注目のスタートアップ

産業用ドローンメーカーの「プロドローン」と「名古屋鉄道」が資本業務提携

company

株式会社プロドローンは、名古屋鉄道株式会社と、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。

プロドローンは、推奨ペイロード20kgの量産マルチコプター「PD6B-Type3」や、2時間飛行可能で耐侯性に優れたヘリコプター型「PDH-GS120」など、産業用ドローンの開発・生産をワンストップで手がけています。

名古屋鉄道とは、2019年の愛知県事業「無人飛行ロボット社会実装推進事業」をきっかけに、地域・社会課題解決に向けたドローンの実証実験に共同で取り組んでいます。2022年7月には業務提携を行い、より多角的な連携を深めています。

さらに2023年度からは、愛知発の新しいモビリティ社会の構築を目指す官民連携(民間主導)の取り組みである「あいちモビリティイノベーションプロジェクト『空と道がつながる愛知モデル2030』」に参画し、官民連携の取り組みをリードしています。

今回の資本業務提携によりさらに強固な連携体制を構築し、ドローンを通じた地域への貢献を推進します。

具体的には、「空飛ぶ軽トラ」(50kgの荷物を搭載し50km先まで飛行可能なエンジン駆動のドローン)などのプロドローンが開発する産業用ドローンについて、操縦などの講習を名鉄ドローンアカデミーが担うほか、名鉄グループの資源を活用し、機体整備やログ解析・業務支援アプリ開発などにおいて協業を検討します。


ドローンとは無人で飛行する航空機のことです。

近年は、空撮や、農薬散布、地形把握、インフラ点検などで利用される小型のドローンの開発が進み、さまざまな現場でドローンの導入が進んでいます。

これらのドローンの多くは小型で垂直離陸ができるマルチコプター型のドローンです。電源にはリチウムイオン電池を利用しており、モーターで飛行するため、扱いが手軽で、騒音が小さいという特徴があります。

ドローンは今後も人手不足の解消を目的とした省人化・業務効率化や、危険な場所での作業など安全性の確保のために、さまざまな現場への導入が進んでいくとみられています。

とくにドローンの実装が求められているのが物流の領域です。物流では個人の小口配達の需要の高まりと人手不足が重なり、業務の逼迫が課題となっています。

もしドローンで荷物を配達できるようになれば、物流において大きな革新がもたらされることになるでしょう。

一方で、バッテリーとモーターで飛行するドローンは、大きな荷物を長時間運ぶことが難しいという課題を抱えています。

ドローンが長く飛び続けるにはバッテリーの容量を大きくする必要がありますが、そうするとバッテリーの重さ・サイズも大きくなるため、搭載可能な荷物の上限が低くなってしまいます。

プロドローンは、荷物の配達などでの利用を想定した、高ペイロードでありながら長時間飛行できるドローンの開発など、産業用ドローンの開発を通じ、地域・社会課題解決に貢献することを目指しています。

事業の大きな成長のためには戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ ドローン プロドローン ペイロード 名古屋 名古屋鉄道 名鉄 実証実験 愛知県 株式会社 産業用ドローン 空飛ぶ軽トラ 資本業務提携
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「NanoGAS」(高機能ナノバブル)を利用した腸内フローラ移植用菌液精製の技術を持つ「シンバイオシス」が資金調達
2022年8月24日、フューチャーベンチャーキャピタル株式会社は、シンバイオシス株式会社に投資を実行したことを発表しました。 シンバイオシスは、「NanoGAS」(=高機能ナノバブル)の特性を利用した…
フード・シェアリング・サービス「TABETE」展開の「コークッキング」が資金調達
2020年11月20日、株式会社コークッキングは、資金調達を実施したことを発表しました。 フード・シェアリング・サービス「TABETE(タベテ)」を展開しています。 飲食店や小売店で廃棄されてしまう食…
医師向けコミュニティサービス「MedPeer」などを展開する「メドピア」が「EPSホールディングス」と資本業務提携
2022年8月9日、メドピア株式会社は、EPSホールディングス株式会社と業務提携契約を締結し、EPSホールディングスに対する第三者割当による新株式発行を行うことを決議したことを発表しました。 メドピア…
バーチャルキャラクターとの対話型コミュニケーションサービス「cocoro:id」提供の「MOSHBIT.」が資金調達
2021年10月13日、株式会社MOSHBIT.は、資金調達を実施したことを発表しました。 バーチャルパートナーとの対話型コミュニケーションサービス「cocoro:id(ココロイド)」を提供しています…
スタートアップの資金調達をCFO/顧問として内部から主導する「T Accelerator」が会社設立
2019年8月29日、T Accelerator株式会社は、会社設立を発表しました。 スタートアップの資金調達をCFO/顧問として内部から主導する専門家集団です。 非公開の支援・投資先を含め、現在10…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集