注目のスタートアップ

デジタルコミックエージェンシーの「ナンバーナイン」が「面白法人カヤック」から1億円調達

company

2024年3月1日、株式会社ナンバーナインは、株式会社カヤックから、約1億円の資金調達を実施したことを発表しました。

ナンバーナインは、電子コミックのデジタル配信サービス「ナンバーナイン」や、漫画家・イラストレーター向け確定申告代行サービス「ナンバーナインタックス」、漫画制作事業、Webtoon制作スタジオ「Studio No.9」を展開しています。

「ナンバーナイン」は、商業・同人・Webなど活動領域を問わずオリジナルの作品を生み出す漫画家と契約し、その漫画家が抱える作品を電子書籍化し、135以上の電子書籍ストア・アプリにそれぞれの販売手法に合わせた形で一括配信するサービスです。

また、作品の配信だけでなく、SNSでの作品紹介や作品展開、広告配信なども行っています。

今回の資金調達により、事業拡大に向けた採用強化や、オリジナルWebtoon・オリジナル漫画制作への投資を行います。


公益社団法人全国出版協会・出版科学研究所の発表によると、2023年のコミック市場の市場規模は、約6,900億円(前年比2.5%増)となりました。

また、媒体別では、紙が約2,100億円(前年比8.0%減)、電子書籍が約4,800億円(前年約7.8%増)となり、電子書籍の成長がうかがえます。

近年、漫画の領域では多様なデジタル漫画アプリ・サービスが登場しています。

とくに「待てば無料で読める」スタイルの漫画アプリは数多く展開されており、すぐに読みたい人からの課金収入や広告収入を得ています。

また、こうしたデジタル漫画アプリは、大手出版社が運営し、自社の作品のみを掲載しているものから、さまざまな出版社やインディーズの漫画家の作品を掲載しているものがあります。

インディーズの漫画家としては、こうした漫画アプリの多様化は、より多くの読者に作品を届けることができるものです。そしてこれら漫画アプリは、ファンを獲得したりキャリアを積んだりするための重要なプラットフォームとなっています。

一方、現在は多様な漫画アプリが運営されているため、より多くのファンの獲得のため、複数サービスでの作品展開を考える漫画家は、事務面で大きな負担を抱えています。

ナンバーナインはこうした漫画家をサポートするため、契約した漫画家の作品を電子書籍化し、複数の漫画アプリなどに一括で配信する「ナンバーナイン」を展開しています。

そして近年は、急速に成長するWebtoon(縦スクロール・フルカラーのデジタルコミック)領域においてオリジナル作品を手がけるなど、オリジナル漫画の制作にも注力しています。

企業・事業の成長には戦略的な資金調達やシナジーのある企業などとの提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB Web webtoon アプリ ウェブトゥーン カヤック クリエイター ストア デジタル マンガ 制作 株式会社 漫画 確定申告 資金調達 配信 電子書籍
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

チケット販売サービス「TicketMe」を運営する「チケミー」が5000万円調達
2025年6月9日、株式会社チケミーは、5000万円の資金調達を発表しました。 引受先は、鈴木おさむ氏が代表を務めるファンド「スタートアップファクトリー」です。 チケミーは、チケット販売サービス「Ti…
暗号資産取引所「CoinTrade」 ステーキングサービス「CoinTradeStake」を7/14から開始
2022年7月4日、株式会社マーキュリーは、新サービス「CoinTradeStake(コイントレードステーク)」を2022年7月14日に開始することを発表しました。 マーキュリーは、暗号資産取引所「C…
金属基複合素材を開発する「アドバンスコンポジット」が15億円調達
2024年11月7日、アドバンスコンポジット株式会社は、総額15億円の資金調達を実施したことを発表しました。 アドバンスコンポジットは、従来の単一素材にはない特性を持つ金属基複合素材を開発しています。…
ウェルネス・データ・プラットフォーム開発の「スマートスキャン」が資金調達
2019年11月22日、スマートスキャン株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 医療現場の徹底的なIT化を図ることで、低価格な自費診断の脳ドック検診サービス「スマート脳ドック」を提供するク…
商業用不動産データ分析基盤「estie マーケット調査」などを提供する「estie」が22億円調達
2025年11月17日、株式会社estieは、デットファイナンスによる総額22億円の資金調達を発表しました。 estieは、商業用不動産データ分析基盤「estie マーケット調査」を中心に、物流不動産…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集