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治験実施医療機関向け治験業務管理システム「Study Works」などを提供する「Buzzreach」が資金調達

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2023年5月17日、株式会社Buzzreachは、新株予約権付社債を2.5億円発行し資金調達を実施したことを発表しました。

Buzzreachは、治験実施医療機関向け治験業務管理システム「Study Works」、製薬企業・CRO・SMO・医療機関向け臨床試験情報拡散プラットフォーム「puzz」、患者(被験者)向け治験管理・リテンションアプリ「スタディ・コンシェルジュ」、患者特化型SNSサービス「MiiLike(ミライク)」、患者と臨床試験実施医療機関をつなぐメディア「smt」などを提供しています。

「Study Works」は、治験の実務を担う治験コーディネーター(CRC)を中心に、ステークホルダー(製薬企業・CRO・患者・医療機関内の他部門など)との業務を一括で管理し、治験業務を効率化するサービスです。

今後、治験業務管理や被験者募集促進だけでなく、DCT(Decentralized Clinical Trial:分散型臨床試験)のワンストップツールとして対応していくことを目指します。

今回の資金は、さらなるプロダクト開発、サービス改善、採用強化に充当します。


治験とは、研究開発中の医薬品や医療機器の承認を得るためのテストのことであり、新薬を市場に出すために非常に重要な業務です。

治験では、実際にヒトに投与・使用して、その変化を観察することで医薬品・医療機器の安全性と有効性を確認します。実際のヒトで確認する必要があるため、試験に参加する人を募集し、同意を得るという手順が必要です。

しかし、国内の治験は円滑に進んでいないため、新薬の安全性と有効性のデータ収集が遅れ、開発された新薬が市場に出るまでに相当な時間がかかっていることが課題となっています。

治験が円滑に進まない理由は、試験に関わる専門スタッフが不足していること、試験のための環境整備が充分ではないこと、試験に関するデータが広く公開されていないこと、患者(被験者)への情報提供が不十分であることなど、CRC(治験コーディネーター)と関係者のコミュニケーションが効率化されていないことなど、さまざまな課題があります。

Buzzreachは、この治験の課題を解決するため、治験業務を円滑にするクラウドサービスや、製薬企業と患者をつなぐプラットフォームを提供しています。

業務が円滑にいかないことは、さまざまな問題を生みます。創業期は使いやすいようにシステムを構築できる時期でもあるため、しっかりと検討し、クラウドサービスなどを導入することが肝心です。「冊子版創業手帳」では、社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。また、ICTの専門家にインタビューを行い、創業期のシステム整備のメリットや注意点なども伺っていますので、こちらもご参考ください。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
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