注目のスタートアップ

クレームを売上アップに変えるクラウドサービスを開発・提供する「プラウドシンク」が1200万円調達

company

2025年5月30日、プラウドシンク株式会社は、1200万円の資金調達を発表しました。

プラウドシンクは、生成AIと公式LINEを組み合わせ、クレームを売上アップに変えるクラウドサービスを開発・提供しています。

顧客からのクレームや問い合わせには、生成AIによる最適な回答により即時対応を実現します。生成AIによる回答は、FAQ以外にも、企業ごとのナレッジによってカスタマイズされた柔軟かつ自然な応答が可能です。

また、感情を伴う相談や複雑な課題については、人間の担当者に引き継ぐことで、信頼を構築します。

さらに、顧客とのやり取りで得られるクレーム、質問内容、反応、問い合わせ頻度、再購入率などのデータを蓄積・分析することで、プロダクト改善・顧客戦略と一対し決定に役立てることができます。

今回調達した資金は、開発・マーケティング各部門におけるハイレベル人材の採用・育成、セキュリティ・ガバナンス体制の強化、LINE公式アカウントと外部CRMを統合するデータ基盤の構築、AIモデルの高度化とマルチモーダル対応に活用します。


企業におけるクレーム対応には、さまざまな課題が存在します。クレームそのものは貴重なフィードバックである一方で、対応を誤ると企業イメージの低下、顧客離れ、ひいては炎上といった深刻な事態を招くこともあるため、その重要性は非常に高いといえます。

課題として挙げられるのは、現場対応の属人化です。クレームへの対応が担当者の経験や感覚に任されている場合、対応の質にばらつきが生じ、顧客からの信頼を損ねる可能性があります。明確な対応マニュアルや判断基準が整備されていない企業では、このような問題が特に顕著です。

また、社内での情報共有が不十分な場合、クレーム対応が一部門にとどまり、組織全体の課題として認識されないこともあります。その結果、根本的な改善がなされず、表面的な対応に終始してしまうケースが少なくありません。

さらに、対応のスピードや丁寧さも課題となることがあります。クレームに対する初動が遅れたり、形式的な謝罪のみで済ませたりすると、顧客の不満はさらに膨らみます。とくにSNSなどで声が拡散しやすい現代においては、迅速かつ誠意ある対応が求められます。

これらの課題を乗り越えるためには、クレーム対応を「顧客との信頼を築く機会」と捉え、全社的に取り組む姿勢が重要です。そして、クレームマーケティングは、こうしたクレーム対応で得られる顧客の不満や苦情をマーケティングに活用する手法です。

プラウドシンクは、生成AIと公式LINEを組み合わせ、クレームを売上アップに変えるクラウドサービスを開発・提供しています。クレームマーケティングという新たな戦略を通じ、顧客満足度と企業収益を同時に最大化させることを目指しています。

事業の拡大には戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB FAQ LINE カスタマイズ クラウドサービス クレーム クレームマーケティング データ ナレッジ プラウドシンク マーケティング 分析 問い合わせ 売上アップ 対応 戦略 改善 株式会社 生成AI 相談 組み合わせ 蓄積 資金調達 顧客対応
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

中・高校向けに伴走型ソーシャルアントレプレナーシップ体験プログラム「MoonShot」を提供する「MoonJapan」が3,000万円調達
2024年5月15日、株式会社MoonJapanは、総額3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 MoonJapanは、中学校・高等学校向けソーシャルアントレプレナーシップ体験プログラム…
オンライン診療サービス「curon」などを手がける「MICIN」が40.5億円調達
2023年10月5日、株式会社MICINは、総額40億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 MICINは、オンライン診療サービス「curon(クロン)」や、薬局向けサービス「curo…
クラウドファンディング・サイト運営の「CAMPFIRE」が40億円超の資金調達
2020年12月4日、株式会社CAMPFIREは、総額40億円超の資金調達を実施することを発表しました。 国内最大の購入型クラウドファンディング「CAMPFIRE」や、融資型クラウドファンディング「C…
行政サポート生成AI「QommonsAI」などを提供する「Polimill」が資金調達
2024年10月3日、Polimill株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 Polimillは、行政サポート生成AI「QommonsAI(コモンズAI)」と、社会デザインプラットフォーム…
地域医療連携クラウドシステム「medigle」を提供する「メディグル」が5,000万円調達
2023年1月12日、メディグル株式会社は、総額5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 メディグルは、地域医療連携クラウドシステム「medigle」を提供しています。 連絡先管理などが…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集