注目のスタートアップ

自走型ロープウェイ「Zippar」を設計・開発する「Zip Infrastructure」が3.1億円調達

company

2024年9月2日、Zip Infrastructure株式会社は、総額3億1000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

今回の資金調達により、累計調達額は15億円となりました。

Zip Infrastructureは、⾃⾛型ロープウェイ「Zippar」の設計・開発を行っています。


交通に関係する社会課題解決のため、次世代モビリティの開発が進められています。

たとえば、過疎地域では採算性の問題によってバス・鉄道などの公共交通の撤退が相次いでおり、自動運転車などのコスト削減を実現するモビリティが求められています。

ほかにも都市部では人口過密によって渋滞や鉄道における過積載といった問題が生じており、こうした課題を解決するモビリティやサービスが求められています。

Zip Infrastructureが設計・開発する「Zippar」は、主に都市部での運用を想定した自走式ロープウェイです。

既存のモノレールに比べて約1/5のコストかつ短期間で建設可能であること、既存のロープウェイとは異なり、カーブや分岐を自在に設計できること、自動運転であること、通常のロープウェイの1.5倍の風速(30m/s)まで運行できることなどを特徴としています。

ロープウェイは現在の都市空間では活用されていない上空を活用する交通インフラとして注目されています。たとえば、南米のボリビアの都市ラパスでは、2014年に渋滞緩和のため、都市型ロープウェイ「ミ・テレフェリコ」が開業され、市民の足として利用されています。

Zip Infrastructureは、自治体や企業などとの連携を進め、次世代モビリティの実現に向けて事業を進めています。2025年度に福島県南相馬市で大規模試験線を整備することを計画しており、2030年度ごろに国内での公共交通としての運行開始を目指しています。

企業・事業の成長には戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業などとの連携が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Zip Infrastructure Zippar モビリティ ロープウェイ 乗り物 株式会社 次世代 自走型ロープウェイ 設計 資金調達 開発
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説
普通の人が起業するには。起業の成功に大切な5ステップを創業手帳の大久保が解説!
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

プラスチック代替の新素材「LIMEX」開発・製造・販売の「TBM」が20.6億円調達
2020年11月24日、株式会社TBMは、総額約20億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 プラスチックの代替となる、石灰石などの無機物を主原料とした新素材「LIMEX」を開発・製造…
AIで学習を個別最適化する「atama+」提供の「atama plus」が51億円調達
2021年7月21日、atama plus株式会社は、約51億円の資金調達を実施したことを発表しました。 AIで学習を個別最適化する「atama+(アタマプラス)」を全国の塾・予備校に提供しています。…
灰やスラグを原料とした連続長繊維「BASHFIBER」を製造する技術を保有する「新日本繊維」が資金調達
2023年3月3日、新日本繊維株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、電源開発株式会社(Jパワー)です。 新日本繊維は、石炭火力発電や石炭ガス化複合発電で生じる灰やスラグを原料に…
家賃保証会社向けバーティカル業務支援SaaS「smetaクラウド」などを提供する「リース」にエッグフォワードの出資×コンサルティングの「GOLDEN EGG」で追加出資
2023年2月8日、エッグフォワード株式会社は、出資×コンサルティングで支援する「GOLDEN EGG」スキームで、リース株式会社など数社に追加出資を決定したことを発表しました。 リースは、家賃保証付…
AI映像対話システム「Talk With」を開発・提供する「シルバコンパス」が2.9億円調達
2023年9月1日、株式会社シルバコンパスは、総額2億9,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 シルバコンパスは、AI映像対話システム「Talk With」を開発・提供しています。 実在…

大久保の視点

日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集