注目のスタートアップ

自動車メンテナンス受託管理会社「ナルネットコミュニケーションズ」に伊藤忠グループの「Mobility & Maintenance Japan」が資本参加

company

2023年8月31日、株式会社ナルネットコミュニケーションズは、伊藤忠商事株式会社と伊藤忠エネクス株式会社が共同で設立するMobility & Maintenance Japan株式会社による資本参加が合意されたことを発表しました。

ナルネットコミュニケーションズは、自動車メンテナンス受託管理事業を展開しています。

オートリース会社に対する車両管理・メンテナンスや残価保証、個人向けリース商品の企画・提案、メンテナンスパックの販売や車両買取などを展開しています。

また、2023年8月から、クルマのアフターマーケットで働く人びとの知恵・情報をシェアするソーシャルメディア「モビノワ」の運営を開始しています。

伊藤忠商事は、主に英国においてタイヤの卸・小売・回収・整備など車両周辺のビジネスを幅広く展開しています。伊藤忠エネクスグループは、カーディーラー事業、ガソリンスタンドでの整備事業、自動車整備フランチャイズ事業を展開しています。

今回の資本参加を通じ、両社はこれまでに培ってきたオートアフターマーケットにおける用品卸・小売り事業の知見を結集し、自動車メンテナンス受託事業に取り組みます。


一般社団法人日本自動車整備振興会連合会「自動車整備業界における現況と課題」(2021年12月14日)によると、2020年調査による、自動車整備業界の市場規模は約5.6兆円で、対前年度0.6%と東日本大震災前の状況へと回復しています。しかし市場自体は長期的には減少傾向にあります。

近年は、作業内容別では、車検整備と定期点検整備が増加し、事故整備とその他整備が減少しています。

したがって、自動車整備においては、未然に事故を防ぐための整備のニーズが徐々に高まってきているという状況にあります。

また、自動車業界はEV(電気自動車)や自動運転技術の実装といった大きな変革期が訪れています。

一方で、これらの車両は急速に旧型の自動車を置き換えるわけではなく、長期にわたって併存することになります。そのため自動車整備業界では、これら新たな自動車の整備技術と、旧来の自動車の整備技術の双方を持ち合わせてサービスを展開する必要があります。

そのため、事業の効率化・生産性向上に向けた取り組みが重要となっています。

また、自動車整備業界は中小零細企業、とくに従業員10人以下の企業が8割を占めるという構造にあることから、事業間の連携やノウハウの共有といった取り組みが求められています。

ビジネスのさらなる成長には戦略的な資金調達や他企業との提携が重要です。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Mobility & Maintenance Japan クルマ ナルネットコミュニケーションズ メンテナンス モビノワ 伊藤忠エネクス 伊藤忠商事 受託 整備 管理会社 自動車 資本参加 車両
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
一般社団法人設立サムネイル
「一般社団法人」設立ガイド|手続きの流れ・必要書類・メリット・費用など
【初心者向け】事業計画書の書き方18ステップ|起業・融資対応テンプレート付
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

オンデマンド交通運行システム・路線バス交通分析システム・物流向け配送最適化システムを提供する「SWAT Mobility」が資金調達
2024年4月17日、SWAT Mobility Pte. Ltd.は、既存投資家及び日本の事業会社から資金調達を実施したことを発表しました。 SWAT Mobilityは、オンデマンド交通運行システ…
「インバウンド受入環境整備高度化事業」2次公募
観光庁は「インバウンド受入環境整備高度化事業」の2次公募について発表しました。 訪日外国人旅行者の周遊の促進や消費の拡大、地方誘客を図るため、全国の観光地における個々の観光スポットや広域的な周遊に係る…
在宅環境整備サービス「リモートHQ」 新年度入社の社員を対象としたリモートワーク環境の整備支援「はじめてのリモートワークプラン」を開始
2022年1月5日、株式会社HQは、提供する「リモートHQ」において「はじめてのリモートワークプラン」を2022年1月5日(水)から提供開始することを発表しました。 「リモートHQ」は、社員ごとに最適…
商用EV車両の製造・販売を行う「EVモーターズ・ジャパン」が資金調達
2023年3月27日、株式会社EVモーターズ・ジャパンは、資金調達を実施したことを発表しました。 これによりシリーズCラウンドでの資金調達は終了し、全ラウンド合計の資金調達額は総額47.25億円となり…
車窓XRの基盤システムを開発する「DUAL MOVE」が資金調達
2023年3月14日、株式会社DUAL MOVEは、資金調達を実施したことを発表しました。 DUAL MOVEは、自動車などの車窓への映像表示により、車窓越しに見える実際の景色に重ね合わせるXRコンテ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集