注目のスタートアップ

空港送迎マーケットプレイスを運営する「SmartRyde」が4.5億円調達 新プロダクト「Demand Partner API」を公開

company

2023年4月10日、株式会社SmartRydeは、総額約4億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

また、新プロダクト「Demand Partner API」を公開したことも発表しました。

SmartRydeは、空港送迎に特化したマーケットプレイス「SmartRyde(スマートライド)」を運営しています。

世界150か国・700以上の空港で、地元タクシー・ハイヤー事業者と、オンライン旅行代理店(OTA)・航空会社・ライドシェアなどのプラットフォームをつなげる事前予約型空港送迎マーケットプレイスです。

今回発表した「Demand Partner API」は、OTAや航空会社がこのAPIに接続し、空港送迎ネットワークにアクセスすることで、ホテル・フライトを販売する際、空港送迎サービスを併せて販売できるようになるサービスです。

今回の資金は、コーポレートとビジネスチームの組織強化、プロダクト開発に充当します。


コロナ以前の観光業はインバウンド需要により大きく成長しており、今後のさらなる成長が期待されていました。

たとえば、訪日観光客は、2010年前後には約850万人でしたが、2019年には約3,200万人と、10年で3倍以上に増加しています。

観光業はコロナ禍によって深刻なダメージを受けてしまいましたが、2022年10月11日から外国人の個人旅行が解禁され、訪日観光客が戻ってくることが期待されています。

また世界のインバウンド市場も成長傾向にあり、1990年は4億人程度だった世界のインバウンド数は、2016年には約3倍の12.4億人へと増加しています。

こうした中、需要が高まっているのが空港送迎サービスです。

空港には多くの場合、バス・タクシー・鉄道などの交通インフラが整っています。しかし早朝や深夜の場合は運行していない場合があるほか、タクシーの場合は未認可のタクシーをつかまえてしまう可能性があり、法外な料金を支払うことになったり、場合によっては何らかの被害に遭うこともあります。

空港送迎サービスは、事前に信頼できる事業者に依頼することになるため、現地でタクシーをつかまえるよりも安心・安全に利用できます。

また、バス・鉄道と違い、目的地(ホテルなど)の眼の前まで連れて行ってもらえるため、街中を重い荷物を引きながら歩く必要がなくなります。

空港送迎サービスは数多くの事業者が手がけていますが、SmartRydeは、OTAや航空会社と連携したサービス提供により利便性を向上させています。

ビジネスを成長させるには戦略的な資金調達が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウや、クラウドファンディングを成功させる方法など、資金調達に関する情報を掲載しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ API MaaS OTA SmartRyde オンライン旅行代理店 スマートライド タクシー ハイヤー プロダクト マーケットプレイス ライドシェア 株式会社 空港 空港送迎 航空会社 資金調達 送迎
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

バーチャル空間サービス「ovice」 あらゆる空間をつなぐ「窓ソケット(β版)」を提供開始
2023年4月13日、oVice株式会社は、空間同士をつなぐ機能「窓ソケット(β版)」の提供を2023年4月12日(水)に開始したことを発表しました。 「窓ソケット(β版)」は、バーチャル空間サービス…
駅配サービス「BOPISTA」が実証実験中 所沢駅構内とランエミオ所沢にスマートロッカーを新設
2022年2月24日、株式会社SPACERは、駅配サービス「BOPISTA(ボピスタ)」の実証実験において、所沢駅構内・駅商業施設グランエミオ所沢にスマートロッカー「SPACER」を新設したことを発表…
デジタル・ヘルスの「FiNC Technologies」が50億円調達
2020年1月6日、株式会社FiNC Technologiesは、総額約50億円の資金調達を実施したことを発表しました。 ヘルスケア/フィットネス・アプリ「FiNC」を運営しています。 悩みや毎日の体…
経営支援引継ぎを支援するWebメディアプラットフォーム「ツグナラ」運営の「サクシード」が「埼玉縣信用金庫」と業務提携
2022年6月17日、株式会社サクシードは、埼玉縣信用金庫と、業務提携契約を締結したことを発表しました。 サクシードは、地域特化型M&Aや経営支援引継ぎを支援するWebメディアプラットフォーム「ツグナ…
外国人材に特化したAI採用プラットフォーム「Linc Global Hub(グロハブ)」を運営する「Linc」が3億円調達
2025年7月28日、株式会社Lincは、総額3億円の資金調達を発表しました。 リード投資家は、LINEヤフー株式会社のコーポレートベンチャーキャピタルであるZ Venture Capital株式会社…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集