注目のスタートアップ

AIによる重症度判定を行うソフトウェアを研究開発する「CROSS SYNC」が5.1億円調達

company

2023年8月30日、株式会社CROSS SYNCは、総額5億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

CROSS SYNCは、AIによる重症度判定を行うソフトウェアを研究開発する横浜市立大学発認定ベンチャーです。

集中治療専門医が不足する医療現場において、医療安全と質の改善、現場医療とICUスタッフの負担軽減を目指し、生体看視アプリケーションを開発しています。

公立大学法人横浜市立大学とともに、横浜市立大学附属病院において、生体看視アプリケーションを用いた実装研究を開始しています。

また、2023年2月からさらなる事業推進を目的とした経営体制強化を実施し、今後の製品開発や販路開拓による本格的な事業化に向けた取り組みを加速しています。

今回の資金は、生体看視アプリケーションの開発、採用、組織体制の強化に充当する予定です。


集中治療室(ICU)は、急性の重篤な状態にある患者に対して、効果的で集中的な医療・看護を提供する特別な病室です。

ICUは、高度な知識と技術を持つ集中治療医と、そのパートナーとなる専門の集中ケア認定看護師という専門家を必要とします。

日本の集中治療医療の体制にはいくつかの課題があります。たとえば、他国に比べてICUの病床数が不足していることや、ICU病床の規模が小さいこと、さらには集中治療医師とICU配置看護師の不足が挙げられます。

これらの課題を解決するためには、集中治療医の数とICUベッド数を増やす必要がありますが、集中治療医の育成は高度なスキルが求められるため、急速な増加は難しいとされています。

このような状況の中で注目されているのが、遠隔ICUです。

遠隔ICUは、全国のICUをネットワークで結び、複数の医療従事者が複数の患者のモニタリングを行ったり、中央のセンターにいる集中治療医がリアルタイムで医療従事者に専門的なサポートを提供することにより、集中治療の均質化などを実現するシステムです。

CROSS SYNCは、外部機器からバイタルサインや患者の映像を収集し、適切な加工処理を施してビジュアル化することで、患者の状態モニタリングや時間経過の情報を遠隔で確認できる生体看護アプリケーションを提供し、急性期医療を支援することを目指しています。

事業の拡大には戦略的な資金調達が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ AI CROSS SYNC ICU ソフトウェア 医療 急性期医療 株式会社 現場 生体看視 生体看視アプリケーション 研究開発 資金調達 遠隔ICU 重症度判定 重症度管理 集中医療
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新版】合同会社と株式会社の違いを徹底比較!メリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
法人成りとは?個人事業主が法人化するメリット・デメリットや手続きを徹底解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

BtoBセールスインテリジェンス 「Sales Marker」を開発・提供する「CrossBorder」が「Relic」と資本業務提携
2023年7月26日、CrossBorder株式会社は、株式会社Relicと、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 CrossBorderは、インテントセールスを実現するBtoBセールスイン…
建築業界向け建材・家具検索プラットフォーム運営の「tecture」が1.2億円調達
2021年8月24日、tecture株式会社は、総額約1億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 設計・メーカー向けの建材・家具検索プラットフォーム「TECTURE」を運営しています。…
オンラインアシスタントサービス「フジ子さん」を運営する「BPOテクノロジー」が5億円調達
2023年11月20日、BPOテクノロジー株式会社は、総額5億円の資金調達を実施したことを発表しました。 BPOテクノロジーは、オンラインアシスタントサービス「フジ子さん」を運営しています。 バックオ…
「CAMPFIRE」が「note」と連携しnote記事内にプロジェクト概要を表示する機能を提供開始
2020年6月10日、株式会社CAMPFIREは、note株式会社運営の「note」と連携し、「プロジェクト紹介カード」を提供開始したことを発表しました。 noteが運営するメディア・プラットフォーム…
音楽ライブポータルサイトを手がける「Chear」が資金調達
2024年4月30日、Chear株式会社は、日本政策金融公庫・きらぼし銀行から融資による資金調達を実施したことを発表しました。 Chearは、音楽ライブ情報ポータルサイト「Chear(チーア)」を開発…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集