注目のスタートアップ

「大阪大学ベンチャーキャピタル」が創薬支援事業とがん治療薬創薬事業を展開する「HOIST」に投資実行

company

大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社は、株式会社HOIST3億円の追加投資を実行したことを発表しました。

HOISTは、がん治療薬と創薬支援技術の研究開発を行う大阪大学発のバイオベンチャーです。

開発を進めている膀胱がん治療薬は、既存薬と比較して有効性・安全性で上回ることが期待されています。

さらに、新しいターゲットであるエピトランスクリプトミクス創薬の研究開発を推進し、革新的ながん治療薬の創出を目指しています。

また、開発している創薬支援技術は、今後の新規抗がん剤の評価に必須となる、患者腫瘍組織移植マウスモデル(PDX)と、患者腫瘍組織から直接樹立された初代培養細胞(PDC)に関する製造/特徴情報の付与技術です。

この技術を発展させ、同所移植PDXモデルの開発に取り組み、さらに予測性の高いモデルを提供することを目指しています。

今回の資金は、膀胱がん治療薬の臨床治験の推進、その他パイプラインの有効性確認、製薬会社との提携交渉、創薬支援事業の本格展開などに充当します。


がんは日本人の死因としてもっとも割合が高いものであると知られており、1981年~2021年まで連続で1位の死因となっています。

厚生労働省「人口動態統計」によると、2021年にがんで死亡した人は約38万で、これは全死因の26.5%にあたります。

こうした中、世界中で先進的ながん治療の実用化に向けた研究開発が加速しています。とくに国内では、大学などの研究機関の成果の実用化に向けた取り組みが注目されており、大学発スタートアップに期待が寄せられています。

HOISTは、大阪大学発のバイオベンチャーで、とくに膀胱がん治療薬の研究開発に取り組んでいます。

膀胱がんは他のがんと比べて初期症状が出やすいがんであるため早期発見率が高く、死亡率が相対的に低いという特徴を持っています。一方で、同時にいくつもの病変が出たり、再発することが多いといった特徴もあります。膀胱がんが進むと膀胱をすべて摘出する手術を行わないといけないこともあり、治療後のQOLに大きく関わってきます。

そのため他のがんと同様に画期的な治療法が求められています。

研究開発を主体としたビジネスでは、ビジネスとして軌道に乗るまでに研究開発のための資金が必要となります。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ HOIST PDC PDX エピトランスクリプトミクス がん がん治療 バイオベンチャー ベンチャーキャピタル マウス モデル 創薬 創薬支援 医療 大阪大学 投資 抗がん剤 株式会社 研究開発 細胞 膀胱 膀胱がん
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
【2025年最新版】合同会社と株式会社の違いを徹底比較!メリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人の設立方法を徹底解説|手続きの流れ・必要書類・費用・メリットなど
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

医療介護マッチング・サービス運営の「KURASERU」が「前澤ファンド」から資金調達
2021年1月1日、株式会社KURASERUは、株式会社前澤ファンドから出資を受けたことを発表しました。 KURASERUは、退院後や在宅療養が困難な要介護者と介護施設をマッチングするサービス「KUR…
「vivola」が3,000万円調達 不妊治療データ検索アプリ「cocoromi」を正式リリース
2021年4月22日、vivola株式会社は、総額3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、不妊治療データ検索サービス「cocoromi(ココロミ)」のスマートフォン・アプリの提供…
オフィスの食事環境を整える福利厚生サービス「OFFICE DE YASAI」を展開する「KOMPEITO」が10億円調達
2024年8月20日、株式会社KOMPEITOは、総額10億7000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 今回の資金調達により、累計調達額は約30億円となりました。 KOMPEITOは、食の福…
インフルエンサー・マーケティングの「Natee」が1.2億円調達
2020年11月9日、株式会社Nateeは、資金調達を実施したことを発表しました。 独自開発のデータ分析システムをコアとし、若者に特化したマーケティング事業や、インフルエンサー・マーケティング事業、タ…
エニシア株式会社 小東茂夫|カルテの要約作成を支援し、医療の質と生産性向上に貢献するソフトウェア開発事業が注目の企業
言語処理技術を用いてカルテの要約作成を支援し、医療の質と生産性向上に貢献するソフトウェアの開発事業で注目なのが、小東茂夫さんが2017年に創業したエニシア株式会社です。 病院勤務医師の長時間労働の現状…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集