注目のスタートアップ

遠隔操作・人工知能ロボットを開発する「Telexistence」が230億円調達

company

2023年7月6日、Telexistence株式会社は、総額約230億円の資金調達を実施したことを発表しました。

Telexistenceは、遠隔操作・人工知能ロボットの開発と、それらを使用した事業を展開しています。ハードウェア、ソフトウェア、自動化技術を一貫して自社で開発しています。

半自律型遠隔操作ロボットと拡張労働基盤を通じ、ロボットの活躍の場を工場の外に広げ、労働に関する社会の基本的なあり方を変革することを目指しています。

また、ソフトバンクロボティクスグループ株式会社と、北米やその他地域でのロボティクス事業推進を目的とした戦略的事業提携に合意しています。

ほかには、中国のFoxconnとは、次期モデル「GHOST」の生産技術の確立と量産における提携を進めていきます。


国内では少子高齢化に伴う人手不足がさまざまな産業に大きな影響を及ぼしています。

今後さらに人手不足が進展することが想定されるため、産業では生産性を維持する、あるいは向上させることを目的としたテクノロジーの活用が重要となっています。

ロボットは、これまで人間が行っていた作業を代替し自動化する存在です。大きな省人化・自動化につながるため、現在さまざまな領域で導入が進められています。

一方、AIを搭載することで、人間による操作を必要とせずに自分自身で判断して行動する自律型ロボットは、予期せぬ環境の変化などによって想定された行動を実行できず、作業が止まってしまうというリスクがあります。そのため自律型ロボットを導入する場合でも、完全な自動化は難しく、人間を常駐させる必要がありました。

Telexistenceは、遠隔操作と自律動作を切り替えることができるロボットにより、さまざまな環境でのロボット活用を支援しています。

たとえば、2022年8月から、株式会社ファミリーマートが主要都市圏で展開する300店舗に導入開始している「TX SCARA」は、飲料の補充を行う半自律型遠隔操作ロボットです。

通常時は、AIシステムによって飲料の在庫状況を24時間モニタリングし、需要予測などを行って最適な補充を行います。もし想定していない環境変化で補充に失敗した場合は、遠隔操作モード(Telexistenceモード)に移行し、遠隔操作オペレーターがVR操作によって修正し、環境を復旧させます。

革新的なプロダクトの開発には戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携や連携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Foxconn GHOST Telexistence ソフトウェア ソフトバンクロボティクス ハードウェア ロボット ロボティクス 人工知能 半自律型遠隔操作ロボット 技術 株式会社 自動化 自律 資金調達 遠隔操作
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
【2025年版】会社設立の流れ・手順・やることリストをわかりやすく解説
普通の人が起業するには?成功する5ステップを創業手帳・代表の大久保が解説!
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

法人向けエネルギー調達プラットフォーム「エネオク」運営の「エナーバンク」が5,000万円調達
2020年7月27日、株式会社エナーバンクは、約5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社ジェネシア・ベンチャーズです。 エナーバンクは、最適・最安の電力契約に切り替え…
ネイリストに直接予約ができるアプリ提供の「ネイリー」が3億円調達
2020年11月25日、株式会社ネイリーは、総額3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 ネイリストに直接予約ができるアプリ「Nailie(ネイリー)」を提供しています。 ネイリストが投稿したネ…
ESG/SDGsに特化した非財務データプラットフォーム「TERRAST」提供の「サステナブル・ラボ」が資金調達
2022年3月9日、サステナブル・ラボ株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 ESG/SDGsに特化した非財務データプラットフォーム「TERRAST(テラスト)」(β版)を提供しています。…
パーソルグループが宮崎県日向市が主催する「ワーケーションオフィス調査事業」に参画し9月から実証実験を開始
2020年9月15日、パーソルホールディングス株式会社は、パーソルワークスデザイン株式会社と、パーソルテクノロジースタッフ株式会社と、パーソルイノベーション株式会社が協業し、宮崎県日向市が主催する「ワ…
教育機関向けAI英語学習クラウド「TerraTalk」を提供する「ジョイズ」が資金調達
2023年4月10日、ジョイズ株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 ジョイズは、AI技術を活用した教育機関向け英語学習クラウド「TerraTalk」を提供しています。 AIによる対話形式…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集