注目のスタートアップ

創作プラットフォーム「Nola」を提供する「indent」が資金調達

company

2023年10月5日、株式会社indentは、資金調達を実施したことを発表しました。

indentは、創作プラットフォーム「Nola」を提供しています。

「Nola」は、PCとスマートフォンの双方でデータを同期して利用できるオンラインエディターです。原稿の執筆機能、プロットや登場人物の管理機能、プロットの作成機能、設定資料の管理機能などを備えています。

また、企業に向けては、原作募集コンテストの運営支援や、「Nola」に保存されている作品から編集部が求める原作を募集・スカウトできる「法人掲載プラン」を展開しています。

今回の資金は、自社出版事業の強化、原作事業部門の採用強化に充当します。


コンテンツ市場は、世界・日本双方とも順調に成長しており、2018年の日本の市場規模は約10.6兆円、世界は約128.8兆円という規模です。

一方、紙+電子出版市場は、近年は若干の上昇傾向が見られるものの、ピークである1996年の約2.6兆円から比べると、約1.6兆円(2021年)と大きく縮小しています。

とくに紙媒体の市場規模は年々低下の一途を辿っており、業界全体に大きな危機感が漂っています。

一方で、出版業界においては電子書籍の市場はここ数年拡大傾向にあり、今後も成長が見込まれています。

こうしたなか、出版業界ではWebtoon(ウェブトゥーン)という、韓国発の縦スクロール・フルカラーを特徴とするデジタルコミックが世界的に勢力を拡大し、日本においてもウェブトゥーン事業に参入する企業が増加しています。

ウェブトゥーンが大きな注目を集めているのは、ドラマ・映画といった映像コンテンツの原作の調達先として優秀であることが理由のひとつです。

日本ではウェブトゥーンの登場以前から、Web小説が主にアニメーション作品の原作の調達として隆盛しており、すでにWeb小説は市場として大きな一角を占めるようになっています。

こうしたなか、デジタルコミックだけでなく小説(テキスト媒体)のクリエイター発掘に力を入れる企業が増加しています。小説は絵を描けなくても作品をつくることができるため、デジタルコミックよりも分母が圧倒的に多いという特徴があります。

indentは、小説やシナリオの執筆を支援する創作プラットフォーム「Nola」の提供を通じ、クリエイター支援と企業の出版事業・原作調達などの支援を行っています。

企業・事業の成長には戦略的な資金調達やシナジーのある企業などとの提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB indent Nola Web小説 エンターテインメント クリエイター クリエイター支援 コンテスト フィクション作品 作品 作成 創作 原作 原稿 娯楽 小説 株式会社 管理 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
合同会社設立マニュアル|流れの6ステップや費用、必要書類などを解説!
一般社団法人設立サムネイル
「一般社団法人」設立ガイド|手続きの流れ・必要書類・メリット・費用など
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

てんかん診療プラットフォーム「nanacara」運営の「ノックオンザドア」が「シミックホールディングス」と資本業務提携
2022年10月11日、ノックオンザドア株式会社は、シミックホールディングス株式会社に対する既存株主のVCファンドからの株式譲渡と、第三者割当増資による資金調達を実施したことを発表しました。 ノックオ…
LINEを活用した妊活コンシェルジュサービス「famione」を提供する「ファミワン」が資金調達
2022年6月1日、株式会社ファミワンは、資金調達を実施したことを発表しました。 ファミワンは、LINEを活用した妊活コンシェルジュサービス「famione(ファミワン)」を提供しています。 不妊症看…
唯一無二の署名(サイン)をデザインするサービス「SIGN HACK」がリリース
2020年10月27日、りべる株式会社は、株式会社FIT、株式会社4との共同事業として、「SIGN HACK(サインハック)」を2020年10月27日に開始したことを発表しました。 「SIGN HAC…
家計簿アプリとプリペイドカードがセットになった支出管理サービス「B/43」提供の「スマートバンク」が20億円調達
2022年7月13日、株式会社スマートバンクは、総額20億円の資金調達を実施したことを発表しました。 スマートバンクは、家計簿アプリとプリペイドカードがセットになった支出管理サービス「B/43(ビーヨ…
オリジナルパッケージ作成プラットフォームを運営する「shizai」が資金調達
2025年6月30日、株式会社shizaiは、資金調達を発表しました。 今回の資金調達により、累計調達額は約12.4億円となりました。 shizaiは、包装資材プラットフォーム「shizai」や、発注…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集