注目のスタートアップ

デジタル名刺「プレーリーカード」を手がける「スタジオプレーリー」が資金調達

company

2023年9月27日、株式会社スタジオプレーリーは、資金調達を実施したことを発表しました。

スタジオプレーリーは、デジタル名刺「プレーリーカード」を製造・販売しています。

相手のスマートフォンに交通系ICやタッチ決済のようにかざすことで自己紹介や情報交換ができるデジタル名刺です。

自己紹介文はいつでも更新可能であるほか、テキスト以外にも、SNSのリンク、動画リンク、営業資料などを掲載することが可能です。

カードはオリジナルデザインで作成することができ、一度購入すれば半永久的に使い続けることができます。

今回の資金は、プロダクトのさらなる改善・開発、採用の強化に充当します。


デジタル名刺は、オンラインでプロフィールなどの作成・表示を可能とするサービスです。

紙の名刺よりもさまざまな情報を表示させることが可能であるほか、大量の名刺を必要とする人の場合は紙の名刺よりも安価、紙という資源を消費しないといった特徴があります。

一方、完全にオンラインの名刺の場合は、オフラインの名刺交換をきっかけに会話が生まれるという体験を除外してしまうという課題があります。

こうしたデジタル名刺の課題を解決するのが、「プレーリーカード」のような、物理媒体を用いてデジタルの名刺をやり取りするサービスです。

スタジオプレーリーが手がける「プレーリーカード」は、カードにICチップが内蔵されており、スマートフォンをかざすことで、事前に設定したプロフィールページを相手のスマートフォンに表示させることができるデジタル名刺です。

近年は、副業などによって肩書きが増加している人も多いため、より多くの情報をやり取りできるデジタル名刺は、今後ビジネスのスタンダードとなっていく可能性があります。

株式会社スタジオプレーリーのコメント

このニュースを受けまして、株式会社スタジオプレーリーよりコメントが届きました。

今回の資金調達の目的は何ですか?

これまで、初対面の人とのコミュニケーションの場において、紙の名刺で自己紹介を行うことは当たり前の文化となっていました。

インターネットやSNSの普及に加え、フリーランス・副業・転職の増加やプロジェクト型ワークの興隆など、働きかたにも大きな変化が生じています。

それらの変化に伴い、人々の出会いやコミュニケーションの仕方も多様化してきている現代において、よりその人、その会社のことを深く、早く知ることができる、「出会いが豊かになるような体験」を生み出せないか。

そんな構想を掲げ、プレーリーカードを2023年2月にリリースしました。

リリース後、SNSを中心に口コミで反響を頂き、サービスリリースから半年で利用回数が累計10万回を超え、その後も利用回数は伸び続けています。10万回以上の出会いのサポート、そして、10万枚以上の紙名刺の資源削減に貢献していることになります。

直近では複数アカウントを管理画面上で一括管理することができる、法人向けサービス「プレーリーカード for Business」の展開も開始しており、自治体や大企業への導入も進んでいます。プレーリーカードを展示会で活用した結果、商談獲得数が6倍になったという定量的な結果もでています。

その他にも、社内コミュニケーション活性ツールとしての利用や、ショップカードとしての利用など、名刺としての用途以外でも、コミュニケーションツールとしてご活用いただく事例が増えてきています。

初対面の自己紹介をする際に、プレーリーカードを使うことでより早く、より深く相手に自分の情報を伝えることができ、紙資源も無駄にしないというこの体験が10年後のあたりまえになる。この半年のユーザー様の反応をみて、そう確信しました。

確信した未来の実現をより加速させるため、今回資金調達を実施しました。

調達した資金は、「より早く、より深く自己紹介することが可能になる新機能の開発」、法人向けサービスである「プレーリーカード for Business」のサービスアップデート、脱炭素社会の実現に向けた新商品の開発などに充当することを予定しております。

今後の展望を教えてください。

人との出会い、サービスとの出会い、企業との出会いなど、世の中には多くの出会いが存在しております。

現時点では、紙の名刺の代替として「デジタル名刺」とご紹介いただくことが多いですが、紙名刺とプレーリーカードはガラケーとスマートフォンくらいできることの範囲が違い、ユーザー属性や使い方も多様なものになっていくと考えております。

例えば、弊社のヘビーユーザーの中には高校生や大学生という今まで紙名刺を持っていなかった方々も多数いらっしゃいます。SNSの普及、環境意識の高まり、活動の幅の広さなどの社会的な変化が要因となり、新しい世代の方が自己紹介ツールとして使ってくださっていることを大変嬉しく思っております。

個人の方の利用普及はもちろん、大企業や自治体様などの大規模な利用実績などを今後発表していきながら、プレーリーカードを世の中に社会実装していけたらと考えております。

読者へのメッセージをお願いします。

現在の地点から考えると、本当に文化として普及するのかと疑問に思われる方も中にはいるかもしれません。一方で10年後の未来から逆算して考えたときに、これほどデジタル化や脱炭素社会の実現が世の中で叫ばれる中で、アナログな紙名刺文化というのが残っているかと思う時がございます。我々は新しい文化の創造に挑戦していると思っております。

そして、新しい文化の創造は、我々サービス事業者単体で達成できるものではなく、共感くださった、ひとりひとりのユーザー様と創るものであると考えております。

これからもユーザー様が使いやすくなるようサービスアップデートを続けてまいりますので、もし、目指す世界やサービスに少しでも共感くださった方がいれば応援のほど、何卒よろしくお願いします。

名刺には貴重な情報が記載されています。そのため漫然ともらうだけでなく、しっかりと管理しビジネスに活用していくことが重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、名刺管理サービスの選び方について詳しく解説しています。

また、こうした情報を活用するためには社内システムを構築する必要もあるでしょう。「資金調達手帳」では、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB カード コミュニケーション スタジオプレーリー スマートフォン デジタル名刺 ビジネス プレーリーカード 名刺 営業 情報 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
合同会社設立マニュアル|流れの6ステップや費用、必要書類などを解説!
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
事業計画書の書き方とは?18ステップごとにわかりやすく解説!
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

電動アシスト自転車のサブスクリプションサービス「NORUDE」を展開する「サイクループ」が3億円調達
2022年9月30日、サイクループ株式会社は、総額3億円超の資金調達を実施したことを発表しました。 サイクループは、電動アシスト自転車のサブスクリプションサービス「NORUDE(ノルーデ)」を展開して…
銀行体験を最適化するクラウド型ソリューション提供の「nCino」が資金調達
2020年12月22日、nCino株式会社は、株式会社三菱UFJキャピタルとSMBCベンチャーキャピタル株式会社から出資を受け入れたことを発表しました。 米国ノースカロライナ州に本社を置くnCinoは…
ウェルビーイング経営支援クラウドを開発する「SUSTAINABLEME」が資金調達
2025年3月24日、株式会社SUSTAINABLEMEは、資金調達を実施したことを発表しました。 SUSTAINABLEMEは、性差医療、人的資本、Well-beingの専門知見と、AI・データイン…
カーボンクレジットの生成・販売を通じた環境価値市場創出と農業体系の構築を手がける「フェイガー」が11.7億円調達
2025年1月20日、株式会社フェイガーは、総額11億7000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 フェイガーは、カーボンクレジットの生成と販売を通じた環境価値市場の創出と農業体系の構築を手が…
「保育園留学」「ふるさと食体験」などの地方創生事業を展開する「キッチハイク」が資金調達
2022年12月28日、株式会社キッチハイクは、総額5億3,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 キッチハイクは、地域と子育て家族をつなぐ「保育園留学」や、地域と生活者をつなぐオンライン…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集