注目のスタートアップ

法人在庫処分業を展開する「shoichi」が14億円調達

company

2023年6月15日、株式会社shoichiは、銀行融資を中心に総額14億円の資金調達を実施したことを発表しました。

shoichiは、法人在庫処分業務、アパレル・雑貨などの小売、卸、アパレル・雑貨などの商品生産、OEM、プロモーションを手がけています。

アパレル・ブランド品・電化製品・雑貨品・生活雑貨・食品など、さまざまな法人在庫を買い取り、一般顧客に販売することで、法人の在庫処分をサポートしています。また、委託販売によっても法人の在庫処分をサポートしています。

2021年には、300円均一バラエティ雑貨店「ミカヅキモモコ」の事業を譲受し、従来のアパレル販売に加え、雑貨・キャラクターグッズなど取扱商品を拡大しています。

今後も事業拡張やシナジーのある事業のM&Aを行っていく予定です。

今回の資金は、倉庫取得に充当します。


SDGs(持続可能な開発目標)が推進され、さまざまなビジネスで環境に優しい取り組みが求められています。

とくに在庫廃棄は、大きな環境負荷となっているほか、企業にとっても損失を生み出すものであり、さまざまな企業にとって普遍的な課題であるため、近年課題解決に向けた動きが活発化しています。

従来の小売業では多様化する顧客ニーズに応え、販売機会の損失を抑えるため、在庫を余剰に持つ傾向にありました。しかし余剰在庫はコストがかかるものであり、さらには資産価値が低下していくことになります。売れ残った商品は値下げ販売や廃棄を行わなくてはならず、その分の損失を生み出します。

近年、食品の領域ではこうした食べられるのに廃棄される食品をフードロス(食品ロス)と呼び、なるべくフードロスを発生させないような仕組みや、期限の近い商品を販売するための仕組みを構築することが増加してきています。

ほかにもアパレル業界では、ファストファッションが強い影響力を持ったビジネスモデルとなっていますが、ファストファッションは大量生産・大量消費のモデルであるため、かなりの量の余剰在庫・廃棄を生み出しています。アパレルにおいて年間生み出される余剰在庫は、供給量のおよそ半分であるといわれています。

こうした売れ残りは抱えているままだと倉庫を圧迫し、保管コストがかかってしまいます。そのため企業は定期的に在庫処分をしなくてはなりません。主な処分方法は、セールによる販売、買取業者への販売、廃棄の3つです。

shoichiは、企業の在庫を買い取り、一般顧客へと販売する事業を展開し、企業の在庫処分をサポートしています。この事業は昔からバッタ屋と呼ばれているものですが、shoichiは、売れ残りを安く買って安く売るのではなく、さまざまな工夫によって再び売れる商品に変えて販売することを特徴としています。

事業を成長させるには大規模な資金調達を成功させることも重要となります。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ OEM Shoichi アパレル ブランド プロモーション ミカヅキモモコ 再流通 処分 商品 在庫 在庫処分 小売 株式会社 法人 生産 資金調達 雑貨
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
【2025年版】補助金・助成金を活用しよう!起業・創業・開業に役立つ14選の制度
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

本の要約サービス「flier」運営の「フライヤー」が6億円調達
2022年5月27日、株式会社フライヤーは、総額約6億円の資金調達を実施したことを発表しました。 フライヤーは、本の要約サービス「flier」を運営しています。 主にビジネス書を1冊10分程度で読める…
アバターカウンセリングにより従業員のメンタルを整える「MentaRest」を提供する「Flint」が7,200万円調達
2022年10月26日、株式会社Flintは、総額約7,200万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Flintは、企業従業員向けのアバターカウンセリングサービス「MentaRest(メンタレス…
二酸化炭素の回収・貯蔵技術を開発する「JCCL」が2億円調達
2023年8月16日、株式会社JCCLは、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 JCCLは、二酸化炭素(CO2)の回収・貯蔵技術を開発する九州大学発スタートアップです。 独自のアミン含有…
食に特化した事業承継プラットフォームを展開する「まん福ホールディングス」が12億円調達
2024年6月3日、まん福ホールディングス株式会社は、総額12億円の資金調達を実施したことを発表しました。 まん福ホールディングスは、食に特化した事業承継プラットフォームとして、後継者が不在にある食に…
スマートホームサービス「SpaceCore」を提供する「アクセルラボ」が7.8億円調達
2023年1月25日、株式会社アクセルラボは、総額7億8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 アクセルラボは、スマートホームサービス「SpaceCore(スペース・コア)」を提供してい…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集