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てんかん診療プラットフォーム「nanacara」運営の「ノックオンザドア」が「シミックホールディングス」と資本業務提携

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2022年10月11日、ノックオンザドア株式会社は、シミックホールディングス株式会社に対する既存株主のVCファンドからの株式譲渡と、第三者割当増資による資金調達を実施したことを発表しました。

ノックオンザドアは、癲癇(てんかん)診療プラットフォーム「nanacara」を運営しています。

てんかんを持つ子どもとその家族のためのスマートフォンアプリです。服薬状況や発作頻度など、日々の記録を簡単に共有・管理できるアプリです。

医療機関向けのクラウドサービス「nanacara for Doctor」により、「nanacara」で記録した発作情報をインターネット経由で医師と共有できるため、診療時の詳細な情報の提供とその効率化を実現できます。

2022年10月11日時点で、「nanacara」アプリのダウンロード数は21,000(シェア21%)、「nanacara for Doctor」の導入医療機関数は175(シェア38.9%)です。

シミックグループは、医薬品の研究・開発(CRO、SMO)から、製造(CDMO)、販売(CSO)、オーファンドラッグ開発(IPM)、ヘルスケア事業などを手掛けています。

今回の提携・資本政策により、より大きな社会的インパクトを生み出していきます。

てんかんとは、脳の神経細胞(ニューロン)に突然発生する激しい電気的な興奮により発作としてあらわれる病気です。

てんかんの原因はさまざまですが、脳の障害など原因がわかっている「症候性てんかん」と、原因がわからない「特発性てんかん」に分けられます。

特発性てんかんはすべての年代で発病しますが、3歳以下の発病が多く、さらにその80%以上は18歳以前に発病することがわかっています。

てんかんのうち70%は、薬や外科治療によって発作をコントロールできます。適切な治療を続けることで完治し、とくに小児期に発症した特発性てんかんは治りやすく、80~90%は将来的に服薬を止めることが可能といわれています。

しかし、てんかん治療は根気よく継続する必要があり、さらに担当医に対して適切な情報を提供する必要があるため、患者・家族・医師に大きな負担がかかっているという課題を抱えています。

ノックオンザドアは、てんかん診療プラットフォーム「nanacara」の提供により、てんかん治療の効率化と、情報の収集・蓄積に貢献しています。

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