胞です。

がん免疫細胞療法において、他家(ドナー)由来のNK細胞は、自家細胞(患者自身の細胞)では難しかった複数の課題を解決する可能性を秘めています。

たとえば、自家細胞は患者ごとに調整が必要で、時間・コスト・品質のばらつきが課題となります。他家由来のNK細胞は、クローン化・大量培養・品質管理が可能であり、即時使用可能な細胞製品としての展開が期待されます。

事業のさらなる成長のためには、戦略的な資金調達が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ GAIA-102 NK様細胞 NK細胞 ガイアバイオメディシン がん がん免疫細胞療法 九州大学 免疫細胞療法 医療 医薬品 株式会社 細胞 細胞医薬品
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

エッジAIによる現場データ収集プラットフォーム「Actcast」などを提供する「Idein」と「伊藤忠商事」が資本業務提携
2022年12月23日、Idein株式会社は、伊藤忠商事株式会社と資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 Ideinは、エッジAIによる現場データ収集プラットフォーム「Actcast」を提供し…
AI店舗支援SaaS「口コミコム」・インバウンド総合メディア「訪日ラボ」を提供・運営する「mov」が資金調達
2023年3月15日、株式会社movは、資金調達を実施したことを発表しました。 movは、AI店舗支援SaaS「口コミコム」や、インバウンド総合メディア「訪日ラボ」を提供・運営しています。 「口コミコ…
独自メソッド「識学」を用いた組織コンサルティング事業を展開する「識学」が「ティーケーピー」と資本業務提携
2023年1月20日、株式会社識学は、株式会社ティーケーピーと、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 識学は、独自メソッド「識学」を用いた組織マネジメントコンサルティング事業、顧客基盤を活用…
分散型コンピューティングパワー(計算力)を提供する「モルゲンロット」が「三菱商事」と資本業務提携
2022年5月20日、モルゲンロット株式会社は、三菱商事株式会社と、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 モルゲンロットは、分散処理コア技術「Excalibur」を中核としたソフトウェア開発…
ネットショップ開設サービス運営の「STORES」がGoogleから資金調達 ネットショップへの集客を支援する「Googleで集客」機能を提供開始
2023年2月18日、STORES株式会社は、運営する「STORES(ストアーズ)」において「Googleで集客」を提供開始することを発表しました。 また、中小店向けのオムニチャネルサービスの開発を加…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集