注目のスタートアップ

小型衛星群による地球観測インフラ「AxelGlobe」や小型衛星開発事業などを展開する「アクセルスペース」が資金調達

company

2023年4月5日、株式会社アクセルスペースホールディングスは、資金調達を実施したことを発表しました。

また、引受先である、株式会社Space Compass、東京海上ホールディングス株式会社との間でそれぞれ業務提携契約を締結しています。

アクセルスペースは、衛星の概念設計・製造・打上げアレンジ・運用までをワンストップで提供する「AxelLiner」事業、小型衛星群による地球観測インフラ「AxelGlobe」事業を展開しています。

Space Compassは、宇宙統合コンピューティング・ネットワーク構想の実現に向け、HAPSや静止衛星・低軌道衛星を組み合わせた非地上通信網(NTN:Non-Terrestrial Network)の構築を進めています。提携により、アクセルスペースは低軌道衛星開発・運用技術を活用し、宇宙統合コンピューティング・ネットワーク構想の実現に向けて貢献していきます。また、今後開発する衛星において、Space Compassが2024年に構築開始を予定している静止衛星による光データリレー通信網の活用を目指します。

東京海上ホールディングスとの提携では、「AxelLiner」サービスに、宇宙保険に簡単に加入できる仕組みを組み込むほか、「AxelGlobe」事業で今後取得するデータの各種損害保険商品・サービスへの活用について検討を行います。


世界の宇宙ビジネスの市場規模は、2010年に約27兆円だったものが、2019年には約40兆円にまで成長しています。また、2040年代には100兆円以上の市場規模へと成長することが予測されています。

宇宙ビジネスの成長は、打ち上げコストが低くなる超小型衛星が実現されたことが要因のひとつです。

こうした衛星の小型化により世界の人工衛星の打ち上げ数は増加しており、2011年に129機だったものが、2021年には1,809機となっています。2030年頃までには年間4,000機以上になるとも予測されています。

衛星は地上のさまざまな情報をリアルタイム・準リアルタイムに取得することができます。

インターネット環境のない場所(海上・広大な農地・森林など)でもデータが取得でき、さらにその範囲が広いことから、今後データ活用が世界的に重要となっていく時代において衛星による地球観測サービスは重要なサービスとなっていくことが予測されています。

アクセルスペースは、こうした衛星サービスの領域で、衛星画像とデータ分析を提供する地球観測プラットフォーム「AxelGlobe」と、クライアントの宇宙で実現したいミッションを支援する小型衛星のワンストップサービス「AxelLiner」を展開し、さまざまな事業者の宇宙ビジネス参入や、宇宙活用を支援しています。

ビジネスの大きな成長のためには戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が必要です。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるための方法など、資金調達のノウハウについて詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ 宇宙 宇宙ビジネス 小型衛星 衛星データ 観測
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人の設立方法を徹底解説|手続きの流れ・必要書類・費用・メリットなど
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

衛星データを活用した森林モニタリング・自然由来カーボンクレジット向けモニタリングソリューションを開発する「Archeda」が資金調達
2024年4月23日、株式会社Archedaは、資金調達を実施したことを発表しました。 Archedaは、衛星データを活用した森林モニタリング・自然由来カーボンクレジット向けのモニタリングソリューショ…
【6/26開催】「関東農政局みどりの食料システム戦略勉強会(第32回)」テーマ:スマート農業による環境負荷低減の取組(その3)
関東農政局は、関東農政局みどりの食料システム戦略勉強会(第32回)の開催について発表しました。 関東農政局は、みどりの食料システム戦略に関係するテーマについて、自治体、農業者・農業法人、農業団体、食品…
自然由来のカーボンプロジェクトのためのdMRVソリューションを開発する「Archeda」が資金調達
2025年6月10日、株式会社Archedaは、資金調達を発表しました。 Archedaは、自然由来のカーボンプロジェクトのためのdMRVソリューションを開発しています。 森林・農業・ブルーカーボンな…
「衛星データ利用環境整備・ソリューション開発支援事業」衛星データ無料利用事業者の公募
2023年5月8日、経済産業省は、令和5年度「衛星データ利用環境整備・ソリューション開発支援事業」における衛星データ無料利用事業者の公募について発表しました。 この事業では、経済産業省が地方公共団体・…
プラスチックを燃料とした高推力で安心・安価な宇宙機用エンジンを開発する「Letara」が資金調達
2025年6月6日、Letara株式会社は、資金調達を発表しました。 今回の資金調達により、累計調達額は18億円に達しました。 Letaraは、革新的なハイブリッド化学推進系を開発するスタートアップで…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集