注目のスタートアップ

「京銀輝く未来応援ファンド3号 for SDGs」が新規疼痛薬やがん免疫増強薬などの研究開発を行う「BTB創薬研究センター」に出資

company

株式会社京都銀行は、グループ会社の京銀リース・キャピタル株式会社と共同で設立した「京銀未来ファンド3号」が、第7号案件として、株式会社BTB創薬研究センターに出資したことを発表しました。

BTB創薬研究センターは、京都大学を中心としたアカデミアの基礎研究の成果をいち早く医療現場に届けることを目指し創薬事業を展開しています。

独自の最初のパイプラインとして、術後疼痛治療薬の実用化を目指しています。

この疼痛治療薬は、京都大学医学研究科で発見されたオピオイド(麻薬性鎮痛薬)のモルヒネと同等以上の鎮痛効果を示す新規化合物を用いたものです。

この化合物は数十倍の投与量でも、行動変容・依存性・消化器症状・呼吸抑制など、問題となる毒性が見られなかったことから、画期的な疼痛治療薬になることが期待されています。


疼痛とは医学でいう「痛み」のことです。

手術後には、切った場所の組織が損傷することで痛みが生じる「術後急性疼痛」という痛みが起きやすく、この痛みを緩和するため局所麻酔薬やオピオイド(麻薬性鎮痛薬)を投与することがあります。

耐え難い痛みの場合は、強いオピオイドを投与することになるのですが、オピオイドは、依存症、離脱症状、過剰摂取による死亡などの危険性があることから、慎重に投与する必要があります。

2017年の米国では、1日あたり平均130人がオピオイド依存症で死亡したという調査があり、医療機関におけるオピオイドの過剰な処方と、それをきっかけとした依存・乱用が社会問題となっています。

BTB創薬研究センターが研究開発を行う新たな疼痛治療薬は、強い鎮痛効果を持つモルヒネ以上の鎮痛効果を持っており、さらに依存性や行動変容などの副作用がないことから、画期的な鎮痛薬として期待されています。

研究開発型のビジネスでは資金調達が非常に重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ BTB創薬研究センター 京都大学 京都銀行 京銀未来ファンド3号 創薬 株式会社 疼痛治療薬 疼痛薬
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説
【2025年版】会社設立の流れ・手順・やることリストをわかりやすく解説
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人設立の完全ガイド|設立の流れ・メリット・手続き一覧など徹底解説!
普通の人が起業するには。起業の成功に大切な5ステップを創業手帳の大久保が解説!
起業の仕方サムネイル
起業の仕方を大解剖!初めての素人でも失敗しない起業の6つのステップと手順とは?
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

製造業向け現場データ一元管理SaaS開発の「Smart Craft」が5,000万円調達
2022年1月12日、株式会社Smart Craftは、総額5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、「Smart Craft(スマートクラフト)」のβ版をリリースしたことも併せて…
エンタメテック分野に特化した事業を展開する「IMAGICA EEX」と「地球科学可視化技術研究所」が業務提携
2023年5月30日、株式会社IMAGICA GROUPは、グループ会社の株式会社IMAGICA EEXと、地球科学可視化技術研究所株式会社が業務提携したことを発表しました。 IMAGICA EEXは…
自律搬送ロボット開発・提供の「匠」が4億円調達
2021年8月3日、株式会社匠は、総額4億円の資金調達を実施したことを発表しました。 自律搬送ロボットの設計・開発・提供を行っています。 ハードウェア・ソフトウェアの両方を一貫して手がけ、“GRID式…
香り・ニオイの可視化するセンサーを展開する「アロマビット」が「トヨタ紡織」から資金調達
2022年5月16日、株式会社アロマビットは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、トヨタ紡織株式会社です。 アロマビットは、小型のニオイ識別センサーと、このセンサーにより得られたニオイの…
舞台や展覧会のチケットのサブスクサービスを運営する「recri」が1億円調達
2024年8月27日、株式会社recriは、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 recriは、チケットのサブスクサービス「チケットのサブスクrecri」を運営しています。 ユーザーの好…

大久保の視点

日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集