注目のスタートアップ

月極駐車場管理SaaS「Park Direct」を手がける「ニーリー」が三菱地所グループのCVC「BRICKS FUND TOKYO」から資金調達

company

2023年11月8日、株式会社ニーリーは、三菱地所株式会社が運営するスタートアップ投資ファンド「BRICKS FUND TOKYO」(共同運営者:株式会社プライムパートナーズ)から資金調達を実施したことを発表しました。

ニーリーは、月極駐車場管理SaaS「Park Direct」、法人車両用駐車場管理システム「Park Direct for Business(PD Biz)」、属性認識・IoTプラットフォーム「CrowdAi(クラウドエーアイ)」などを手がけています。

「Park Direct」は、駐車場の募集、契約業務、月額使用料の収納代行、顧客管理といった、月極駐車場の運営・管理に必要なすべてをオンラインで実現するモビリティSaaSです。

不動産会社・借主の駐車場契約・管理を効率化するだけでなく、駐車場ごとに最適な集客施策を設計・展開し、月極駐車場の稼働率アップ・収益アップも実現します。

今回の資金調達を契機とした三菱地所との事業連携により、短期的には三菱地所グループが管理する月極駐車場・住宅付随の駐車場活用や「Park Direct for Business」との取り組み、中長期的にはモビリティデータの活用などを実施していきます。


多くの方は月極駐車場の看板にオーナーや不動産会社の電話番号が載っている光景を目にしたことがあるでしょう。

従来、月極駐車場を利用するには、候補地周辺を歩いて希望に合う駐車場を見つけて連絡を取るか、不動産会社に依頼する方法が主流でした。

ただ、これには借り手が希望する駐車場を見つける手間や、貸し手が集客難に悩むといった課題がついてまわります。

もし、月極駐車場の検索や契約がオンラインで完結できるなら、オーナーとユーザーの両者に多大なメリットが生まれるでしょう。

ニーリーが提供する「Park Direct」は、こうした月極駐車場の契約や管理に関わる課題を解決するサービスです。

オンライン化やデジタル化によって業務の効率化や負担の軽減だけでなく、オーナーに対して収益向上の施策も提供しているのが特徴です。

また、これからは環境対策の一環としてEVなどの新しいモビリティが進み、所有から利用への転換が進むと考えられます。

たとえば、東京都では人口は増加しているものの、保有自動車数は横ばいであり、相対的に保有数は減少しています。

ニーリーは、月極駐車場のSaaSだけでなく、EV時代を見越した事業展開や、モビリティ全般のサービスを提供するモビリティプラットフォームとして事業を拡大していく計画を進めています。今回の三菱地所との連携により、中長期的に駐車場ビジネスのデジタル化・高度化を進め、次世代のモビリティインフラの共創を目指すとしています。

事業の成長には戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ BRICKS FUND TOKYO BtoB Park Direct SaaS ニーリー モビリティ 三菱地所 不動産 契約 月極駐車場 株式会社 業務効率化 管理 自動車 資金調達 顧客管理 駐車場
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ポイントの発行や顧客データの管理が行えるスマホ・アプリ「W:Win」がリリース
2019年11月12日、Obolus株式会社は、「W:Win(ダブルウィン)」をリリースすることを発表しました。 「W:Win」は、小・中規模事業所向けのデジタル・ポイント・アプリです。 顧客へのポイ…
クラウド型採用マーケティング・ツール「採用係⻑」運営の「ネットオン」が2.5億円調達
2019年11月6日、株式会社ネットオンは、総額約2億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 クラウド型採用マーケティング・ツール「採用係⻑」を運営しています。 求人検索エンジンに最適…
農業ロボットや農作業のBPOサービスを手がける「レグミン」が資金調達
2025年7月16日、株式会社レグミンは、資金調達を発表しました。 レグミンは、自律走行型農業ロボットの開発・提供や、農作業のBPOサービスを展開しています。 独自開発の農薬散布ロボットと農薬管理アプ…
AI育成アプリ提供の「エアフレンド」が1.63億円調達
2022年7月5日、エアフレンド株式会社は、総額1億6,300万円の資金調達を実施したことを発表しました。 エアフレンドは、AI育成アプリ「エアフレンド」を開発・提供しています。 AIによる架空の友達…
動画編集スクールを運営する「エディターキャンプ」が7,000万円調達
2023年3月17日、株式会社エディターキャンプは、総額7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 エディターキャンプは、動画編集スクール「エディターキャンプ」を運営しています。 短期集中…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集