注目のスタートアップ

社外人材による1on1サービスを提供する「エール」が3.2億円調達

company

2024年6月4日、エール株式会社は、総額3億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

エールは、社外人材による1on1サービスを提供しています。

聴く練習・聴いてもらう体験を通じ、経験学習からコミュニケーションを改善する傾聴力研修「YeLL聴くトレ」、外部環境の変化と自分自身への認識をアップデートし生産性の高い組織をつくるキャリア自律研修「YeLLキャリトレ」、研修の内容を定着・自分事化するための経験学習から主体的な職場を作る実践力研修「YeLLフィールド」の3つのプロダクトを展開しています。


1on1ミーティング(1on1)は、管理職などと部下が一対一で行う、定期的な面談・ミーティングの形式です。

この1on1は、従業員の問題解決や、気づきを通じた従業員の成長支援、モチベーションの維持、ストレス軽減、信頼関係の構築、組織開発など、さまざまな目的のもとで実施されます。

近年は、テレワークの急速な普及により職場のコミュニケーション不足が課題として浮上しました。1on1は、このようなリモートワーク環境での組織内の対話を促進する手段として積極的に活用され、組織改善に有効な手法としてコロナ以後も引き続き運用を続けたり、導入する組織などが増加しています。

そしてイノベーションが強く求められる産業界では、自らの意思で考え能動的に業務を遂行できる人材である自律型人材のニーズが高まっていますが、少子高齢化の進展によって人材の絶対数が減少し、人材の獲得競争が激化している労働市場において、こうした自律型人材の獲得は困難となっています。

したがって企業・組織では、自律型人材を獲得するのではなく育成するという人材開発に注目が集まっています。

一方で、日本ではトップダウン型のマネジメントが主流であったため、上司に対して部下が意見することが難しい、つまり自律型人材が活躍しにくく、育ちにくいという環境にあります。

したがって部下が上司などに意見などを話しやすい環境を整えることが強く求められています。

エールは、社内の上司と部下では本音・本心を話せない構造的な課題を、利害関係のない社外の第三者が話を聴くことで解消し、主体的な人材が活躍できる環境の構築を支援しています。

企業・事業の成長には戦略的な資金調達やシナジーのある企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ 1on1 BtoB リスキリング 人材 人的資本経営 対話 株式会社 研修 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

小型SAR衛星の開発・衛星データの販売・データ解析によるソリューションの提供を行う「Synspective」が総額50億円の融資契約を締結
2023年7月20日、株式会社Synspectiveは、独立行政法人中小企業基盤整備機構による革新的技術研究成果活用事業円滑化債務保証制度を活用し、総額50億円の融資契約(期間5年)を締結したことを発…
高高度ガス気球と気密キャビンによる宇宙遊覧を目指す「岩谷技研」が4億円調達
2023年12月8日、株式会社岩谷技研は、総額4億円の資金調達を実施したことを発表しました。 直近では、10月に5.7億円調達しています。 岩谷技研は、気球による宇宙遊覧を目指し、高高度ガス気球と気密…
「東急」と株式投資型クラウドファンディング「FUNDINNO」運営の「日本クラウドキャピタル」が資本業務提携
東急株式会社は、株式会社日本クラウドキャピタルと資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 日本クラウドキャピタルは、株式投資型クラウドファンディング「FUNDINNO(ファンディーノ)」を運営し…
株式会社Payment Technology 上野亨|中小企業向けキャッシュフロー改善サービス(フィンテック)の事業で注目の企業
中小企業向けキャッシュフロー改善サービスで注目されているのが、2016年3月に創業した、上野亨さんが代表を務める株式会社Payment Technologyです。 東京商工リサーチによると、2020年…
匿名キャリアSNSを運営する「WorkCircle」が1.3億円調達
2024年1月29日、株式会社WorkCircleは、総額1億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 WorkCircleは、匿名キャリアSNS「WorkCircle(ワークサークル)…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集