注目のスタートアップ

マンション売却サービス「すむたす売却」を提供する「すむたす」が22億円調達

company

2024年8月22日、株式会社すむたすは、デットファイナンスにより総額22億円の資金調達を実施したことを発表しました。

すむたすは、マンション売却サービス「すむたす売却」や、リノベーションマンションを仲介手数料ゼロで買えるポータルサイト「すむたす直販」を運営しています。

「すむたす売却」は、AI査定などのテクノロジーを活用したマンション売却サービスです。最短1時間で売却価格を把握でき、最短2日後から好きなタイミングで現金化することが可能です。

今回の資金調達は、事業運営・拡大に必要な資金を確保するために実施しました。


日本の住宅市場では、従来から新築住宅が好まれる傾向が強く見られます。

国土交通省の「既存住宅流通シェアの推移」によると、2018年の国内既存住宅流通比率は14.5%にとどまっており、新築住宅が市場の大部分を占めています。これに対し、アメリカやイギリスでは中古住宅の比率がそれぞれ約80%と約85%に達しており、これらの国々と比べると、日本の中古住宅市場は非常に小規模であることがわかります。

日本で新築住宅が圧倒的に選ばれる理由のひとつとして、中古住宅市場が新築市場に比べて適切に評価されないことが挙げられます。中古住宅取引においては、売り手と買い手の間で情報の非対称性が存在し、物件の価値や状態に対する不安が高く、取引の障壁が大きいことが影響しています。

しかし、近年はとくに都心部における新築マンション価格の高騰を背景に、中古マンションへの注目が高まっており、中古住宅市場が徐々に活性化しつつあります。この流れの中で、中古住宅の流通変革を目指すスタートアップ企業が増えてきています。

その中でも「すむたす」は、独自の査定アルゴリズムを活用して迅速にオンライン上で買取価格を提示し、直接買取を行うサービス「すむたす売却」を展開しています。このサービスにより、不動産売買において新たな手段を提供し、従来の中古住宅取引の課題を解決することを目指しています。

企業の成長には戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウや、融資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AI オンライン すむたす すむたす売却 すむたす直販 マンション 不動産 不動産取引 中古マンション 売買 査定 株式会社 直接買取 買取 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

音楽ビジネスに特化したデジタルマーケティング事業を展開する「LAB」が2000万円調達
2024年9月27日、株式会社LABは、総額2000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 LABは、音楽デジタルマーケティングサポート、音楽レーベル代行、音楽ビジネス向け多言語翻訳サービス、音…
心臓再生医療の「メトセラ」が14.2億円調達
2022年6月28日、株式会社メトセラは、総額14億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 メトセラは、心不全向けの新しい再生医療等製品をできるだけ安価に提供することを目的に研究開発を…
リモート・アクセス時の本人認証を向上させる多要素認証サービス提供の「イニシャル・ポイント」が1億円調達
2021年3月18日、イニシャル・ポイント株式会社は、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 LTE閉域網を利用しリモート・アクセス時に本人認証を向上させる多要素認証サービス「JinCre…
オーダーメイドによるAI・人工知能ソリューション「カスタムAI」を開発・提供する「Laboro.AI」が4社から出資を受け入れ
2022年9月14日、株式会社Laboro.AIは、日本ガイシ株式会社・三井化学株式会社・株式会社ゼンリン・株式会社SCREENホールディングスの4社による出資を受け入れたことを発表しました。 Lab…
ストレッチ専門店「Dr.stretch」やテニスポータルサイト「tennis365.net」などを展開する「nobitel」が資金調達
2023年8月31日、株式会社nobitelは、独立系投資会社ロングリーチグループが設立する買収目的会社LFP Holdings, L.P.からの資金調達を完了したことを発表しました。 また、併せて資…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集