注目のスタートアップ

AIを用いた不正検知サービス・サイバーセキュリティサービスを提供する「ChillStack」が資金調達

company

2024年9月12日、株式会社ChillStackは、資金調達を実施したことを発表しました。

今回の資金調達により、累計調達額は約3.5億円となりました。

ChillStackは、不正経費自動検知クラウド「Stena Expense」や、セキュリティリスクを可視化する「セキュリティ診断」、ゲームにおける不正ユーザ検知AIシステム「Stena Game」、AIのセキュリティ対策に関する研究開発・コンサルティングを手がけています。

「Stena Expense」は、さまざまな経費精算システムに導入可能な不正検知ツールです。不正検知AIにより、規定との突合や不正・不備チェックを網羅的に行い、経理におけるチェック業務の効率化とガバナンス強化を実現します。

今回の資金調達により、「Stena Expense」の新機能開発、サイバーセキュリティ対策サービスのカバレッジ拡大、人材採用、組織強化を進めます。


適切な経費精算業務は健全な企業会計を実現するための必須要素のひとつです。

しかしながら経費精算業務は、記入漏れや記入ミスなどのミスが発生したり、領収書を紛失したり、承認者が不在で書類を確認できなかったり、不正を防ぐことが難しかったりなど多様な問題を抱えています。

とくに不正については多様な手法が考えられるため、経理担当者がそのすべての不正に気づくというのは現実的ではありません。

不正は、単なる金銭的な損失だけでなく、脱税と見なされた場合は罰則が科せられる可能性がありますし、ガバナンスが機能していない企業として信頼低下につながるリスクがあります。

こうした課題を解決するため、ChillStackは経費の不正自動検知システム「Stena Expense」を提供しています。

株式会社ChillStackのコメント

このニュースを受けまして、株式会社ChillStackよりコメントが届きました。

・今回の資金調達の目的は何ですか?

今回の資金調達の目的は、AIを活用した不正検知クラウド「Stena Expense」の新機能開発と、サイバーセキュリティ対策サービスのカバレッジ拡大、そして組織体制強化のための人材採用です。

「Stena Expense」では、新たな高度な経費分析機能の開発を通じて、経理部門の業務効率化を目指します。また、サイバーセキュリティ分野においては、企業だけでなく官公庁もターゲットにしたプロダクト開発と市場拡大を進めます。

加えて、これらの取り組みを支えるため、エンジニアやビジネスサイドの人材採用も積極的に行い、組織体制を強化していきます。

・今後の展望を教えてください。

ChillStackは、AIセキュリティ技術を軸に、不正経費自動検知クラウド「Stena Expense」や、セキュリティ診断など、企業のリスク管理業務を効率化・高度化するサービスを提供しています。

今後は、「Stena Expense」の機能拡大による業務効率化を実現し、経理部門が本来取り組むべき付加価値の高い業務に従事できる環境を作ります。また、サイバーセキュリティ対策サービスの提供領域を広げ、企業規模や業種に関わらず、安全で効率的なIT環境の整備を支援します。

今後も、AIとセキュリティの融合による新たな価値を提供し、企業がより安心して前進できる社会の実現に貢献していきます。

・読者へのメッセージをお願いします。

ChillStackは、『自分たちが誇りに思える「AI × セキュリティ」ソリューションを創造し、企業が安心して前進できる社会を共創する。』というミッション&ビジョンのもと、AIとセキュリティの融合によって新しい価値を創造しています。

私たちは、CEOの伊東をはじめ、多様な専門性を持つメンバーが集まり、企業の皆様の課題解決に向き合っています。現在、採用も強化しており、新たな仲間とともに、より一層チームとしての一体感を持って、安全で信頼できるソリューションを提供してまいります。

さまざまな業務でテクノロジーを活用した業務効率化が進んでいます。創業期は予算の問題から大規模なシステム導入は難しいかもしれませんが、負担の大きな部分をデジタル化することでかなりの負担軽減が可能です。「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。

また、抜本的なシステム導入には資金調達も重要です。「資金調達手帳」では、資金調達に関するノウハウについて詳しく開設しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ AI BtoB ChillStack Stena Expense Stena Game ガバナンス コーポレートガバナンス サイバーセキュリティ セキュリティ 不正 不正検知 株式会社 検知 経費 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
【2025年最新版】合同会社と株式会社の違いを徹底比較!メリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

食の福利厚生サービス「どこでも社食」や体験型オンラインスクール「こどハピ」を展開する「シンシアージュ」が資本業務提携関係を強化
2023年7月3日、株式会社シンシアージュは、既存株主である株式会社木下グループおよび、株式会社アップフロントグループの2社と資本業務提携をより一層強化するため、同2社を引受先とする第三者割当増資を行…
建設現場の省力化・省人化を実現するロボットソリューションを提供する「建ロボテック」が1.8億円調達
2025年2月10日、建ロボテック株式会社は、総額1億8000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 建ロボテックは、建設現場省力・省人化ロボットソリューションの開発・提供や、スマート施工コンサ…
AI英会話アプリ「TerraTalk」の開発元が2億円調達!
平成29年12月8日、ジョイズ株式会社は、総額約2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 AI英会話アプリの「TerraTalk」を開発・提供しています。 発音や表現の出来などをAIが自動的に診…
ブロックチェーンの課題となるインターオペラビリティ領域における研究開発などを手がける「Datachain」が「三菱UFJ信託銀行」から資金調達
2023年6月27日、株式会社Datachainは、三菱UFJ信託銀行株式会社から資金調達を実施したことを発表しました。 Datachainは、複数の異なる台帳間の相互運用性を実現し、クロスチェーンア…
フリーランス向け業務管理ツールを提供する「Tooon」が資金調達
2023年1月16日、Tooon株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 Tooonは、フリーランス向け業務管理ツール「Tooon(トゥーン)」を開発・提供しています。 「Tooon」は、ポ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集