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2024年3月4日デジタルコミックエージェンシーの「ナンバーナイン」が「面白法人カヤック」から1億円調達

2024年3月1日、株式会社ナンバーナインは、株式会社カヤックから、約1億円の資金調達を実施したことを発表しました。
ナンバーナインは、電子コミックのデジタル配信サービス「ナンバーナイン」や、漫画家・イラストレーター向け確定申告代行サービス「ナンバーナインタックス」、漫画制作事業、Webtoon制作スタジオ「Studio No.9」を展開しています。
「ナンバーナイン」は、商業・同人・Webなど活動領域を問わずオリジナルの作品を生み出す漫画家と契約し、その漫画家が抱える作品を電子書籍化し、135以上の電子書籍ストア・アプリにそれぞれの販売手法に合わせた形で一括配信するサービスです。
また、作品の配信だけでなく、SNSでの作品紹介や作品展開、広告配信なども行っています。
今回の資金調達により、事業拡大に向けた採用強化や、オリジナルWebtoon・オリジナル漫画制作への投資を行います。
公益社団法人全国出版協会・出版科学研究所の発表によると、2023年のコミック市場の市場規模は、約6,900億円(前年比2.5%増)となりました。
また、媒体別では、紙が約2,100億円(前年比8.0%減)、電子書籍が約4,800億円(前年約7.8%増)となり、電子書籍の成長がうかがえます。
近年、漫画の領域では多様なデジタル漫画アプリ・サービスが登場しています。
とくに「待てば無料で読める」スタイルの漫画アプリは数多く展開されており、すぐに読みたい人からの課金収入や広告収入を得ています。
また、こうしたデジタル漫画アプリは、大手出版社が運営し、自社の作品のみを掲載しているものから、さまざまな出版社やインディーズの漫画家の作品を掲載しているものがあります。
インディーズの漫画家としては、こうした漫画アプリの多様化は、より多くの読者に作品を届けることができるものです。そしてこれら漫画アプリは、ファンを獲得したりキャリアを積んだりするための重要なプラットフォームとなっています。
一方、現在は多様な漫画アプリが運営されているため、より多くのファンの獲得のため、複数サービスでの作品展開を考える漫画家は、事務面で大きな負担を抱えています。
ナンバーナインはこうした漫画家をサポートするため、契約した漫画家の作品を電子書籍化し、複数の漫画アプリなどに一括で配信する「ナンバーナイン」を展開しています。
そして近年は、急速に成長するWebtoon(縦スクロール・フルカラーのデジタルコミック)領域においてオリジナル作品を手がけるなど、オリジナル漫画の制作にも注力しています。
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