注目のスタートアップ

レシピ動画メディア「DELISH KITCHEN」を運営する「エブリー」が「セイノーホールディングス」と資本業務提携

company

2023年4月28日、株式会社エブリーは、セイノーホールディングス株式会社と資本業務提携したことを発表しました。

エブリーは、管理栄養士が監修するレシピ動画メディア「DELISH KITCHEN」、ファミリー向け動画メディア「MAMADAYS」、ビジネスパーソン向け動画メディア「TIMELINE」、食品スーパー向け店頭サイネージを中心としたリテールソリューションを手がけています。

2022年にリテールメディア構想を掲げ、2022年5月にセイノーホールディングスのグループ会社であるココネット株式会社と、株式会社ベクトルワンと業務提携しています。

この提携により、店外での購買手段を提供するネットスーパーの開発・導入、購買前後での顧客接点を創出する小売アプリの開発・導入を推進しています。

今回の資本業務提携により、ココネット、ベクトルワンとの関係をより強固にし、ネットスーパーシステムの提供範囲拡大とラストワンマイル配送における連携強化を図り、リテールメディア構築を一層加速させます。

セイノーホールディングスは、グループ会社の西濃運輸株式会社を通じた貨物自動車運送事業や、倉庫業などを展開しています。

ココネットは、コミュニティコンシェルジュ(ご用聞き、見守り)事業、買い物弱者対策支援事業、食品宅配事業を展開しています。

ベクトルワンは、食材宅配を中心とした狭商圏宅配サービスの企画・運営を手がけています。


小売業界では、EC(ネット通販)の普及が進む中で、実店舗での商品販売に課題が生じることが予測されています。

さらに、新型コロナウイルスの影響により、消費者の購買行動がオンラインにシフトしたため、小売業界は急速に変化する状況に対応する必要があります。

こうした状況の変化は食料品や日用品を扱うスーパーマーケットでも同様の課題を生じさせています。こうした背景から欧米ではグロサリーのECやデリバリーサービスが急速に拡大しています。

国内では、コンビニエンスストアやスーパーマーケット、ドラッグストアが生活圏内にあるため、ECやデリバリーの需要は高くありませんでした。しかしコロナ禍や高齢者の増加により、そのニーズが高まっています。

高齢者は身体的理由で外出が困難である場合が多く、過疎地域に住む人々も、日常必需品を買いに行くためには遠くへ出かける必要があります。

たとえば、農林水産省の資料「食料品アクセス問題」に関する全国市町村アンケート調査結果(2022年4月)によると、回答が得られた1,212市町村(全国の市町村の約7割)のうち、86.4%の1,043市町村が「食料品アクセス問題」に対処するために何らかの施策が必要であると回答しています。

このような背景から、ネットスーパーの需要が高まり、スーパーマーケットでは新しい時代に適応するための取り組みが求められています。

人手不足やコロナ禍による消費行動の変化に対応するため、さまざまな業界でDX(デジタルトランスフォーメーション)が求められています。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ OMO アプリ チラシ ネットスーパー メディア リテールメディア レシピ 動画 実店舗 小売 店舗 料理 株式会社 資本業務提携
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

さわれる動画「TIG/ティグ」を開発・提供する「パロニム」が2.3億円調達
2019年9月17日、パロニム株式会社は、総額約2億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 次世代動画テクノロジー「TIG/ティグ」を開発・提供しています。 動画に表示された、商品・音…
大企業IT企画向けAI共創型エグゼキューションサービスを提供する「Entaar」が1.5億円調達
2025年9月29日、株式会社Entaarは、1億5000万円の資金調達を発表しました。 Entaarは、大企業IT企画向けAI共創型エグゼキューションサービスを提供しています。 EntaarのITエ…
ブロックチェーン技術を活用したエンタメ領域のトークン・エコノミー事業展開の「Gaudiy」が3億円調達
2020年11月16日、株式会社Gaudiyは、3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 ブロックチェーン技術などの先端テクノロジーを活用し、大手エンタメ・コンテンツ起業を中心に、DX事業や、ア…
スタートアップの資金調達をCFO/顧問として内部から主導する「T Accelerator」が会社設立
2019年8月29日、T Accelerator株式会社は、会社設立を発表しました。 スタートアップの資金調達をCFO/顧問として内部から主導する専門家集団です。 非公開の支援・投資先を含め、現在10…
「SOICO」がベンチャー向け融資・助成金の調達代行サービスを開始
2020年4月10日、SOICO株式会社は、ベンチャー企業経営者向けに融資・助成金の調達代行サービスを開始したことを発表しました。 このサービスは、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による資金繰り悪化…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集