注目のスタートアップ

電気自動車充電サービス「WeCharge」を展開する「ユビ電」が2億円調達

company

2023年8月31日、ユビ電株式会社は、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。

ユビ電は、EV充電サービス「WeCharge」を展開しています。

充電ごとの電気量・料金を計測できるEV充電設備と管理アプリにより、電気を使いたい人と、電気を使わせてあげる人をつなぐIoT充電サービスです。

既設のコンセントにも設置できるため、マンション・月極駐車場・商業施設・大学・オフィス・ホテルなど、さまざまな駐車場・土地にEV充電設備を導入することが可能です。

「WeCharge」のユーザー向け(充電したい人)のアプリでは、全国にある「WeCharge」対応の充電スポットを検索でき、充電設備のQRコードを読み込むことで定額あるいは都度課金で充電を行うことができます。

今回の資金は、EV充電サービスのプロダクト開発、マーケティング、人材採用の強化に充当します。


世界的に、気候変動への対策として、環境に負荷の少ない電気自動車(EV)への移行が進められています。

日本は「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」にもとづいて、EVの普及に積極的に取り組んでいます。

この戦略では、2035年までに乗用車の新車販売を100%電動車に、商用車に関しては、2030年までに小型車の新車販売の20~30%を電動車に、2040年までには電動車や脱炭素燃料車が100%とすることを目標としています。

しかしながら、2022年の国内EV販売台数は、前年比2.7倍の約5.9万台と増加しているものの、乗用車全体に占める割合は1.71%(前年0.59%)と、まだ低い水準にとどまっており、EVの普及には課題が残ることが指摘されています。

国内におけるEV普及の遅れの理由として、充電インフラの整備が追いついていないこと、急速充電においても15分~60分の充電時間がかかるため、長距離利用が制約されること、地方地域では充電スタンドが限られ、利便性が低いことなどが挙げられます。

とくに充電インフラの問題は深刻で、たとえばマンションの駐車場に充電設備を設置する場合、管理組合の承認が必要であり、交渉が難航して設備の設置が進まないケースがあるなど、都市部においても充電インフラの整備にハードルがあります。

ユビ電は、EV充電サービス「WeCharge」の提供を通じ、これらの充電インフラの問題を克服し、国内のEV普及に寄与することを目指しています。

ビジネスの大きな成長のためには戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が必要です。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるための方法など、資金調達のノウハウについて詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ EV IoT WeCharge WeCharge for Business WeCharge for Gov サービス マンション ユビ電 充電 充電インフラ 充電スタンド 充電設備 株式会社 設備 資金調達 電気 電気自動車 駐車場
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

プラスチックを燃料とした高推力で安心・安価な宇宙機用化学推進機(エンジン)を開発する「Letara」が6.5億円調達
2025年3月12日、Letara株式会社は、総額6億5000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 今回の資金調達により、累計調達額は約18億円となります。 Letaraは、人工衛星などの宇宙…
eスポーツチームを運営する「REJECT」が3億円調達
2023年3月24日、株式会社REJECTは、総額約3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 REJECTは、プロeスポーツチーム「REJECT」、ゲームタレントブランド「REVIZE」を運営し…
IT×自転車配送サービスによりラストワンマイル物流を総合的に支援する物流DX企業「エニキャリ」が資金調達
2023年8月9日、株式会社エニキャリは、資金調達を実施したことを発表しました。 エニキャリは、IT×自転車配送サービスにより、クイックデリバリーラストワンマイル物流を総合的に支援する物流DX企業です…
神戸大学発のAIスタートアップ「テラアクソン」が3,000万円調達
2023年11月13日、株式会社テラアクソンは、3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 テラアクソンは、神戸大学数理・データサイエンスセンター長である小澤誠一教授の研究成果の事業化・社…
がん再発を早期発見するゲノム検査を手がける「クオントディテクト」に「フューチャーベンチャーキャピタル」が出資
2023年9月11日、フューチャーベンチャーキャピタル株式会社は、株式会社クオントディテクトに投資を実行したことを発表しました。 クオントディテクトは、高頻度に検出が予想される遺伝子変異を対象に、血液…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集