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2023年9月12日がん再発を早期発見するゲノム検査を手がける「クオントディテクト」に「フューチャーベンチャーキャピタル」が出資
2023年9月11日、フューチャーベンチャーキャピタル株式会社は、株式会社クオントディテクトに投資を実行したことを発表しました。
クオントディテクトは、高頻度に検出が予想される遺伝子変異を対象に、血液中のがん由来DNA(circulating tumor DNA, ctDNA)を追跡するために、「OTS-Assay」「OTS-Probes」を開発・提供しています。
「OTS-Assay」は、がん患者のがん細胞のDNAをあらかじめ調べておき、がん治療後の血液中に同じctDNAがどれくらいあるのかを調べる検査です。
これにより、がんの早期再発予測、がんの治療効果判定、がんの無再発確証などを実現します。
2021年にがんで死亡した人の推計値は約38万人で、死亡総数の26.5%を占めています。さらに、がんは1981年から41年連続で第1位の死因となっています。
がんは人類にとって恐ろしい病気です。その特徴のひとつに、自己増殖し転移しやすいことが挙げられます。
体内でがんが発生してしばらくは発生した場所に留まっていますが、やがて周囲の組織深くに浸透していき、さらに血液やリンパに乗って離れた場所に侵入・転移を起こします。
したがって、外科手術によって腫瘍を全摘出したとしても、わずかでもがん細胞が残っていれば再発する可能性があります。
そのため、がん治療後においても定期的に検査を受けることが推奨されています。
現在、がん治療後の検査としては、腫瘍マーカー検査やCT検査が利用されています。
腫瘍マーカー検査は血液や尿で検査できるという簡便性があるものの、その精度と早期発見について課題があります。CT検査は、被曝、医療コスト、造影剤の副作用などの課題を抱えています。
つまり、がんの再発検査においては、簡便、身体的に負担がない、高精度といった要素を兼ね備えた新たな検査法が求められているのです。
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