注目のスタートアップ

日米でVRゲームを開発する「Thirdverse」が5億円調達

company

2024年3月15日、株式会社Thirdverseは、5億円の資金調達を実施したことを発表しました。

また、この資金調達に伴い、株式会社ベリサーブと出資契約を締結し、資本業務提携を行いました。

直近では、2023年11月30日に12億円の調達を発表しています。

Thirdverseは、日米スタジオの2拠点でVRゲームの企画・開発・運営を行っています。

2023年11月10日から、Thirdverse USスタジオが開発したVRマルチプレイヒーローシューター『X8(エックスエイト)』の正式サービスを開始しています。

発売から約2か月で、全世界累計ダウンロード数45万を達成しています。

また、2024年初頭に、VRドラマチックアクション『SOUL COVENANT(ソウル・コヴェナント)』の発売を予定しています。

今後、『X8』のさらなる開発、『SOUL COVENANT』の開発、新規プロジェクトに向けた開発チームの体制強化を進めていきます。


VR(Virtual Reality:仮想現実)は、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)などの専用デバイスを用いて、仮想空間において高度な没入体験を実現する技術です。

この革新的な技術は、とくにゲームやエンターテインメント分野で、これまでにない体験をもたらすものとして注目されています。

しかし、現在のVRゲーム市場はまだ小規模にとどまっています。これは、HMDの普及率の低さや、利用可能なタイトルが限られていることがその原因です。

一方で、2019年にリリースされたリズムゲーム『Beat Saber』は、2021年2月時点で400万本の販売本数を記録するなど、大きな成功を収めています。このような成功例から、VRゲームの可能性は高く評価されています。

そして次世代HMDの登場により、より高品質なVR体験が可能になる見込みです。さらにはデバイスの低廉化が進むことで普及も進み、VRゲーム市場はさらなる成長が期待されています。

その中でThirdverseは、ソロプレイ向けのVRゲームに加えて、eスポーツとしてのVRゲームタイトルの開発・運営にも注力しています。

近年、世界的にeスポーツ市場は急成長しています。日本でも2022年には700万人のeスポーツファンがおり、2023年までに国内市場規模が130億円に達すると予測されています。

eスポーツタイトルは人気を博すと、長期間にわたってプレイされ、ユーザー数も増加する傾向があります。また、IPとしてのブランド力も高めることができ、グッズなどの2次展開も考えられます。

そしてVRゲームは通常のビデオゲームよりも身体的な要素が強いため、これがeスポーツとしての魅力にもつながると考えられており、そのポテンシャルが期待されています。

事業のさらなる成長には戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ eスポーツ SOUL COVENANT Thirdverse VR VRゲーム X8 エンターテインメント ゲーム ソウル・コヴェナント ビデオゲーム ベリザーブ 娯楽 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
一般社団法人設立サムネイル
「一般社団法人」の設立方法完全ガイド|流れ・費用・必要書類など解説
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ロボット遠隔制御サービス「HATS」開発の「キビテク」が1.5億円調達
2022年2月16日、株式会社キビテクは、総額1億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ロボット遠隔制御サービス「HATS(Highly Autonomous Teleoperati…
買取比較サイト「ヒカカク!」やコレクター向けフリマアプリ「magi」などを手がける「ジラフ」が累計13億円調達
2023年8月1日、株式会社ジラフは、累計約13億円の資金調達を実施したことを発表しました。 第三者割当および借入によりシリーズDラウンドとして2023年3月に2ndクローズ、2023年7月に3rdク…
Z世代向け転職マッチングアプリを開発する「blankpad」が4000万円調達
2024年9月26日、株式会社blankpadは、4000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 blankpadは、Z世代向け転職マッチングアプリ「blankpad(ブランクパッド)」、人材採…
会話AIエージェントを開発する「エキュメノポリス」が4.5億円調達
2022年8月22日、株式会社エキュメノポリスは、総額4億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 この資金調達は、エクイティによるものと、2022年度「シード期の研究開発型スタートアッ…
特定技能外国人材を活用した人材支援事業と課題解決を目的とした一次産業向け情報支援事業を展開する「YUIME」が3億円調達
2023年4月12日、YUIME株式会社は、総額3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 YUIMEは、一次産業に特化した支援企業として、特定技能外国人材を活用した人材支援事業と課題解決を目的と…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集