創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2025年6月20日ウェアラブルデバイスを活用しドライバーの健康と安全を見守る「Nobi for Driver」を提供する「enstem」が資金調達

2025年6月20日、株式会社enstemは、総額1億1000万円の資金調達を発表しました。
enstemは、ドライバー向け健康・安全管理プロダクト「Nobi for Driver」や、現場作業員向け安全管理・業務改善プロダクト「MAMORINU」を展開しています。
「Nobi for Driver」は、ドライバーが装着したスマートウォッチから得られる生体データを活用し、健康起因や居眠り運転による事故リスクを軽減するサービスです。
「MAMORINU」は、スマートウォッチを活用し、作業負荷を可視化することで異常を早期に検知し、安全で効率的な作業環境の実現をサポートするサービスです。
今回調達した資金は、プロダクト開発体制の強化、採用強化、マーケティング活動(展示会出展、業界連携、海外展開の基盤構築)の加速に活用します。
近年、事業用トラックによる事故件数は全体として減少傾向にあるものの、体調不良や急性疾患といった健康起因の事故はむしろ増加していると指摘されています。
その背景には、ドライバーの高齢化に加え、事業者・運転者双方の健康管理に対する意識が低いことや、定期健康診断および有所見者への適切なフォローがなされていないことが挙げられます。
とくにトラック運送業界では、脳・心臓疾患による労災発生率が全産業平均の約10倍に達し、過労死認定件数も最多であり、これらの状況が過酷な労働環境を示しており、深刻な課題となっています。
さらに、トラックドライバーの業務は長時間にわたり単独で運転することが多いため、管理者による継続的な健康モニタリングが困難である点も、大きな構造的問題として浮かび上がっています。
こうした状況を受けて近年では、IoTなどの先進テクノロジーを活用し、ドライバーの健康状態や車両の運行状況を遠隔からリアルタイムで把握・管理できるシステムが注目を集めています。
事業の拡大には戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。カテゴリ | 有望企業 |
---|---|
関連タグ | BtoB enstem IoT MAMORINU Nobi for Driver アラート ウェアラブルデバイス スマートウォッチ ドライバー トラック リアルタイム リスク 事故 体調 健康 健康管理 分析 可視化 安全 株式会社 物流 生体データ 管理 資金調達 運転 運送 |
有望企業の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2023年12月6日、株式会社miiboは、総額6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 miiboは、会話型AIの構築プラットフォーム「miibo」を開発・運営しています。 ノーコード…
2025年2月14日、株式会社Kinishは、総額1億2000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Kinishは、植物分子農業を活用し、牛乳タンパク質をコメに生成させることで、乳製品を完全に…
2020年10月16日、MOSH株式会社は、総額3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 個人やスモールチーム向けに、ネットでサービスが売れるプラットフォーム「MOSH」を運営しています。 ホー…
2023年1月27日、株式会社エクステンシブルは、株式会社フロンティアコンサルティングと資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 エクステンシブルは、バーチャルプラットフォーム「Oasis」を運…
2022年5月19日、Chatwork株式会社は、「Chatwork アプリフォン」の提供を開始したことを発表しました。 「Chatwork アプリフォン」は、個人が所有するスマートフォンを法人携帯と…
大久保の視点
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…