注目のスタートアップ

CO2排出量可視化・削減サービスプラットフォームを手がける「e-dash」が「三井物産」「みずほ銀行」「みずほイノベーション・フロンティ」と資本業務提携

company

2024年2月20日、e-dash株式会社は、三井物産株式会社、株式会社みずほ銀行、みずほイノベーション・フロンティア株式会社と資本業務提携契約を締結したことを発表しました。

e-dashは、企業や自治体のCO2排出量の可視化から具体的な削減方法までの取り組みを総合的に支援するため、2022年2月に三井物産によって設立された企業です。

CO2排出量可視化・削減サービスプラットフォーム「e-dash」を開発・運営しています。

2022年7月にみずほ銀行と業務提携し、e-dashのサービスをみずほ銀行の取引先企業に紹介することを通じ、中堅中小企業を中心とした顧客の脱炭素化に貢献してきました。

今回の提携により、こうした連携をさらに強化させます。さらに、4社の連携によりサプライチェーン全体の脱炭素化と産業の構造転換を支える仕組みの構築を目指します。


世界の平均気温は持続的に上昇しており、このまま地球温暖化が進行すれば、今世紀末までに地球の平均気温が最大で約4.8℃上昇するとの予測がなされています。

この地球温暖化を抑制するためには、企業や個人が環境に対する配慮を怠ることなく行動することが必要です。

とくに企業は、その事業活動において温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)を大量に排出しているため、これを削減することが要求されています。

CO2排出の削減に向けて、日本は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「2050年カーボンニュートラル」を目指しています。

排出をゼロにするというのは、実際にはCO2を一切排出しないことは不可能であるため、排出量を減らせない分は同等の量を吸収または除去することで、合計をゼロにすることを指します。

この吸収や除去には、たとえば森林保全活動への支援などが考えられます。これらの削減量や吸収量をクレジットとして発行し、他の企業と取引可能にする仕組みをカーボンクレジットと呼びます。

自社が必要とする適切な量のカーボンクレジットを取得するには、まず自社が排出するCO2の量を正確に把握することが必要です。

CO2排出量を可視化するには、エネルギーの使用量から計算する必要がありますが、企業のエネルギー使用はガス、軽油、ガソリン、電気など多岐にわたります。さらに、製品のサプライチェーン(原料の調達、物流、販売など)におけるCO2排出量も考慮する必要があります。

したがって、CO2排出量を可視化する仕組みのニーズが高まっているのです。

環境、社会、ガバナンスに配慮する企業に積極的に投資するESG投資が世界的に盛んとなってきています。サプライチェーン排出量を把握・管理することは投資家に対するアピールにもなります。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受ける方法など、資金調達のノウハウについて詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB CO2 CO2排出量 e-dash サービス プラットフォーム みずほ銀行 三井物産 二酸化炭素 削減 可視化 株式会社 脱炭素化 資本業務提携
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
法人成りとは?個人事業主が法人化するメリット・デメリットや手続きを徹底解説!
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
【2025年最新版】合同会社と株式会社の違いを徹底比較!メリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

メタバースと現実空間をつなぐNFTプラットフォームを開発する「Super Massive Global」が1.1億円調達
2022年3月10日、Super Massive Global株式会社は、総額1億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 メタバースと現実空間をつなぐNFTプラットフォームの開発や、N…
広告クリエイティブ運用クラウド「リチカ クラウドスタジオ」運営の「リチカ」が8億円調達
2021年9月28日、株式会社リチカは、総額約8億円の資金調達を実施したことを発表しました。 広告クリエイティブ運用クラウド「リチカ クラウドスタジオ」を運営しています。 ネット広告において、戦略的な…
法人取引における審査業務のDXを手がける「シンプルフォーム」が40億円調達
2024年11月12日、シンプルフォーム株式会社は、総額40億円の資金調達を実施したことを発表しました。 シンプルフォームは、法人取引における審査業務のDXに取り組んでいます。 国内500万法人の訂正…
ロボティクス・プラットフォーム提供の「Rapyuta Robotics」が物流ソリューションの「モノフル」と資本業務提携
2020年2月17日、Rapyuta Robotics株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 また、日本GLP株式会社のグループ会社である株式会社モノフルと資本業務提携し、物流施設の自動化…
金属基複合材を開発する「アドバンスコンポジット」が資金調達
2025年1月14日、アドバンスコンポジット株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、鈴与商事株式会社です。 アドバンスコンポジットは、従来の単一素材にはない特性を持つ金属基複合材…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集