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カーボンプロジェクトの開発やカーボンクレジットの提供などを手がける「クレアトゥラ」が2億円調達

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2025年3月17日、クレアトゥラ株式会社は、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。

シリーズAでの累計調達額は5.5億円となりました。

クレアトゥラは、カーボンプロジェクトの開発、カーボンクレジットの提供、脱炭素化に関するコンサルティングを推進しています。

フィリピン・パンガシナン地方で、株式会社クボタと東京ガス株式会社と共同で水田のメタン削減プロジェクトを立ち上げるほか、ベトナム・タイ・バングラディシュでの自社プロジェクトの開発を進め、クレジットの質を担保し、クレジットの量・質双方のニーズへの対応を進めています。

今回調達した資金は、国内外でのカーボンプロジェクトの開発、IT/SaaSの開発加速に活用します。


世界的な気候変動は、干ばつの増加や大規模な災害の頻発、海面上昇による土地の喪失、生物多様性の低下など、さまざまなリスクを高め、人々の生活や経済活動に深刻な影響を及ぼしています。

このような状況を受け、国際社会では、温室効果ガスの排出削減、とくに二酸化炭素の削減が急務とされ、日本も2050年までに温室効果ガスのネットゼロ、すなわち排出された分を吸収または除去して実質的にゼロにする「2050年カーボンニュートラル」目標を掲げています。実際、すべての排出を完全にゼロにするのは困難なため、現実的なアプローチとして、削減や吸収の取り組みを通じて最終的に差し引きゼロを実現する考え方が採用されています。

具体的な対策としては、森林保全活動への寄付など、環境対策への投資が挙げられるほか、削減や吸収の成果をクレジットとして発行し、企業間で取引できる「カーボンクレジット」も展開されています。これにより、企業は温室効果ガス排出削減を促進するための有力な手段を手に入れることができます。

クレアトゥラは、こうしたカーボンクレジットの開発と提供を通じて、企業の温室効果ガス排出削減を支援しています。さらに、近年、カーボンプロジェクトにおいて、削減量の過大評価など信頼性に関する課題が表面化していることを受け、クレアトゥラでは、より信頼性の高いカーボンプロジェクトの開発にも力を注いでいます。

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カテゴリ 有望企業
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