注目のスタートアップ

生成AIを活用し商品写真作成の手間・コストを削減する「フォトグラファーAI」を開発する「NectAI」が資金調達

company

2023年7月11日、NectAI株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。

NectAIは、生成AIを活用し商品写真作成の手間・コストを削減するサービス「フォトグラファーAI」を開発しています。

サンプル画像をアップロードし、作成したい商品写真のイメージを入力したりテンプレートを選択することで、イメージに合った商品写真を短時間で作成できるサービスです。

現在、クローズドβ版として提供しています。

今回の資金は、「フォトグラファーAI」の開発に充当します。


生成AIとは、テキストなどの命令によって、画像・文章・音などのデータをつくってくれるAIのことです。

これまでもAIに画像をつくらせる取り組みはありましたが、出力されるデータは実用に値するものではなく、ビジネスなどではほとんど活用されていませんでした。

しかし近年、画像生成AIのStable Diffusionや、OpenAI社のAIチャットボット・ChatGPTなど、高いクオリティのデータを生成する生成AIが登場し、一気にトレンドとなっています。

こうした生成AIは、これまで素材の購入や作成にコスト・手間がかかっていた問題を解決できる可能性を秘めており、現在さまざまなサービスが登場しています。

ECサイトでは商品のイメージを伝えるための写真を必要とします。単色の背景の写真ならば、比較的簡単に撮影することができますが、さらに商品の魅力を上げ、実際の使用シーンやリッチな背景と一緒に撮影するには、プロのカメラマンに依頼してスタジオで撮影したり、ロケを行う必要があります。しかしこれにはコスト・時間・手間がかかるという課題があります。

ほかにも既存の素材と商品の写真を合成・編集して写真をつくるといったことも考えられますが、これにはスキルを要し、あまり上手ではない場合、かえって不自然で顧客の印象を低下させてしまう写真を作成してしまう可能性もあります。

「フォトグラファーAI」は、こうした写真撮影・画像作成の課題を解決するものです。今後こうした生成AIを活用したサービスが、どのように成長していくのか注目が必要です。

AIは、これまで非効率的だった業務の大幅な効率化を実現するなど、大きな革新をもたらしています。AIの活用は企業の利益を最大化するために重要な取り組みであるため、もし非効率的な業務があるのならば、最適なAIソリューションを探すことが必要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。また、ICTの専門家にインタビューを行い、創業期のシステム整備のメリットや注意点なども伺っていますので、こちらもご参考になさってください。

また、システムの整備においては資金調達が必要となることもあるでしょう。「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ EC 作成 写真 商品 株式会社 生成AI 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
法人成りとは?個人事業主が法人化するメリット・デメリットや手続きを徹底解説!
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

再生可能エネルギーを中心としたエネルギーサービス事業を展開する「Looop」がグリーローンで2.92億円調達
2023年3月3日、株式会社Looopは、東和銀行より2億9200万円を調達したことを発表しました。 グリーローンの概要 企業名:株式会社Looop 融資額:292百万円 契約締結日:2023年3月3…
クラウドファンディング・サイト運営の「CAMPFIRE」が資金調達 ECプラットフォーム運営の「BASE」と資本業務提携
株式会社CAMPFIREは、資金調達を実施したことを発表しました。 また、引受先であるBASE株式会社とは資本業務提携契約も締結しました。 CAMPFIREは、国内最大のクラウドファンディング・プラッ…
認知症コミュニケーションロボットの開発・販売や認知症介護施設を運営する「ザ・ハーモニー」に「九州広域復興支援ファンド」が出資
2022年8月31日、九州広域復興支援ファンドは、ザ・ハーモニー株式会社に投資を実行したことを発表しました。 ザ・ハーモニーは、AIを活用した認知症コミュニケーションロボット「コモモン」の開発・販売と…
政策づくりのDX「issues」が6,500万円調達
2021年11月1日、株式会社issuesは、総額6,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 政策づくりのDXを推進する「issues 〜くらしの悩みをみんなで解決〜」を運営しています。 …
ショッピングSNS「PARTE」運営の「REGALI」が資金調達
2020年3月16日、株式会社REGALIは、資金調達を実施したことを発表しました。 また、「Kastane」「Discoat」などを運営する株式会社パルなど、複数のアパレル・ブランドとの連携を開始し…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集