注目のスタートアップ

猫の総合健康管理サービス「CatsMe!」を手がける「Carelogy」が資金調達

company

2024年1月10日、株式会社Carelogyは、資金調達を実施したことを発表しました。

Carelogyは、猫の顔写真をアップロードすることで、AIが猫の表情を分析して痛みの徴候を調べることができるWebアプリ「CPD:Cat Pain Detector(キャット・ペイン・ディテクター)」を開発・提供してきました。

このサービスは、Carelogyと動物のいたみ研究会(代表:枝村一弥氏・日本大学)との共同研究・開発によって生まれたものです。

これまでに判定された画像も含めてAI学習を進め、2023年9月末時点で判定精度95%に到達しています。

今後、痛み検知機能を軸とした総合的な健康管理サービスへと発展させていく計画であり、それに伴いサービス名を「CatsMe!(キャッツミー)」 に変更し、サービス内容も全面リニューアルしています。

猫の痛み表情を3段階で評価する機能、複数猫の管理機能、猫ごとのアルバム記録機能などを追加し、これらの機能はプレミアム版(月額480円)として提供します。

今回の資金は、サービスの開発強化に充当します。


国内のペットの飼育頭数は減少傾向にあるものの、ペット市場は微増傾向にあります。

市場拡大の主な要因としては、ペットの家族化によってヘルスケア関連サービスや動物病院への支出が増加したことが挙げられます。

今後もペットの家族化は進展し、ペットの健康を意識したサービスのニーズが高まっていくことが想定されています。

こうした中で、Carelogyは、猫の痛みを表情から分析するAIアプリを手がけています。

猫や犬などのペットは言語を話すことがないため、自身の体調を飼い主に伝えることはできません。したがって、飼い主はペットの体調の変化を普段の行動などから読み取ることが重要とされています。

しかし猫は痛みを隠すという傾向があるため、注意深い飼い主であっても体調の変化を見逃してしまうことがあります。

そこで、Carelogyと動物のいたみ研究は、猫の表情から痛みを分析するアプリ「CPD: Cat Pain Detector」を共同開発し、提供しています。

今後は、痛み検知機能を軸とした総合健康サービスとして展開していく計画です。

事業の拡大には戦略的な資金調達やシナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウや、クラウドファンディングを成功させる方法などを紹介しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AI Carelogy Cat Pain Detector CatsMe! CPD Web キャッツミー キャット・ペイン・ディテクター サービス ペイン ペット ヘルスケア 体調 健康 健康管理 写真 分析 動物 動物のいたみ研究会 株式会社 痛み 表情 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
合同会社設立マニュアル|流れの6ステップや費用、必要書類などを解説!
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

サブスク向けのAIを用いたLTV/解約率改善ツール提供の「KiZUKAI」が8,000万円調達
2020年7月13日、株式会社KiZUKAIは、総額8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 サブスクリプション・サービス向けの、LTV/解約率を改善するためのツール「KiZUKAI」を…
「リアコネ」が廃棄予定在庫をクローズドマーケット内で特定事業者に販売するBtoB販売サービス「リアコネBOX」をローンチ
2022年3月28日、株式会社リアコネは、「リアコネBOX」を開始することを発表しました。 「リアコネBOX」は、非耐久消費財メーカー(日用品、加工食品、化粧品など)がやむを得ず抱えてしまう廃棄予定在…
株式会社バズグラフ 西本光治|人間と同じように文章を理解できる人工知能の開発事業が注目の企業
人間と同じようなロジックで文章を解析できる人工知能(AI)の開発事業で注目なのが、西本光治さんが2014年に創業した株式会社バズグラフです。 近年、AIを活用した言語処理技術が各所で活用されるようにな…
産直通販サイト「食べチョク」運営の「ビビッドガーデン」が13億円調達
2022年6月14日、株式会社ビビッドガーデンは、総額約13億円の資金調達を実施したことを発表しました。 ビビッドガーデンは、日本最大の産直通販サイト「食べチョク」、法人向けサービス「食べチョク fo…
米ぬか由来の機能性成分スーパービタミンEなど製造の「ファイトケミカルプロダクツ」が2,000万円調達
2020年10月19日、ファイトケミカルプロダクツ株式会社は、2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 東北大学大学院工学研究科北川尚美教授が開発したイオン交換樹脂によるフロー型の反応分…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集