創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2024年9月6日空中発射方式による軌道投入ロケットを開発する「AstroX」が4億円調達
2024年9月5日、AstroX株式会社は、総額4億円の資金調達を実施したことを発表しました。
AstroXは、空中発射方式による衛星軌道投入ロケットを開発しています。
2023年12月に、サブオービタルロケット「FOX」の空中発射時の姿勢制御装置の統合試験に成功しています。
今回の資金調達により、2025年度中の宇宙空間到達を目指し、ロケット開発投資と人材採用を強化します。
世界の宇宙ビジネス市場は、2010年に約27兆円だったものが、2023年には約54兆円にまで成長しました。さらに、2040年には140兆円を超えると予測されています。
この急速な成長の要因として、超小型衛星の技術進化とそれに伴う打ち上げコストの低下が挙げられます。これにより、スタートアップを含む多様な企業が宇宙産業に参入するようになりました。
宇宙ビジネス市場で成長が著しいのが衛星サービスです。この分野では、打ち上げた人工衛星から得られるデータを活用するさまざまなビジネスが展開されています。
人工衛星の打ち上げ数も急増しており、経済産業省によれば、2011年には129機だった世界の人工衛星の打ち上げ数が、2022年には2,368機にまで増加しました。
一方、国内では衛星打ち上げ用の小型ロケットが不足しており、海外のサービスに依存しているという現状があります。
こうした背景から、国内で安価な打ち上げを実現できる国産の小型ロケットとその打ち上げサービスが求められているのです。
AstroXは、空中発射方式(ロックーン方式)での衛星軌道投入を行うサービスを開発しています。この空中発射方式は、気球で成層圏までロケットを運び、そこからロケットの空中発射を行うというものです。発射場に依存することなく、低コストかつ高頻度のロケット打ち上げを可能にするという特徴を有しています。
ビジネスの大きな成長のためには戦略的な資金調達が必要です。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるための方法など、資金調達のノウハウについて詳しく解説しています。
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。カテゴリ | 有望企業 |
---|---|
関連タグ | BtoB サブオービタル ロケット ロケット開発 ロックーン方式 人工衛星 宇宙 宇宙ビジネス 株式会社 気球 空中発射方式 資金調達 軌道 |
有望企業の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2024年1月10日、株式会社チケミーは、総額2億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 チケミーは、NFTチケットプラットフォーム「TicketMe(チケミー)」を提供しています。 …
2023年12月20日、株式会社きゃりこん.comは、5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 きゃりこん.comは、医療介護現場向けコンディションケア面談サービスを開発・運営しています…
2020年11月5日、株式会社QPS研究所は、総額8億6,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 独自開発した小型衛星用の大型軽量アンテナにより、従来の衛生の20分の1の質量、100分の1…
2022年11月10日、株式会社フェズは、総額18億円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社電通グループと、住友商事株式会社です。 また、株式会社電通プロモーションプラスと、住友…
2022年11月21日、株式会社アースサイドは、株式会社滋賀銀行と、『しがぎん』サステナブル評価融資2億円の契約を締結したことを発表しました。 アースサイドグループは、持ち株会社アースサイドのほか、青…
大久保の視点
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…