注目のスタートアップ

電動キックボード・電動自転車のシェアリングサービス「LUUP」を展開する「Luup」が45億円調達

company

2023年4月25日、株式会社Luupは、約38億円の第三者割当増資および約7億円の銀行借入・リースを合わせ、計約45億円の資金調達を実施したことを発表しました。

Luupは、電動キックボードや小型電動アシスト自転車などの電動マイクロモビリティのシェアリングサービス「LUUP(ループ)」を運営しています。

2023年4月現在、サービスを展開する地域は、東京・大阪・京都・横浜・宇都宮・神戸の6エリアです。

駅から離れた不動産に「LUUP」のポートを作ることで、その周辺の価値向上に貢献することを目指しています。

今回の資金は、ポートの拡大、車両・アプリの改善などに充当します。


世界では、温室効果ガスの排出量削減を目的とした、クリーンな交通手段の開発・普及が進められています。

とくに自動車は、短距離移動・単独利用が多いため、この実態に合わせたモビリティの普及が求められています。

このような背景から、国内では自転車、電動キックスクーター、小型EVなどのモビリティのシェアリングサービスが推進されています。

電動キックスクーターは、軽量で構造がシンプルであるため、小出力でも長距離移動が可能というメリットを備えており、小型モビリティ(マイクロモビリティ)として広く普及が期待されています。

国内の道路交通法では、電動キックスクーターは原付に分類され、公道を走行するには原付以上の運転免許とヘルメットの着用が必要でした。しかし2021年4月23日付で「新事業特例制度」が認定され、シェアリング事業者の電動キックスクーターは小型特殊自動車として扱われ、公道での実証実験が認められました。

そして、2023年7月の改正道路交通法の施行により、電動キックスクーターは「特定小型原動機付自転車(特定小型原付)」に区分され、16歳以上であれば運転免許は不要で、ヘルメット着用は努力義務となります。これにより、電動キックスクーターの利用者が増加することが予想されています。

Luupの事業がどのように成長していくのか注目が必要です。

事業の大きな成長のためには戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ Luup キックスクーター シェアリング マイクロモビリティ モビリティ ループ 小型 株式会社 自転車 資金調達 電動 電動キックボード
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「納骨堂化アプリ」や「オンライン参拝アプリ」などを手がける「goenn」が「ビューティ花壇」と資本業務提携
2023年7月20日、株式会社goennは、株式会社ビューティ花壇と資本業務提携したことを発表しました。 goennは、葬儀後の故人と関係のある人びとをつなぐ新たな参拝サービスなどについてインターネッ…
製造機器の視覚情報をAIカメラでデータ化する「IntegrAI」が資金調達
2021年11月13日、株式会社IntegrAIは、資金調達を実施したことを発表しました。 ハードウェアxディープラーニングによるイノベーションの創出と高専生の起業を支援する「DCON Start U…
産業廃棄物回収の配車計画を自動作成するSaaS「配車頭」提供の「ファンファーレ」が1.5億円調達
2021年9月21日、ファンファーレ株式会社は、総額1億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 AIにより産業廃棄物の収集運搬のための配車計画を自動作成するSaaS「配車頭」を提供して…
フードデリバリーの一括検索アプリ「done!」を運営する「いえメシ」が4,200万円調達
2022年9月30日、株式会社いえメシは、総額4,200万円の資金調達を実施したことを発表しました。 いえメシは、フードデリバリーの一括検索アプリ「done!」を開発・提供しています。 フードデリバリ…
家族信託の財産管理サービス「スマート家族信託」提供の「トリニティ・テクノロジー」が資金調達
2022年6月29日、トリニティ・テクノロジー株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、SBIインベストメント株式会社、株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズ、株式会社常陽キ…

大久保の視点

世界最大級のビジネスコンテスト・スタートアップワールドカップ東京大会優勝はDigital Entertainment Asset山田耕三さん
世界最大級のビジネスコンテスト「スタートアップワールドカップ」の東京予選である「TOKYO REGIONAL 2024」が、2024年7月19日(金)に開催…
(2024/7/19)
IVSの進化・IVS京都2024現地レポート&島川敏明代表インタビュー
今年のIVSは何が違うのか スタートアップの代表的なイベントである「IVS(アイブイエス)」が、7月4日から6日まで京都市で開催されました。IVSの中で実施…
(2024/7/6)
「IVS2024 LAUNCHPAD KYOTO」優勝は物流自動化のRENATUS ROBOTICS安藤 奨馬さん:賞金1000万円獲得!
日本最大級のピッチコンテスト「IVS2024 LAUNCHPAD KYOTO」が2024年7月5日(金)に開催されました。 優勝(スタートアップ京都国際賞)…
(2024/7/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集
今すぐ
申し込む
【無料】