視覚障害者向け歩行支援デバイスを手がける「Ashirase」が3.4億円調達
2026年8月5日、株式会社Ashiraseは、総額3億4000万円の資金調達を発表しました。
Ashiraseは、視覚障害者向け歩行支援デバイス「あしらせ」を提供しています。
靴に装着したデバイスの振動によって進行方向を伝えることで、視覚障害者の単独歩行を支援するデバイスです。
また、「あしらせ」で培った測位・誘導技術を土台に、屋内空間データ基盤「IndoorFlow」を開発・提供しています。専用工事なし・カメラ画像だけで屋内空間の高精度なデータ化を実現しています。
この基盤の上に、ナビゲーションや施設運営のDXなど、多様なサービスの実現を目指しています。
今回調達した資金は、「IndoorFlow」の開発・社会実装、「あしらせ」の進化と海外展開、組織・採用体制の強化に活用します。
視覚障害者の移動を支える手段としては、盲導犬やガイドヘルパーなどが広く知られています。しかし、盲導犬は実働頭数が限られているうえ、その数は近年減少傾向にあります。また、ガイドヘルパーについても、自治体ごとに利用条件や利用時間が定められているため、必要なときに必ず利用できるとは限りません。
このように、既存の支援だけでは多様な移動ニーズを十分に満たすことが難しい状況にあります。こうした課題を背景に、近年は視覚障害者の自立した移動を支援する機器やサービスの研究開発・実用化が進められています。
そこで、Ashiraseは歩行支援デバイス「あしらせ」を提供しています。靴に装着し、足元への振動によって進行方向を案内する仕組みを採用しています。音声で周囲の状況や進行方向を伝える支援機器とは異なり、周囲の音や人の声、車両の接近音など、安全な歩行に不可欠な聴覚を妨げないことが大きな特徴です。また、音声案内機器と比べて消費電力を抑えやすく、長時間利用しやすい点も利点となっています。
また、「あしらせ」で培った測位・誘導技術により、屋内空間のデータ化とその活用も進めています。屋内測位はGPSが活用できず、専用機器の設置や保守が必要で、データ化が遅れています。この課題に対し、屋内空間データ基盤「IndoorFlow」を開発し、屋内空間のデジタル化を社会インフラのレベルで進めています。
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